国土交通省は、都市鉄道の混雑率調査結果(2023年度実績)を8月2日に公表した。東京圏の大手民鉄(東京メトロを除く)に関して、京成電鉄の押上線、西武鉄道の新宿線、小田急電鉄の小田原線で140%台の比較的高い混雑率となっている。

  • 京成電鉄の3100形で運行されるアクセス特急。京成押上線・都営浅草線・京急線など経由し、羽田空港方面へ

京成押上線は2023年度、京成曳舟駅から押上駅までの最混雑区間において、7時40分から8時40分まで輸送力2万2,264人(8両×23本)に対し、輸送人員3万3,200人で混雑率149%。前年度と比べて輸送力は変わっていないが、輸送人員が5,000人近く増加(2022年度の輸送人員は2万8,465人、混雑率128%)している。コロナ禍前の2019年度は輸送力2万3,232人(8両×24本)に対し、輸送人員3万4,411人で混雑率148%となっており、2023年度の混雑率がコロナ禍前を上回った。

西武新宿線は2023年度、下落合駅から高田馬場駅までの最混雑区間において、7時41分から8時41分まで輸送力3万22人(9.3両×24本)に対し、輸送人員4万2,588人で混雑率142%。小田急小田原線は2023年度、世田谷代田駅から下北沢駅までの最混雑区間において、7時35分から8時35分まで輸送力4万8,878人(10両×37本)に対し、輸送人員6万8,518人で混雑率140%。東京圏の大手民鉄(東京メトロを除く)ではその他、東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)の小菅駅から北千住駅まで混雑率137%、京王線の下高井戸駅から明大前駅まで混雑率133%だった。