女優の杉咲花が主演を務めるカンテレ・フジテレビ系ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』(毎週月曜22:00~)第8話が3日に放送される。このほど、岡山天音がコメントを寄せた。
■杉咲花主演『アンメット ある脳外科医の日記』
週刊漫画雑誌『モーニング』(講談社)連載中で、元脳外科医の子鹿ゆずる氏が原作(漫画:大槻閑人)の同名漫画を実写化する今作は、“記憶障害の脳外科医”という主人公が目の前の患者を全力で救い、自分自身も再生していく医療ヒューマンドラマ。
先週放送の第7話では、抗てんかん薬の量を増やしたことでミヤビ(杉咲花)の記憶障害がわずかに改善するも、しばらくすると記憶錯誤の症状が出始める。しかし、ミヤビは頭の中に記憶が残っていることで、昨日が今日につながっていることがうれしく、その喜びを手放したくないと、自分なりに努力を重ねる姿が描かれた。また、医師としての今の自分に不安を抱えながらも、それを乗り越えたいミヤビは、三瓶(若葉竜也)に「頼っていいですか」と素直な思いを吐露。不安な気持ちとは裏腹に、前向きに生きようと明るい笑顔を見せるミヤビの姿に、三瓶も「うん」「うん」と応えた。ラストシーンでは、ミヤビの脳裏に、三瓶から「僕たちは、婚約していました」と、打ち明けられたシーンがフラッシュバック。一方、政略結婚を前提に付き合っている綾野(岡山天音)と麻衣(生田絵梨花)のカップルだが、突如、麻衣が「結婚するのやめよう」と別れを切り出す衝撃の展開に。
これまで、麻衣という婚約者がいながら、三瓶が丘陵セントラル病院に着任すると、かつて想いを寄せていたミヤビをまだ気にかけている素振りを見せていた綾野。一方で、大迫(井浦新)の従順な部下として出世街道をひた走り、その地位を盤石なものにするための婚約と思われていたが、その政略結婚の裏には経営難の実家「綾野病院」を救う目的があったことが発覚。さまざまな事情と思いの中で揺れていて、一体どれが本当の顔なのか分からないほど、多彩な表情を見せてきた綾野が、徐々にその本質を露わにしてきている。今夜放送の第8話では、実家である綾野病院を経営する父・勲(飯田基祐)が事故で脳に後遺症を抱え、綾野は運命に導かれるように、勲が担っていた過疎地医療の現実を目にすることに。そんな綾野を演じる岡山は、『アンメット』について「プロデューサーさんや監督さん達とこれほどまでに対話を重ね、その都度その都度のゴールをひた向きに目指していくような現場は初めて」と語る。コメントは以下の通り。
■岡山天音 コメント
――岡山さんが思う『アンメット』の魅力を教えてください。
登場人物たちが確かにそこで呼吸している、その湿度まで伝わってくるような生々しさが好きです。本編は、綾野と関わりのないシーンも多いので毎話、完成品を観て衝撃を受けています。
――これまでの放送を終えて、周囲の反応・反響はいかがですか? また、綾野を演じるにあたり、意識したこと、参考にしたことがあれば教えてください。
色んな方からリアクションをいただけてありがたいです。今日も外食をしていたら店員さんから声を掛けていただきました。綾野は色々な物語を抱えた複雑なキャラクターだと思うので、そういった部分がドラマの中のノイズではなく、引きの一つとして機能するよう色々と考えました。
――撮影現場でのエピソードお教えください。
三瓶先生がいつも食べているグミがずっと気になっていたのですが、この間、ついに若葉くんから分けてもらいました。僕は好きです。
――『アンメット』の現場で好きなところ、またはここが特別だなと思うところがあればお教えください。
プロデューサーさんや監督さん達とこれほどまでに対話を重ね、その都度その都度のゴールをひた向きに目指していくような現場は初めてです。
――撮影を乗り切る岡山さん自身のリラックス方法・楽しみにしていることがあれば教えてください。
グミを食べることです。
――8話や今後の展開のみどころ・視聴者へのメッセージをお願いします!
綾野や麻衣の新しい側面が次々と発露していきます。これまでのアンメットの他エピソードと同じように、観てくださる皆様の日常に、ほのかでも彩りが加わるような回になっていれば、と思います。
【編集部MEMO】第8話あらすじ
関東医科大学病院の建て替えのため、西島(酒向芳)が綾野病院を利用するつもりだと知った麻衣(生田絵梨花)は、“ある決意”を固め、綾野(岡山天音)との結婚をやめると言い出す。しかし、麻衣との結婚で西島グループの傘下に入らなければ、多額の借金を抱える綾野病院は確実につぶれてしまう。麻衣の真意が分からない綾野は、突然の婚約解消の理由が分からず困惑する。息子の結婚のカラクリを知った綾野の父・勲(飯田基祐)は、経営再建のために過疎地医療を廃止することに猛反発。綾野は必死に説得を試みるが、とりつく島もない。そんななか、往診に出かけた勲が、交通事故で頭部に外傷を負って丘陵セントラル病院に運び込まれる。手術はミヤビ(杉咲花)たちの手によって無事に終わるが、勲には喜怒哀楽を抑えられなくなる「社会的行動障害」という後遺症が残り、しばらくの間、勲に代わって綾野が過疎地の診療所へ通うことに。一方、三瓶(若葉竜也)から「僕たちは、婚約していました」と打ち明けられた記憶がよみがえったミヤビは、目の前にいる三瓶にそれが事実かどうか確かめることもできず、戸惑っていた。さらに、以前に綾野と2人で美術館へ行き、そこで告白されたことも思い出して!?