“トニセン”こと20th Century(坂本昌行、長野博、井ノ原快彦)が19日、神奈川県民ホール 大ホールにて全国ツアー「20th Century Live Tour 2024 ~地球をとびだそう!~」のファイナル公演を開催。V6や少年隊のヒット曲を含む全27曲を披露した。

  • 「20th Century Live Tour 2024 ~地球をとびだそう!~」ファイナル公演の模様

今年6月4日から9都市24公演で開催してきた同ツアー。まずは「トライアングル」でしっかりと歌声を届け、2曲目の「X,T,C beat」でキレキレのダンスを披露するなど、序盤から振れ幅の大きさを見せていく。

「旅立ちの鐘」では、歌唱中にメンバーが客席に降りてパフォーマンスし、ファンとハイタッチをする場面も。至近距離での交流に歓喜の声が上がった。

昨年11月1日に原宿にオープンしたトニセンプロデュースの喫茶店「喫茶二十世紀」を再現したセットで行うアコースティックライブコーナーも。喫茶店の店員スタイルの衣装でパフォーマンスし、「ある日願いが叶ったんだ」では、曲中に長野がUFOにさらわれるという演出に笑いが起こった。

メンバーがかつてバックダンサーを務めた少年隊のヒット曲メドレーが始まると、会場の熱気はさらに上昇。「What’s your name?」「君だけに」など6曲を披露し、メンバーは「歌っちゃいましたね」「踊っちゃいましたね」「名曲本当に素晴らしい」「歌い継いでいけたら」などと話した。

V6の名曲「WAになっておどろう」では、ファンも手振りで参加し、会場は一体感に包まれた。

その後、宇宙最大のフェス「ギャラクシーソニック」(ギャラソニ)に招待されて出演するという遊び心たっぷりの展開に。宇宙を感じさせるキラキラ衣装に身を包み、「MUSIC FOR THE PEOPLE」や「Believe Your Smile」などのV6のヒット曲に加え、“カミセン”ことComing Centuryの楽曲「夏のかけら」「Theme of Coming Century」も披露。懐かしの楽曲の数々に大盛り上がりとなった。

本編最後は「カノトイハナサガモノラ」で締めくくり。そして、アンコール1曲目の「ツラいチャプター」では、再びメンバーが客席に降りてパフォーマンスする場面があった。

長野は「ライブってやっぱりいいですね。こうやって皆さんと会っていろんなキャッチボールができて、ライブってすごく大切な場所だなと改めて感じています。ライブという場所をこれからも大切に、できる限りステージに立ち続けていきたいなと思っています」としみじみ。

井ノ原も「これぐらいのステップでよければいくらでもできるので(笑)、ずっとできる限りアイドルとしてやっていきたいと思っています。気づけば歌って踊るアイドルとしては最年長になっちゃいまして、後輩たちがすごい頑張ってくれているので、僕らは地道にみんなとのんびりライブできたらなと思っています」とアイドルとしてステージに立ち続けることを誓った。

坂本は「もう30年近く皆さんとともに時間を共有しているはずが、どんどん客席の声が若々しく聞こえて、すごいなと思いました。パワーの交換をし合うことでお互い持ちつ持たれつ、元気よくいきたいと思います」と話し、「偉大な先輩、そして素晴らしい楽曲たちがいるからこそ、僕らはステージに立たせてもらっているんだなとすごく感じました。これからも新しい楽曲はもちろんのこと、素晴らしい楽曲を皆さんにずっとずっと届けていけるように頑張っていきますので、これからも応援よろしくお願いします」と呼びかけた。

3人の思いに大きな拍手で応えるファンたち。ラストは、井ノ原が「皆さんを思って歌いたいと思います」と述べてから、「あなたと」を思いを込めて披露。温かい空気に包まれながら幕を閉じた。

■20th Century メンバーコメント

【坂本昌行】
今回のLIVEは、名曲達の素晴らしさを感じながら、歌い踊りお客様と共に「地球を飛び出し!」トニセンワールド全開で楽しめました。

【長野博】
タイトル通りに地球をとびだして宇宙に行くというストーリーでしたが、ファンの皆さんがそのストーリーを受け止めて下さり、無事にみんなで宇宙に行くことが出来ました(笑い) 今回は昔の局、先輩の曲等を歌う事で改めて音楽の力を感じることができ、あっという間のツアーでした。これからもLIVEという場所を大切にしながら皆さんに曲をお届けしていけたらと思います。

【井ノ原快彦】
全国9カ所24公演走り抜けました。新曲も過去の名曲もひっくるめてこれからも、僕らにしかできない曲を、平均年齢50歳アイドルとして歌い続けていきたいと思います。