• 黒羽麻璃央、松村沙友理

――おふたりが演じる、健太と千尋の魅力を教えてください。

黒羽:健太は「千尋さん、千尋さん、千尋さん!!」と突っ走っている感じです。オーバーに愛情を伝えるところが、千尋さんにも、松村さん自身にも刺さっているのがうれしかったです(笑)。千尋さんへの愛を大切にしようとしている姿が、客観的に見て愛おしいなと思いました。

松村:千尋さんはクールビューティーな方なんですけど、実は思いやりがある女の子なので、冷たくなり過ぎないように気をつけていました。あと、私は普段から食べるときに「あ~む!」って言っちゃうんですけど、北川(瞳)監督から「絶対にそれ本番で言わないでね」とくぎを刺されていました。普段の私とは真逆のキャラクターなので、感情のバランスが難しかったです。

――松村さんは、北川監督と過去に何作品もご一緒されていますが、やりやすさはありましたか?

松村:北川監督は、「このとき千尋はこう考えているんじゃないかな」と感情面を一緒に考えてくださるので、今回もすごくやりやすかったです。あと、なぜか北川監督には、私のことが全部バレるんです。演技のことだけでなく、私が考えていることや、「今日は眠いんでしょ?」とか、「本番中なのに気を抜いてる」とかも全部お見通しなので、やりやすいのか?やりにくいのか?って感じです。

黒羽:2人のやり取りを見てると、「北川監督が松村さんの扱い方を熟知しているなあ」と感じますね。

松村:例えば、初めて会う方は、私が効果音を口で言ったりすると、全部リアクションしてくれようとするんです。でも北川監督は慣れているから全部無視(笑)

黒羽:監督がすごくバッサリいくので、それだけ信頼関係があるんだなと思います。

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屋外の撮影「どんどん黒くなってました」

――黒羽さんは、同時期に日テレの『マル秘の密子さん』にも出演しますね。

黒羽:幸い撮影時期は重なっていかなかったので、それぞれの作品に集中することができたと思います。ただ、『焼いてるふたり』は屋外の撮影が多かったので、もう1つドラマがあるというだけでなく、作品内の時系列的にも日焼けしないようにしていました。人生で一番しっかり日焼け止めを塗りましたね。でも松村さんは同じ時間外にいるのに、全然日焼けしないんです。僕だけどんどん黒くなってました。

――それでは最後に、ドラマの見どころを教えてください。

黒羽:この作品を通して、僕自身バーベキューやキャンプをやってみたくなったり、出てくる料理を作りたくなったりしたので、皆さんもぜひ興味を持っていただけたらと思います。千尋さんと健太の交際0日婚で始まる恋の行方や、不器用な夫婦の歩みをキュンキュンしながら見ていただけるとうれしいです。

松村:料理のシーンがしっかりと撮られてるので、この作品を見て同じ料理を作りたいと思ってくださったらうれしいです。あと、私自身が本当に健太さんにハマっていて、「世の中に健太さんみたいな人が増えたらいいな」と思っています。健太さんはすごく素直で隠し事がほとんどない人なので、相手を喜ばせるためだけではなく、思っていることを全部言ってくれるんです。その素直さがすごくいいなと思いました。男性の方は、この作品を見て「こういうふうになろう」と思っていただけたらいいなって思います。

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