7月9日スタートのTBS系火曜ドラマ『西園寺さんは家事をしない』(毎週火曜22:00~)で主演を務める松本若菜と共演の松村北斗(SixTONES)にインタビュー。本作の魅力や初共演の感想など聞いた。

  • 『西園寺さんは家事をしない』西園寺一妃役の松本若菜、楠見俊直役の松村北斗、楠見ルカ役の倉田瑛茉

ひうらさとる氏による同名コミックを原作とする本作は、徹底して家事をしない主人公・西園寺一妃(松本若菜)と、年下の訳ありシングルファーザー・楠見俊直(SixTONESの松村北斗)&その娘・ルカ(倉田瑛茉)の風変わりな同居生活を通して、幸せや家族について考えるハートフルラブコメディ。

西園寺さんはアプリ制作会社でバリバリ働く38歳の独身女性。あの手この手で家事をしない生活を満喫していたある日、年下のイケメンエンジニア・楠見俊直が会社に転職してくる。アメリカ帰りの天才肌だが、無愛想で変わり者の楠見に手を焼く西園寺さん。そんな楠見が実は4歳の娘・ルカを育てるシングルファーザーであることが判明し、さらに、トラブルで家を失った楠見親子と偽家族として一緒に暮らすことになる。

――本作の台本を読んだ感想をお聞かせください。

松本:西園寺さんはいまどきの自立している女性だからこそ個性的というか、仕事もバリバリやりながら、私生活も充実していて、家を買って自分の好きなように家事ゼロライフを作っちゃおうという、自分の理想を形にできる年齢の女性というのが輝いている描かれ方だったので、見ていて遠くない存在でした。そういう女性がシングルファーザーの楠見くんと出会って、今までは悩みもしなかったことを一緒に悩むようになり、それまで自分の生活の中で必要じゃないものや必要不可欠なものがあったはずだけど、全部一掃されて、人生いろんなことがあるよなと。1話だけでも人生がころっと変わるような、そういう瞬間が切り抜かれているので、読んでいてすごく楽しかったです。

松村:「超ドラマ的キャラクター来た!」って思いました(笑)。「天才エンジニアってドラマでしか聞かないよな」と。あと、超ドラマ的面白いストーリー来た!」と思いました。めちゃくちゃ面白いし、来週が気になる終わり方をしていて、それゆえにプレッシャーも感じましたが、1話からすごくワクワクする本をいただけて、早く最終話まで見たいという思いになれたということは、きっとドラマを見てくれる方も早く最終話までたどり着きたいという思いになってくれるんじゃないかなと感じました。

――お二人は初共演となりますが、お互いの第一印象や撮影を進めてみての感想をお聞かせください。

松村:“さらっと姉貴”みたいな印象でした。分け隔てなく誰とでもパイプになるような人というか、撮影に入る前から頼りにしていればいいんだなと思っていて、実際撮影が始まって頼りにしっぱなしだなと。だからあまり印象は変わってないかもしれません。

松本:噂で人見知りと聞いていましたが、そんな感じはしませんでした。でも、もしかしたらもっと回を増すほどにほぐれてくるのかな。松村北斗さんという人間を調べるためにSixTONESのYouTubeを見させていただきましたが、皆さんがおっしゃる通り、天然だというのがわかる! “松村北斗タイム”があるんです。みんながしゃべっているのに全然しゃべらなくて、ようやくしゃべったと思ったらぼそぼそって(笑)。でもちゃんと会話には入っていて、独特の空気感がある。マイペースではなく、“松村北斗タイム”なんです。そういう空気感を醸し出されていて、私はせかせかしてしまうタイプなので、いい風に中和させてもらってます。ありがとうございます。

――松本さんは芸歴18年目にしてGP帯連続ドラマ初主演となりますが、座長としてどのように振る舞っていこうと考えていますか?

松本:あまり気張りすぎるとズコっとなってしまうタイプなので。でも、西園寺さんのセリフで「迷った時はワクワクする方」というのがあり、みんなで1つのものを作り上げていく中で、迷うことや、どれが正解かわからないこともあると思いますが、「ワクワクする方に行きましょうよ」と言えるような座長でありたいなと思っています。

――西園寺さんを演じる上で意識していることを教えてください。

松本:原作にしっかりとリスペクトを持ちながら、ドラマ版でもみんな一丸となって頑張って『西園寺さんは家事をしない』を作り上げていこうという気持ちでいますが、見てくださる方に肩の荷が下りるような瞬間というか、楠見くんだったら子育てだったり、西園寺さんだったら家族がうまくいってないチグハグなところだったり、仕事を頑張っている一面だったり、そういうところで、こうすれば時短になるなとか、こうすれば楽に生きられるなとか、そういうヒントをもらえる作品なのではないかなと。随所随所で素敵なセリフや言葉があるので、そういうのを聞いてもらえるとうれしいです。

――松村さんはシングルファーザー役ですが、役作りで意識されていることや、親子関係の築き方についてお聞かせください。

松村:以前、父親役は演じたことがあったので、その時の知識や体験も合わせつつ、現場で実際にルカちゃん役の瑛茉ちゃんと触れ合うというのを大事にしてみようかなと。それが成功の道かはわかりませんが、そこに何か光がありそうで、とにかく今は毎日瑛茉ちゃんと触れ合って、その中で何かないものかなと思いながら過ごしています。

――役柄上「パパ」と呼ばれるというのはどういう心境ですか?

こっぱずかしかったですが、瑛茉ちゃんに助けられました。最初から「パパ」と呼んでくれて、負けてられないなと思いながら、瑛茉ちゃんに対して「パパも一緒にやっていい?」と話しかけるようになって、すでに自分の中で板についた感じがあります。

松本:完全に親子感が出来上がっていますよ! (瑛茉ちゃんが)疲れているだろうなと思ったら、私が声をかける前に松村さんが抱っこしてあげて、瑛茉ちゃんも委ねるままずっと抱っこされていて、2人が話しているとあまり近づけないみたいな(笑)

松村:まだちょっとデレデレパパな感じがしますよね(笑)

松本:デレデレパパは出てるよ(笑)