――竜がボーカル&ギターを務める劇中バンド「煌-RECCA-」のミュージックビデオが、ドラマの情報解禁前に都内各所で流れるプロモーションが行われ、SNSでも話題になりました。
グループ活動では踊ったりいろんなことをやらせていただいてますけど、ボーカルとギターという形は初めてでしたし、僕の歌声が世に流れるというのは恥ずかしいと言いますか、ソワソワとした感じでした(笑)。でもすごくうれしかったです。
それとYouTubeにも上がっていて、コメント欄でファンの方が「どういうこと!?」「何が起こるの!?」みたいな感じだったので、ニヤニヤしながらコメントを見させてもらいました(笑)
――初挑戦だったギターとボーカルは、難しかったですか?
そうですね。ギターを始める方が一番最初に挫折すると言われるFコードもやらせてもらったんですけど、一つのコードを覚えて、ひたすらそのコードだけを弾くことはできても、コードとコードが移り変わるところが一番難しくて、そこがとにかく苦戦しました。それに弾くだけじゃないので、スタンドマイクで歌い、手元も若干見ながら弾くというのが、すごく難しかったです。
――ライブのシーンは、いかがでしたか?
僕個人のファンクラブで観覧客のエキストラの募集をかけさせていただいたので、本当にアットホームな感じでした。僕のことをすごく知ってくださっている方々がペンライトを持って見てくれてる空間はグループ活動と一緒なんですけど、やっていることが違うので、新鮮な感じではありました。
撮影は芝居のパートを先に撮って、最後にミュージックビデオを撮らせてもらったんですけど、カメラワークとかを見て本当にバンドマンになった気分でした。
――練習はかなりされたのですか?
そうですね。歌の練習をしておこうと思って、1回1人でカラオケに行ったんです。ただ、そこのカラオケに練習したい曲が入ってなくて(笑)。仕事と仕事の合間だったんで、違う機種が入ってるところに行く時間もなかったので、結局そのカラオケの室内で携帯で曲を流しながら歌うっていう(笑)。別にここじゃなくてもよかったのかなと思いながら、練習した思い出があります。
――andropの内澤崇仁さんと、歌い出しも似ている感じがありました。
やっぱり意識しちゃいますよね(笑)。僕はそこに関して全くプロではないので、プロのお力を借りました。それに、andropさんの曲を歌わせてもらっている側なので、リスペクトを持ってというのをとにかく意識しましたね。
「御眼鏡にかなわない」に苦戦
――バンド仲間で、いつも気にかけている瑛斗を演じた櫻井海音さんとの芝居は、どのように意識されていましたか?
とにかくカメラに撮られていることを意識せず、日常みたいにラフに、という感じですね。もちろん仲が良いですし、お互い信頼し合っていて深く知っている関係ではあるけど、仲が良いからといって何でも踏み込んでいいものではないと思うので、そのうまい塩梅が表現できればと思っていました。
――桜井玲香さんとW主演のスピンオフも配信されておりますが、こちらの見どころはいかがでしょうか。
本編では描かれなかった竜をさらに深掘りできるような内容になっています。ほとんどが会話劇にはなってるんですけど、その会話のラリーもすごくやりがいがありましたし、ちょっとバトルしているかのような演出に、僕もやっていてワクワクしました。人に対してズバズバと言うくせに、肝心の瑛斗への感情はモゴモゴして言えなくなったりして、そこの竜のかわいらしさというのがより伝わるんじゃないかと思っています。
――会話劇で難しかったところはありますか?
セリフを覚えるという作業がすごく苦手なので、そこだけは苦戦はしました。作品によって共感できる・できないでセリフや言い回しが頭の中に入ってくる感じが結構、顕著に分かれるんですよ。今回はスッと入ってきました。
ただ、「御眼鏡にかなわない」というセリフがあるんですけど、普段使わない言葉だったので、「御眼鏡」のイントネーションに苦戦しました。今も合ってるかどうか分からないんですけど(笑)、何回か間違えて、「もう1回やろうか」っていう感じでしたね。