「物語」シリーズとは、2006年から講談社BOOXで刊行されている西尾維新氏による長編青春ファンタジー小説です。2009年にTVアニメ第1弾となる『化物語』が放映されて以降、TVアニメ、配信アニメ、劇場版とさまざまなタイトルが公開されています。
「物語」シリーズは、放送順と作中の時系列が一致しない複雑かつ斬新な展開の作品のため、見る順番がわからず迷う方もいるでしょう。
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そこで、本記事では放送順と時系列順を紹介したうえで、「物語」シリーズを見るおすすめの順番について解説します。また、原作となる小説を読む順番にも触れるため、アニメだけでなく原作に興味がある方もぜひ参考にしてみてください。
「物語」シリーズを見る順番
「物語」シリーズの見る順番を理解するにあたり、まずはシリーズの放送順と時系列を把握しておきましょう。
「物語」シリーズの放送順
「物語」シリーズの放送・公開順は、次の通りです。
- TVアニメ『化物語』(2009年放送)
- TVアニメ『偽物語』(2012年放送)
- TVアニメ『猫物語(黒)』(2012年放送)
- TVアニメ『〈物語〉シリーズセカンドシーズン 猫物語(白)、傾物語、花物語、囮物語、鬼物語、恋物語』(2013年放送 ※『花物語』のみ2014年放送)
- TVアニメ『憑物語』(2014年放送)
- TVアニメ『終物語(上・中)』(2015年放送)
- 配信アニメ『暦物語』(2016年配信)
- 劇場版『傷物語Ⅰ鉄血篇』(2016年1月公開)
- 劇場版『傷物語Ⅱ熱血篇』(2016年8月公開)
- 劇場版『傷物語Ⅲ冷血篇』(2017年1月公開)
- TVアニメ『終物語(下)』(2017年放送)
- TVアニメ『続・終物語』(2018年劇場先行公開、2019年放送)
- 劇場版『傷物語 -こよみヴァンプ-』(2024年1月公開)
- TVアニメ『〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン』(2024年7月放送)
2024年7月時点で、「物語」シリーズはTVアニメ、配信アニメ、劇場版含め合計14タイトルが公開されています。配信アニメ『暦物語』は、本編と本編の間に起きていた小さな物語を描いた番外編的なショートストーリーです。
また、劇場版『傷物語-こよみヴァンプ-』は、鉄血篇、熱血篇、冷血篇の3部作で公開された劇場版『傷物語』を、暦とキスショットの関係性に焦点を当てリブートした作品となっています。
「物語」シリーズの時系列順
「物語」シリーズの各エピソードを時系列順に細かく並び替えると、次のようになります。
- 劇場版『傷物語』『傷物語 -こよみヴァンプ-』(3月25日)
- 配信アニメ『暦物語 こよみストーン』(4月初旬)
- TVアニメ『猫物語(黒)』(4月29日)
- TVアニメ『化物語 ひたぎクラブ』(5月8日)
- 配信アニメ『暦物語 こよみフラワー』(5月9日)
- TVアニメ『化物語 まよいマイマイ』(5月14日)
- TVアニメ『化物語 するがモンキー』(5月22日)
- TVアニメ『化物語 なでこスネイク』(6月11日)
- TVアニメ『化物語 つばさキャット』(6月13日)
- 配信アニメ『暦物語 こよみサンド』(6月中旬)
- 配信アニメ『暦物語 こよみウォーター』(7月某日)
- TVアニメ『偽物語 かれんビー』(7月29日)
- 配信アニメ『暦物語 こよみウインド』(8月上旬)
- TVアニメ『偽物語 つきひフェニックス』(8月14日)
- TVアニメ『〈物語〉シリーズ セカンドシーズン 傾物語』(8月20日)
- TVアニメ『〈物語〉シリーズ セカンドシーズン 鬼物語』(8月21日)
- TVアニメ『〈物語〉シリーズ セカンドシーズン 猫物語(白)』(8月21日)
- TVアニメ『終物語(中)』(8月23日)
- 配信アニメ『暦物語 こよみツリー』(9月下旬)
- 配信アニメ『暦物語 こよみティー』(10月某日)
- TVアニメ『終物語(上)』(10月24日)
- TVアニメ『〈物語〉シリーズ セカンドシーズン 囮物語』(10月31日)
- 配信アニメ『暦物語 こよみマウンテン』(11月上旬)
- 配信アニメ『暦物語 こよみトーラス』(12月某日)
- TVアニメ『〈物語〉シリーズ セカンドシーズン 恋物語』(1月1日)
- 配信アニメ『暦物語 こよみシード』(1月中旬)
- TVアニメ『憑物語』(2月13日)
- 配信アニメ『暦物語 こよみナッシング』(2月下旬)
- 配信アニメ『暦物語 こよみデッド』(3月13日)
- TVアニメ『終物語(下) まよいヘル・ひたぎランデブー』(3月13日)
- TVアニメ『終物語(下) おうぎダーク』(3月14~15日)
- TVアニメ『続・終物語』(3月16日)
- TVアニメ『〈物語〉シリーズ セカンドシーズン 花物語』(4月9日~21日)
並び替えてみるとわかるように、「物語」シリーズは放送・公開順と時系列順が大きく前後している作品です。
そのため、公開順に見ると必ず「なぜそうなったのかがよくわからない部分」が出てくるでしょう。視聴し続ければのちにその答えは出てきますが、最初からスッキリしたい方は少し手間がかかるものの、時系列順に並び替えて視聴すると理解しやすくなります。
「物語」シリーズを見るおすすめの順番
「物語」シリーズを初めて見る方には、ひとまず公開された順番での視聴をおすすめします。時系列は大きく前後しますが、作品の世界観や設定は十分理解できます。ただし、『暦物語』は本編の裏で起きていた出来事を描いたショートストーリーのため、本筋のみを見たい方は飛ばしても問題ありません。
また、三部作で公開された劇場版『傷物語』と、同作をリブートした劇場版『傷物語‐こよみヴァンプ‐』はどちらかを視聴すれば大筋は把握できます。
そのため、前日譚となる傷物語の全体を把握したい方や羽川とのコミカルなやり取りも見たい方は『傷物語』三部作を、暦の心情やキスショットの本質に迫りたい方は『こよみヴァンプ』を視聴するとよいでしょう。
余裕がある方は公開順に視聴したあと、時系列順に再視聴すると違和感を覚えた部分のつじつまがあい、これまでの作品では味わったことのないような爽快感を体験できます。
「物語」シリーズは多くのタイトルが映像化されているため、すべてを視聴する時間が取れない方もいるかもしれません。時短で見たい方は、2024年7月からの『〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン』放送を記念して公開された特別総集編がおすすめです。
〈物語〉シリーズ特別総集編『ココカラ始メル物語』は、これまでのストーリーが50分にまとめられています。
「物語」シリーズのあらすじ一覧
ここからは「物語」シリーズのあらすじを、作品ごとに簡単に紹介します。
『化物語』
あらすじ
とある事件に巻き込まれ吸血鬼化していた直江津高校3年の阿良々木暦は、5月13日にクラスメイト・戦場ヶ原ひたぎの秘密を知ることとなる。警戒心を強める戦場ヶ原に敵意がないことを伝える暦は、彼女が抱える問題解決への協力を申し出た。怪異の専門家・忍野メメの力も借り、戦場ヶ原は解決のための儀式に臨むことに。
自身が吸血鬼化したことで怪異との遭遇率が格段に上がった暦はその後、八九寺真宵、神原駿河、千石撫子、羽川翼が抱える怪異とも対峙。暦は彼女たちの問題も解決すべく奔走するのだった。
『偽物語』
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あらすじ
妹の火憐(かれん)と月日(つきひ)が、中学生の間に「おまじない」を流行らせた犯人を捜しているという話を聞いた暦。兄として妹たちを止めようとするが失敗し、火憐は高熱にうなされてしまう。それでも自身の正義を貫くために犯人のもとへ向かう火憐と、止める暦。兄と妹の激しいバトルが幕を上げる。
火憐との一件から数日後、今度は月日が怪異に取りつかれている事実が判明する。ゴーストバスターを自称する怪異の専門家から月日を守るため、暦は吸血鬼の成れの果て・忍野忍(おしのしのぶ)と共に戦いの地へ赴く。
『猫物語(黒)』
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あらすじ
ゴールデンウィーク初日。頬にけがをしている羽川と出会った暦は、車に引かれて尻尾がなくなっている猫を見つけた。暦が羽川と猫を埋葬したと何気なくメメに話したところ、怪異の専門家は羽川の無事を確認してくるよう告げる。
しかし、羽川はすでに「障り猫」と呼ばれる怪異にとりつかれており、夜の町で人々を襲っていたのだった。メメも怪異を止めようとするものの、羽川が持つ膨大な知識を共有され失敗の連続。そこで暦は、怪異に取りつかれた羽川との直接対決を決意するのだが……。
『〈物語〉シリーズセカンドシーズン 猫物語(白)』
あらすじ
二学期の初日、登校中の羽川は通学路で大きな白い虎の怪異を目撃した。同日、自宅が火事で全焼した羽川はかつてメメが寝泊まりしていた学習塾跡地を寝床にするが、夜通し羽川を探し回っていた戦場ヶ原に保護される。
その後、宿泊先を暦が不在の阿良々木家に移した羽川は、就寝中の自身が再び怪異になっていることに気づく。羽川、障り猫、白い虎の関係とは……。そして、唯一彼女の問題を解決できる暦が下した決断は……。
『〈物語〉シリーズセカンドシーズン 傾物語』
あらすじ
夏休み最終日、受験勉強に夢中で宿題が手付かずになっていることに気づいた暦は、忍の力を借りてタイムワープを決行。1日前に戻り、宿題を一気に片付けるつもりでいた。しかし、2人がたどり着いたのは11年前の5月13日だった。
この日は、八九寺が交通事故に遭った日だと気づいた暦は、タイムパラドックスが起こる可能性を理解したうえで八九寺救出を決意する。既に亡くなっている1人の少女を救うことで起きる数多の変化と、その因果とは……。
『〈物語〉シリーズセカンドシーズン 花物語』
あらすじ
暦や戦場ヶ原が卒業した直江津高校で新3年生となった神原は、なんでも願いを叶えてくれる「悪魔様」の噂を耳にする。かつて、自身も左腕に似たような怪異を宿していた神原は、悪魔様の正体に迫る。
悪魔様と会うために学習塾跡地に向かった神原の前に現れたのは、中学時代のライバル・沼地蠟花(ぬまちろうか)だった。沼地の話を聞いた神原は、彼女の行いを止めるためバスケット勝負に挑む。互いに優秀なバスケット選手である神原と沼知の対決結果はいかに……。
『〈物語〉シリーズセカンドシーズン 囮物語』
あらすじ
ある日、千石は自身が通う中学校の靴箱で小さな白い蛇を目撃した。蛇はすぐに姿を消してしまったものの、以降千石は至る所で白い蛇を見かけるようになるのだった。
蛇の神様・クチナワを名乗る白い蛇から「自分のご神体を探してほしい」と頼まれた千石は、夜中にご神体探しをしていたところ暦に家出と間違えられ、阿良々木家に一時保護される。その後、ご神体探しを再開した千石は目的を果たすのだが……。
『〈物語〉シリーズセカンドシーズン 鬼物語』
あらすじ
タイムワープ先で八九寺を交通事故から救い、彼女が生きるパラレルワールドでの騒動から無事帰還した暦と忍。今までの変わらぬ姿の八九寺に、忘れ物のリュックを返し談笑していると突如、正体不明でブラックホールのような「くらやみ」が現れる。
ゴーストバスター・影縫余弦(かげぬいよづる)の式神である斧乃木余接(おののきよつぎ)により、なんとか窮地を脱した3人。「くらやみ」との一件を聞いた忍から語られたのは、忍が伝説の怪異として全盛期を過ごしていた400年前の出来事だった。
『〈物語〉シリーズセカンドシーズン 恋物語』
あらすじ
暦と戦場ヶ原は、クチナワの怪異と密接な関係になった千石から殺害予告を受けていた。これまで暦に力を貸してくれていた怪異の専門家・メメはすでに行方不明。戦場ヶ原はわらにもすがる思いで、かつて自身を騙した詐欺師・貝木泥舟(かいきでいしゅう)と連絡を取ることに。
気は進まないものの、依頼を受けた貝木は千石が住みつく北白蛇神社に足しげく通う。詐欺師でありながら怪異の専門家でもある貝木は、蛇神に近づく千石を騙すことができるのか。
『憑物語』
あらすじ
大学受験を控える暦はある日、自身の体が鏡に映らない異常事態に気づく。原因を知るため影縫と斧乃木に相談したところ、吸血鬼化が進行していることが判明する。
これ以上吸血鬼の力を使うと人間に戻れなくなると忠告される暦だったが、タイミング悪く火憐と月日、そして神原が誘拐されてしまう。暦は妹たちを救うために人間を捨てるのか。あるいは、暦に差し伸べられる救いの手はあるのか……。
『終物語(上・中)』
あらすじ
10月下旬、暦は神原から転校生の忍野扇(おしのおうぎ)を紹介される。暦は扇と共に、ある不思議な教室に閉じ込められてしまう。果たして暦は、異質な空間となっている謎の教室から脱出できるのか。
また別の日には、忍が自身の影から離れたことで一時的に人間に戻っていた暦が、神原と共に一件の事件と対峙することになる。暦は吸血鬼の力を失った状態で、謎の鎧武者との戦いを余儀なくされるのだが……。
『暦物語』
あらすじ
高校3年生となった暦の1年間を振り返る、短編12話からなるショートストーリー。石の怪談の真相を追求する4月から始まり、大学受験当日の朝に北白蛇神社で臥煙伊豆湖(がえんいずこ)と会う3月まで、怒涛の1年間を過ごした暦の裏話が描かれる。
春休みの吸血鬼騒動で協力してもらったメメへの借金を暦はどのように返そうとしたのか。本編で重要な役割を担う北白蛇神社の謎とは。大学受験当日の暦と対峙した臥煙の狙いとは。本編では描かれなかった出来事が明らかになる。
『傷物語Ⅰ鉄血篇』
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あらすじ
高校2年の終業式を終え進級を控える暦は、羽川から町に吸血鬼がいるとの噂を耳にする。半信半疑の暦だったがその日の夜、四肢を失い瀕死状態の吸血鬼、キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードと遭遇した。
彼女との出会いを機に、暦はその後の人生を大きく狂わされるほどの大事件に巻き込まれるのだった。
『傷物語Ⅱ熱血篇』
あらすじ
目を逸らしたくなるような惨状を前に一度は逃げ出そうとする暦だったが、命乞いするキスショットを放ってはおけなかった。自身の血を分けキスショットを助けた結果、暦は自らも吸血鬼化してしまう。
暦が人間に戻るためには、奪われたキスショットの四肢を取り戻し、彼女を全盛期の状態に戻す必要があると語るのは専門家のメメ。暦はメメのアドバイスを参考に、3人の吸血鬼ハンターとの戦いを決意する。
『傷物語Ⅲ冷血篇』
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あらすじ
身体能力の爆発的向上、一瞬で傷が治るほどの治癒力など吸血鬼の力をフルで使い、暦は3人の吸血鬼ハンターと戦い、キスショットの四肢をすべて取り戻す。
決死の思いで目的を果たし人間に戻れると安心する暦だったが、力を取り戻したキスショットを前に、吸血鬼の残酷な本質を思い知らされることになる。自身の行動を激しく後悔する暦に声をかける意外な人物は……。
『終物語(下)』
あらすじ
大学受験当日の早朝、暦は怪異の専門家・臥煙に切り刻まれていた。気がつくと目の前には、数カ月前に成仏したはずの八九時の姿が。久しぶりの八九寺との再会を喜ぶ暦だったが、彼女からここが地獄であると聞かされる。
さらに、八九寺は臥煙の計画の全容を暦に伝え、地獄で行動を共にすることとなる。はたして暦は地獄から無事に生き返り、受験会場に向かえるのか。
『続・終物語』
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あらすじ
卒業式の翌日、暦は洗面所の鏡に映る自分の姿が静止していることに気づく。不思議に思い手を伸ばしてみると、そのまま鏡の中に引き込まれてしまう。
鏡の中の世界では知り合いの人物像がまるで変わっていて、文字も反転しているのだった。暦は元の世界に戻るためのヒントを得るべく神原家へと向かう。そこで暦は意外な人物にアドバイスを受けることに……。
『〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン』
あらすじ
直江津高校を卒業した暦に変わり、物語の語り部となるのはかつて暦に助けられた少女たち。
姉の火憐が一足先に中学校を卒業し1人残った妹の月日はある日、月日の監視のため阿良々木家に人形として居候中の斧乃木がアイスを食べている現場を目撃する。どうにかごまかそうとする斧乃木に対して、月日が取った行動とは……。
一方で、神様から人間に戻り漫画家を目指していた千石のもとでも、新たなトラブルが発生するのだった。
小説「物語」シリーズを読む順番
小説「物語」シリーズを読むおすすめの順番は発売順で、次の通りです。
ファーストシーズン
- 『化物語(上)』
- 『化物語(下)』
- 『傷物語』
- 『偽物語(上)』
- 『偽物語(下)』
- 『猫物語(黒)』
セカンドシーズン
- 『猫物語(白)』
- 『傾物語』
- 『花物語』
- 『囮物語』
- 『鬼物語』
- 『恋物語』
ファイナルシーズン
- 『憑物語』
- 『暦物語』
- 『終物語(上)』
- 『終物語(中)』
- 『終物語(下)』
- 『続・終物語』
オフシーズン
- 『愚物語』
- 『業物語』
- 『撫物語』
- 『結物語』
モンスターシーズン
- 『忍物語』
- 『宵物語』
- 『余物語』
- 『扇物語』
- 『死物語(上)』
- 『死物語(下)』
ファミリーシーズン・番外編
- 『戦物語』
- 『混物語』
- 『短物語』
ファーストシーズン、セカンドシーズン、ファイナルシーズンの主人公は基本的に阿良々木暦です。
オフシーズンは、ファイナルシーズンで完結となった暦が主人公の「物語」シリーズの後日談や前日譚が描かれています。そのため、語り部は怪異にとりつかれた経験のある少女たちに移り、暦はほぼ登場しません。
モンスターシーズンでは主に、暦の大学生活や千石の成長の様子が、ファミリーシーズンでは夫婦となった暦とひたぎの生活が描かれています。
番外編となる『混物語』は、西尾維新氏による他作品とのクロスオーバー小説、『短物語』は全38編からなる短編集です。
ファイナルシーズンまでの小説を読めば、暦が過ごした怒涛の1年間の物語を網羅できます。その後の物語も知りたい方は、オフシーズン、モンスターシーズン、ファミリーシーズンと読み進めるとよいでしょう。
西尾維新ワールドにさらに深く触れたい方には、ほかの作品のキャラクターも登場する『混物語』や、2024年9月発売予定の短編集『短物語』もおすすめです。
「物語」シリーズとは
西尾維新氏による原作「物語」シリーズは、吸血鬼を助けたことで自らも吸血鬼化した高校生・阿良々木暦が、怪異に憑りつかれた少女たちを救おうと奔走する様子を描いたライトノベルです。
個性豊かなキャラクター同士のテンポのよいやり取り、優れたワードセンスとユーモアあふれる言い回し、作り込まれた独自の世界観などが魅力で、多くのファンを虜にし続けています。
また、アニメ制作会社・シャフトによる斬新なカメラワークやアニメーションも話題を呼び、注目を集める大きな要因となりました。
「物語」シリーズを視聴できる動画配信サービス
2024年7月時点でアニメ・劇場版「物語」シリーズが見られる主な動画配信サービスとしては以下があります。
Amazon・プライム・ビデオ
- 『化物語』
- 『偽物語』
- 『猫物語(黒)』
- 『〈物語〉シリーズセカンドシーズン』
- 『憑物語』
- 『終物語
- 『暦物語』
- 『傷物語Ⅰ鉄血篇』
- 『傷物語Ⅱ熱血篇』
- 『傷物語Ⅲ冷血篇』
- 『続・終物語』
U-NEXT
- 『化物語』
- 『偽物語』
- 『猫物語(黒)』
- 『〈物語〉シリーズセカンドシーズン』
- 『憑物語』
- 『終物語
- 『暦物語』
- 『傷物語Ⅰ鉄血篇』
- 『傷物語Ⅱ熱血篇』
- 『傷物語Ⅲ冷血篇』
- 『続・終物語』
Hulu
- 『化物語』
- 『偽物語』
- 『猫物語(黒)』
- 『〈物語〉シリーズセカンドシーズン』
- 『憑物語』
- 『終物語
- 『暦物語』
- 『続・終物語』
アニメ・劇場版「物語」シリーズの見る順番を紹介しました
「物語」シリーズは時系列が前後して公開されるため、どのような順番で見たらよいか迷う方も少なくありません。初めて見る方は、ぜひ公開順に視聴してください。突然季節や場面が変わり混乱する展開もありますが、公開順に見れば作品の世界観や設定は十分理解できます。
視聴後、もっと作品への理解を深めたいと感じた方は、ぜひ時系列順に並び替えて視聴してみてください。ほかの作品ではなかなか味わえない快感を知ることができるでしょう。
2024年7月より「物語」シリーズの再始動作品となる『〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン』の放送が決定しています。これを機に、斬新で少し複雑な構成となっている「物語」シリーズを好みの順番で通して視聴してみてはいかがでしょうか。
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