フジテレビ系ドラマ『366日』(毎週月曜21:00~)に出演する広瀬アリス、眞栄田郷敦、坂東龍汰、長濱ねる、綱啓永がこのほど、クランクアップを迎えた。最終回は、きょう17日に放送される。

  • 広瀬アリス

5人の中で、最初に撮影を終えたのは、水野遥斗役の眞栄田郷敦。スタッフからの「水野遥斗役、眞栄田郷敦さんオールアップです!」の声と共に、花束を持って現れたのは、広瀬、坂東、長濱、綱の4人。同級生メンバーが集合し、知らされていなかった眞栄田は驚いた様子を見せた。主人公の恋の相手として王道のラブストーリーを構築しつつ、恋人との記憶を取り戻せないという役どころを演じてきた眞栄田。撮影中、監督、プロデューサー、共演者と密に話しながら役を作り上げていた眞栄田は「現場を止めてしまったこともあったかと思いますが、関わってくださったスタッフさん、キャストの皆さんと出会えたことが本当によかったなと思っています」と振り返った。続けて、「また、ご一緒できるように頑張ります。その時は、さらに面倒くさくなってるかもしれないですが、またよろしくお願いします!」と話すと、スタッフたちから大きな笑いが。最終回に残された視聴者最大の疑問は「遥斗は記憶を取り戻しているのか?」ということ。第1話から最終回まで、物語を動かす重要な役割を担ってきた眞栄田はキャスト・スタッフ一同から盛大な拍手が贈られてのクランクアップとなった。

続いてクランクアップしたのは小川智也役の坂東龍汰。親友・遥斗の事故、智也自身も悲劇に見舞われながらも、常に明るく振る舞う智也役の坂東は、ドラマ本編でも裏側でも太陽のような存在に。そんな坂東には、長濱からひまわりの花束が贈られた。坂東は「3カ月本当にありがとうございました! 智也というキャラクターを演じることができて、僕は幸せでした! とっても楽しかったですし、学ぶことが多い役でした」とスタッフ・キャストに深々とお辞儀を。社会人野球の道へ進むも、けがによって夢半ばで挫折し、実家の農業を継ぐことになった智也。視聴者からは智也と莉子が結ばれてほしいと願う“ともりこ(智也&莉子)”ファンが増えていき、第10話で晴れて2人は結ばれることに。坂東は「最初は“野球の人”、次は“ネギの人”になって(笑)。最近は、“ともりこ”として視聴者の方に見てもらえて、すごくうれしかったです。まだまだ足りない部分もたくさんあるので、また成長して皆さんとお仕事をご一緒できたらうれしいなと思います!」と元気に締めくくった。

そして、下田莉子役の長濱ねるもクランクアップ。長濱には広瀬と綱から花束が贈られた。2年間交際した相手が既婚者だったことが判明。傷心した莉子は親友の明日香とケンカしたり、紆余(うよ)曲折ありながらも、第10話では、莉子から智也へ「結婚しよう!」と逆プロポーズ。SNSでは、莉子と智也の「交際0日婚」を祝福する声で盛り上がった。そんな莉子を演じた長濱は「どんなときも、力強く引っ張ってくださったチームの皆さんのおかげで無事にクランクアップを迎えることができました。監督のみなさんと相談しながら作り上げた莉子が本当に大好きです。また、後輩の私を同級生の莉子として過ごさせてくださり、周りを気遣うアリスさんの姿は日々学ぶことばかりでした」とスタッフ、そして座長・広瀬への感謝を述べた。最後に「今日、残りあと2シーンですが、無事に走り抜ける瞬間を一緒に見届けたいなと思います。本当にお疲れさまでした! ありがとうございました」と、ねぎらいの言葉で締めくくった。

続いて、吉幡和樹役の綱啓永もクランクアップ。物語序盤では、同級生の中で1人だけ疎遠になっていた和樹。その後、遥斗とのわだかまりが解けたかと思えば、和樹は明日香に好意を寄せていたことが発覚。第10話では、ついに「明日香が好き」と告白した。明日香、遥斗、和樹の3人全員に幸せになってほしいと願う視聴者の声が多いが、この3人の恋の行方は…。広瀬と長濱から花束が贈られた綱は「楽しかったです! (終わるのが)すごくさみしいですね。大変だったと思うんですけど、最高の青春を過ごせました!」と撮影を振り返った。そして、「また成長して、“月9”という場に戻ってきたいと思っていますので、その時はよろしくお願いします!」と締めくくると、スタッフ・キャストから盛大な拍手が贈られた。

そして、最後に撮影を終えたのは主演の広瀬アリス。遥斗が事故に遭い、記憶障害で自分のことを忘れられてしまってからも、ずっと寄り添ってきた明日香だったが、遥斗に振られてしまい…。SNSでは、明日香と遥斗の恋路を「どうか良い結末を迎えますように!」と見守る視聴者が多数いる中、最終話はどんな結末が描かれるのか。スタッフから「以上のシーンをもちまして、雪平明日香役、広瀬アリスさんオールアップです!」と声がかかると、同日に撮影をしていた坂東、長濱、綱が現れ、花束を贈呈。広瀬は約3カ月の撮影期間を振り返り「皆さん、本当にお疲れさまでした! お世話になりました! 近年まれに見るハードスケジュールで、私たち俳優陣は、大変な日もあれば、ゆるい日もありますけど、スタッフの皆さんは朝から晩まで収録、撮休の日も打ち合わせがあったり。本当に大変な中、皆さんの明るい人柄にずっと救われていました」と、まずはスタッフにねぎらいの言葉を。続けて、「そして、キャストの皆さん、本当に皆さんじゃなければこの12年間の物語を3カ月で作れなかったと思います。本当に青春を味わうことができました」とその場にいる坂東、長濱、綱を始め俳優陣へメッセージを送った。最後に、「正直、個人的には悔しい思いをすることも多くて、まだまだだなと反省したりもしたんですけど、何歳になっても学びがあるっていいなと思っています。とりあえず皆さん、今日からはいっぱい寝ましょう(笑)! ありがとうございました!」と広瀬らしく元気に締めくくった。スタッフから「本日をもって『366日』オールアップです!」と声がかかり、終了かと思いきや、最後にこのドラマならではのサプライズが。

「『366日』、撮影お疲れさまでしたー!」という声と共に、今作の主題歌を担当するHYがサプライズで登場。バンドセットでのHYの姿を見て、驚きと共に、早くも涙ぐむ広瀬ら一同。Vo&Gt・新里英之は「16年前に生まれた僕たちの『366日』が、こういう風にドラマの主題歌になって、本当に心からうれしかったです。このドラマも心がすごく温かくなったり、切なくなったり、そしてすごく元気をもらいました。この『366日』が、キラキラと輝いて、また新しい歌に生まれ変わっていったと思いました。ラスト、ほんの気持ちですが、この歌を贈りたいと思います」と言うと、HYによる「366日(Official Duet ver.)」が生披露された。キャスト、スタッフ一同はうっとりと聴きほれながら、最後は全員で合唱。HYの「366日」とともに本作が本当のオールアップを迎えた。

(C)フジテレビ