マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏が5月28日、YouTubeチャンネル『パワプロ・プロスピ公式チャンネル』で公開された動画「パ・リーグを託した! イチローが監督・コーチから選出! 2024TSイチローセレクション選手発表パ・リーグ編 【プロスピA】」に登場。斉藤和巳氏から放ったホームランをめぐる秘話を明かした。

イチロー氏

斉藤和巳氏から放ったホームランを覚えている理由

『プロ野球スピリッツA』の「イチローセレクション」として、現役選手・監督・コーチの中から各球団一人ずつ選出したイチロー氏。ソフトバンクで名前を挙げたのが、斉藤氏だった。

南京都高等学校から、1995年にドラフト1位で福岡ダイエーホークスに入団した斉藤氏。度重なるケガに苦しみ、通算成績こそ防御率3.33、79勝23敗だが、2003年には防御率2.83、20勝3敗、勝率.870で沢村賞に輝くなど、2000年代の同球団のエースとして活躍した。現在はソフトバンクの4軍監督を務めている。

チャンネルスタッフの「実際イチローさんとの対戦はそんなないですよね?」との質問に、イチロー氏は「そんなにないと思います。僕が対戦した頃はまだ良くなる前の状態」「僕がアメリカに行って3年目とか4年目ぐらいから(良くなった)」「無敵だったみたいね」「誰に聞いても『斉藤和巳が日本では断トツだ』って評価だったんで」と明かした。

また、イチロー氏は「僕のおもしろエピソードとしては」と切り出し、斉藤氏との対戦成績を整理。チャンネルスタッフが「オープン戦で2打席、公式戦で2打席で、1本はホームラン」と告げると、イチロー氏は「そのホームランのことを覚えていて。北九州のオープン戦と記憶してます」「その時に、サッカーでカズ(三浦知良)さんが福岡に来る試合で」「遠征に来て試合するから、僕すごく観たかったんです」と回想。

さらに、「でも僕、試合あるから、仰木監督に『監督、今日カズさんが福岡に来てて、観に行きたいんです』って」「そりゃ無条件にとはいかないけど、監督もそういうノリがわかる人だから、『じゃあお前ホームラン打ったら行かせたるわ』……の打席なんですよ」「だからすっごい覚えてるわけ。そのエピソードとして」と続け、「で実際、ホームランを打って、僕、速攻サッカーを観に行ってますよ」と振り返っていた。

【編集部MEMO】
モバイルゲーム『プロ野球スピリッツA』で5月30日から開始した「イチローセレクション」では、イチロー氏がセ・パ12球団から一名ずつ選出した12名が登場。現役のプロ野球監督やコーチらが選ばれた。また、選出理由を語った貴重なインタビュー動画も公開中。イチロー氏が日本人打者で脅威と感じていた右バッターの存在、埼玉西武ライオンズの松井稼頭央監督と塁上で交わしたエピソードなどをイチロー氏ならではの言葉で語っている。