テレビ朝日の“シン・時代劇ドラマ”『君とゆきて咲く~新選組青春録~』(毎週水曜24:15~※一部地域除く)第13話がきょう24日に放送される。

  • 『君とゆきて咲く~新選組青春録~』第13話より=テレビ朝日提供

■手塚治虫氏原作『君とゆきて咲く~新選組青春録~』

手塚治虫氏の隠れた名作『新選組』を初映像化する今作では、熱い友情で結ばれながらも、時代の波に翻弄され、やがて白刃を交えることになる2人の若き隊士、鎌切大作(前田拳太郎)と深草丘十郎(奥智哉)の姿、幕末という混沌の時代を閃光のごとく駆け抜け、はかなく散っていった新選組隊士たちの青春を2クール連続放送で描く。これまでの時代劇にはない流麗な“剣舞”も織り交ぜ、ニュースタイルの時代劇を創出する。

■大作の丘十郎への悲壮なまでの思いが描かれる

先週の新章1発目となる第12話では、“池田屋事件”を経て“仇同士”になってしまった大作と丘十郎の壮絶な運命が描かれたが、第13話では甲子太郎(駒木根葵汰)、三樹三郎(松本仁)の加入により、さっそく新選組に大きな変化が訪れる。兄の甲子太郎は学識に優れ、交渉術にも長けていることから新選組に“参謀”として招き入れられたのだが、エリート意識が強いのか、自らが認めた相手としか会話しようとせず、弟の三樹三郎に代弁させてばかり。今回、甲子太郎の発案により、新選組では隊士たちの“選抜試験”が行われることに。甲子太郎は隊士たちの適正を見て組の割り振りを再編すると宣言するが、はたして新たな組分けはどうなるのか。一方で、彼らの参入は不穏な空気ももたらす。特に、副長・土方歳三(阪本奨悟)は兄弟が信用に値する人物なのか、疑念を抱く。隊内に生じたこの疑念は、どこに行きつくのか。

さらに第13話では、大作の、丘十郎への悲壮なまでの思いが色濃く描かれていく。仇となってしまったものの、大作にとってかけがえのない存在である丘十郎。隊士として覚醒し、新選組の一員として突き進む丘十郎を大作は“元の世界”に戻したいと強く願い、今回、“ある贈りもの”をすることに。しかし、丘十郎は冷たく背を向けて……。一度散った友情は、元に戻らないのか。それとも大作の切なる願いは丘十郎に伝わるのか。激動の時代、変わりゆく新選組の中で大作×丘十郎の運命は。

【編集部MEMO】第13話あらすじ
局長・近藤勇(高野洸)が呼び寄せた伊東甲子太郎(駒木根葵汰)とその弟・鈴木三樹三郎(松本仁)が、新選組に加入した。甲子太郎は水戸で学問を修め、交渉術にも長けていることから“参謀”として招へいしたのだが、近藤から一切相談のなかった副長・土方歳三(阪本奨悟)は猛反発。兄弟を信用することができず、2人をひそかに探るよう、斎藤一(庄司浩平)に命じる。そんな中、深草丘十郎(奥智哉)が隊士としての使命に目覚めたことに責任を感じていた鎌切大作(前田拳太郎)は、甲子太郎に頼まれた買い物のついでに“あるもの”を買い、丘十郎に贈ろうとするが、拒否されてしまう。その矢先、隊士たちは甲子太郎の発案で一斉に試験を受けさせられることに。甲子太郎は結果によって組の割り振りを再編するというが……。