Netflixで2024年2月に配信開始された『忍びの家 House of Ninjas』は、現代に生きる忍者一家のドラマを描いた物語です。俳優の賀来賢人が原案・製作・主演を務め、高良健吾、山田孝之らが助演で出演しています。本記事では、この作品に登場するキャラクターやキャスト、あらすじを紹介します。

  • Netflixシリーズ『忍びの家』のキャストやあらすじを紹介します

『忍びの家 』のキャスト

ここからはドラマ『忍びの家 』に出てくる主要キャラの説明をしていきます。

俵 晴(たわら・はる)

演者: 賀来賢人

出演ドラマ: 『クローバー』(2012年)、『Nのために』(2014年)、『今日から俺は!!』(2018年)、『アフロ田中』(2019年)、『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(2021年)

俵 晴(たわら・はる)は、代々続いてきた忍びの一家・俵家の次男です。自分の甘さから、兄の岳の死のきっかけを作ってしまったことにトラウマを抱え、親しい友人も恋人も作らずにいました。現在は夜間の自動販売機補充の仕事をしています。

主人公の晴を演じたのは、賀来賢人です。2007年に『神童』で映画デビューし、2009年の映画『銀色の雨』で初主演を務めました。シリアスからコメディまで、幅広い役を巧みに演じわける演技力の持ち主です。本作『忍びの家 House of Ninjas』でプロデューサーを務めたことをきっかけに、2024年4月に同作監督のデイヴ・ボイルと映像制作会社を共同設立したことを発表しました。

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俵 岳(たわら・がく)

演者: 高良健吾

出演ドラマ: 『おひさま』(2011年)、『まほろ駅前番外地 』(2013年)、『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(2016年)、『モトカレマニア』(2019年)、『青天を衝け』(2021年)

俵 岳(たわら・がく)は俵家の長男です。6年前、忍びの任務を行っている最中に、風磨忍者によって殺されてしまいました。岳の死をきっかけに、俵家は忍びとして働くことをやめました。

岳を演じた俳優は、高良健吾です。2005年にドラマ『ごくせん』で俳優デビューした後、2008年には映画『蛇にピアス』で全身タトゥーの青年を演じ、鮮烈な印象を残しました。朴訥な青年から冷酷な犯罪者まで、さまざまな役を演じています。

俵 壮一

演者: 江口洋介

出演ドラマ: 『東京ラブストーリー』(1991年)、『ひとつ屋根の下』(1993年)、『救命病棟24時』(1999年)、『ルーズヴェルト・ゲーム』(2014年)、『コンフィデンスマンJP』(2013年)

俵 壮一は、俵家の家長で晴や岳の父親です。岳の死後に忍びの引退を決意し、カモフラージュとして営んでいた造り酒屋の仕事に本格的に取り組んでいますが、経営はうまくいっていません。

俵 壮一を演じた江口洋介は、1987年に映画『湘南爆走族』で映画初主演を飾りました。『東京ラブストーリー』(1991年)などのトレンディドラマで活躍し、1993年から始まったドラマ『ひとつ屋根の下』シリーズのあんちゃん役で国民的人気を得ます。以降、主演も助演もこなす人気俳優として活躍しています。

俵 洋子

演者: 木村多江

出演ドラマ: 『リング ~最終章~』(1999年)、『大奥』(2003年)、『アンフェア』(2006年)、『あなたの番です』(2019年)、『やんごとなき一族』(2022年)

晴や岳の母親である俵 洋子は、忍びを引退し、専業主婦となりました。刺激のない毎日に退屈し、任務復帰を望んでいます。スリルを感じようとスーパーでの万引きを楽しんでいた洋子ですが……。

俵 洋子役は、木村多江が演じています。1999年のドラマ『リング ~最終章~』でホラーアイコンの「貞子」を演じ、一躍注目を浴びました。以降、「日本一薄幸な役が似合う女優」と言われ、さまざまな映画やドラマに出演しています。

俵 凪(たわら・なぎ)

演者: 蒔田彩珠

出演ドラマ: 『ゴーイング マイ ホーム』(2012年)、『重版出来!』(2016年)、『おかえりモネ』(2021年)、『妻、小学生になる。』(2022年)、『舞妓さんちのまかないさん』(2023年)

晴や岳の妹である俵 凪。岳を慕っていた凪は、岳を亡くして以降も岳から受けた忍びの教えを守り続けていました。普段は平凡な女子大生として大学に通いながら、博物館から盗みを行った後に元に戻すという独自の任務に励んでいます。

俵 凪を演じた蒔田彩珠は、2002年生まれの若手俳優です。7歳から子役として俳優活動を始め、2012年には、是枝裕和監督が演出を務めたドラマ『ゴーイング マイ ホーム』に出演。以降、多くの是枝作品に出演しています。2021年のNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』では、主人公の妹役で強い印象を残しました。

俵 陸(たわら・りく)

演者: 番家 天嵩(ばんか・てんた)

出演ドラマ: 『テセウスの船』(2020年)、『MIU404』(2020年)、『青天を衝け』(2021年)、『ちむどんどん』(2022年)、『下剋上球児』(2023年)

俵 陸は俵家の末っ子の小学生です。俵家のなかで唯一、俵家が忍びの家系であることを知りません。

俵 陸を演じたのは、子役の番家天嵩です。2012年生まれで、2019年から子役として俳優活動を始めました。ドラマや映画だけでなく、バラエティー番組やCMなどでも活躍しています。

俵 タキ

演者: 宮本信子

出演ドラマ: 『花のれん』(1995年)、『Dr.コトー診療所2006』(2006年)、『天国で君に逢えたら』(2009年)、『あまちゃん』(2013年)、『この世界の片隅に』(2018年)

俵家の奥の間で、常に一家を冷静に見つめているのが、祖母の俵 タキです。忍びの任務からは引退していますが、その経験値は誰にも負けません。

祖母のタキ役は、宮本信子が演じています。1960年代から俳優として活動しており、夫でもあった伊丹十三監督の多くの映画で主演を飾っています。1987年の映画『マルサの女』では日本アカデミー賞主演女優賞を獲得しました。

伊藤 可憐

演者: 吉岡里帆

出演ドラマ: 『あさが来た』(2015年)、『ゆとりですがなにか』(2016年)、『カルテット』(2017年)、『ガンニバル』(2022年)、『時をかけるな、恋人たち』(2023年)

伊藤 可憐は、晴が好きになった女性です。何度も牛丼屋で晴と顔を合わせるうち、だんだんと言葉を交わすようになりました。伊藤は雑誌「ムー」の記者で、ある事件を調べていました。

伊藤 可憐を演じた吉岡里帆は、1993年生まれの俳優です。2015年の映画『マンゴーと赤い車椅子』で映画デビューを飾っています。2015年のNHK連続テレビ小説『あさが来た』で注目を集め、多くの映画やドラマに出演するようになりました。

浜島 仁

演者: 田口トモロヲ

出演ドラマ: 『シャボン玉の消えた日』(1989年)、『私立探偵 濱マイク』(2002年)、『深夜食堂』(2009年)、『バイプレイヤーズ ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~』(2017年)、『いだてん~東京オリムピック噺~』(2019年)

浜島 仁は文化庁忍者管理局(BNM)の局長で、俵家に忍びの任務をもたらす人物です。日本国家の危機を防ぐため、日々暗躍しています。

浜島 仁役の田口トモロヲは、1980年代から俳優・映画監督・漫画家・ミュージシャンなどサブカルチャー分野で活躍している多才な人物です。塚本晋也監督の映画『鉄男』(1989年)など、カルト的人気を誇る作品にも出演しています。現在では、名バイプレイヤーとして多くの映像作品に出演しており、日本映画界を支える俳優の一人です。

沖 正光

演者: 柄本時生

出演ドラマ: 『おひさま』(2011年)、『みんな!エスパーだよ!』(2013年)、『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』(2018年)、『わたし、定時で帰ります。』(2019年)、『真犯人フラグ』(2021年)

沖 正光は、文化庁忍者管理局(BNM)で、浜島の部下にあたる新人職員です。俵家の任務をIT面からサポートしています。

沖 正光を演じたのは、俳優の柄本時生です。両親と兄が俳優という俳優一家に生まれ、10代で映画デビューを飾りました。その独特のルックスと演技力から、唯一無二の存在感を醸し出す俳優です。

久世 浩作

演者: 嶋田久作

出演ドラマ: 『家なき子2』(1995年)、『青の時代』(1998年)、『ハゲタカ』(2007年)、『八重の桜』(2013年)、『どうする家康』(2023年)

久世 浩作は、文化庁忍者管理局(BNM)のスタッフです。忍びの任務の証拠を消す任務を負った清掃人のリーダーで、尋問官の任務も行っています。

久世 浩作役は、嶋田久作が演じました。1988年、『帝都物語』の魔人・加藤保憲役で映画デビューを飾りました。その風貌から独自の地位を確立し、多くの作品で存在感を発揮しています。

尾身 善助

演者: ピエール瀧

出演ドラマ: 『木更津キャッツアイ』(2002年)、『あまちゃん』(2013年)、『とと姉ちゃん』(2016年)、『いだてん ~東京オリムピック噺(ばなし)~』(2019年)、『全裸監督』(2019年)

尾身 善助は博物館の窃盗事件を追う刑事です。あることをきっかけに俵家に目をつけるのですが……。

尾身を演じたピエール瀧は、「電気グルーヴ」のメンバーでミュージシャンとしても知られています。1997年に『HAPPY PEOPLE/ハッピーピープル』で映画デビューして以来、個性派俳優として多くの映像作品で活動してきました。

向井 瞳子

演者: 筒井真理子

出演ドラマ: 『花嫁とパパ』(2007年)、『花子とアン』(2014年)、『監獄のお姫さま』(2017年)、『いだてん ~東京オリムピック噺(ばなし)~』(2019年)、『エルピス -希望、あるいは災い-』(2022年)

向井 瞳子は有力政治家で、与党の政調会長を務めています。6年前に誘拐され、俵家に救出されたことがあります。

向井 瞳子役を演じたのは、筒井真理子です。1980年代から劇団「第三舞台」で活動しており、1990年代からは多くの映画・ドラマなどに出演しています。名バイブレイヤーとして幅広い役柄を演じています。

辻岡 洋介

演者: 山田孝之

出演ドラマ: 『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004年)、『闇金ウシジマくん』(2010年)、『勇者ヨシヒコと魔王の城』(2011年)、『全裸監督』(2019年)、『どうする家康』(2023年)

辻岡 洋介は、伊藤可憐が潜入調査しようとするカルト宗教「元天会」の教祖です。実は、俵家とは浅からぬ因縁を持っており……。

辻岡 洋介を演じた山田孝之は、映画監督やプロデューサーとしても活動する俳優です。王道のラブストーリーからコメディ、実験的作品まで、さまざまなジャンルの映画・ドラマに意欲的に出演しています。

桜井 あやめ

演者: 仲万美

出演映画: 『チワワちゃん』(2019年)、『ドリームズ・オン・ファイア』(2021年)、『偽りのないhappy end』(2021年)、『Sleepless』(2021年)

桜井 あやめは「元天会」に所属し、辻岡 洋介の下で働く女性ですが、岳とも因縁があるようで……。

桜井 あやめ役の仲万美は、マドンナのバックダンサーを務めるなど、ダンサーとしても世界的に活躍しています。現在は俳優の仕事も行っており、活動の幅を広げています。

『忍びの家』のあらすじ

自動販売機の補充のアルバイトをしている青年・俵 晴とその家族には秘密があった。実は俵家は服部半蔵の末裔で、家業として忍びとしての隠密活動を請け負っていたのだ。しかし、6年前に長男の岳を失ったことから忍びの仕事を封印し、現在は普通の家族として日々を送っていた。

ある日、晴は伊藤 可憐という雑誌記者と親しくなる。伊藤はある宗教団体を調べており、晴もその調査を手伝うことになってしまう。しかし、宗教団体というのは表向きで、教祖の辻岡 洋介は大きな野望を抱いていた……。

『忍びの家』の見どころ

『忍びの家 House of Ninjas』は、現代に生きる忍者の家族の物語です。夜の闇に身を潜め、黒ずくめの衣装を身につけて刀で戦うという昔ながらの「忍者」が、現代の日本でどのように生活しているのか……。そんな視点から、荒唐無稽な超人としてではなく、家族を持つ普通の人間として「忍者」を描いています。

家業として忍びの任務を行う俵家ですが、戦国時代や江戸時代のような滅私奉公的な意識はなく、一人ひとりがそれぞれの意志にもとづいて忍びの忍者を行っています。

それゆえ「家族の命を大事に考え、家業を捨てる父」「忍び時代に感じていたスリルや高揚感が忘れられない母」「兄の死に責任を感じて殻に閉じこもる次男」「兄である長男を慕い、教わった忍びのスキルを実践で試そうとする長女」など、それぞれの思惑はバラバラです。

しかし、そんなバラバラだった家族が、あることをきっかけにだんだんと思いを一つにしていきます。そんな家族のドラマも、見どころの一つと言えるでしょう。

また、アメリカ出身のデイヴ・ボイルがこのドラマの監督を務めているという点も見逃せません。「忍者」というドメスティックな題材を外国人監督の目を通して描いたことで、そのユニークさがより際立ったドラマとなりました。

『忍びの家』のキャストやあらすじを紹介しました

本記事では、俳優の賀来賢人が原案・製作・主演を務めたNetflixのオリジナルシリーズ『忍びの家 House of Ninjas』を紹介しました。現代に生きる忍びの葛藤を描きながらも、アクロバティックな映像で忍者が持つスキルや現代の忍者組織をクールかつユーモラスに描いた本作は、世界的にもヒットを記録しています。

世界で勝負できる日本のコンテンツとなった『忍びの家 House of Ninjas』は、忍者のアクションものとして楽しめるだけでなく、家族のドラマも味わえる物語です。未視聴の方は、ぜひこの機会に見てみてはいかがでしょうか。

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