「マッドマックス」シリーズは、ジョージ・ミラー監督によって制作された人気映画シリーズです。基本的には、家族を奪われた孤独な男、マックス・ロカタンスキーが荒廃した世界でさまざまな人々と出会い、理不尽な支配者たちと戦う姿を描いています。

本記事では、この「マッドマックス」シリーズを見る順番を、公開順と時系列を含めて紹介します。1979年に公開されたシリーズ第1作から、2024年に公開されたスピンオフ最新作まで、どの順番で見たらいいかわからないという方は、ぜひ参考にしてください(※本記事はネタバレ要素を含みます)。

「マッドマックス」シリーズを見る順番

「マッドマックス」シリーズの見る順番を理解するにあたり、まずはシリーズの公開順と時系列を把握しておきましょう。

「マッドマックス」シリーズの公開順

  1. 『マッドマックス』(1979年公開)
  2. 『マッドマックス2』(1981年公開)
  3. 『マッドマックス/サンダードーム』(1985年公開)
  4. 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015年公開)
  5. 『マッドマックス: フュリオサ』(2024年公開)

「マッドマックス」シリーズの時系列順

続いて時系列は以下のとおりです。

  1. 『マッドマックス』(1979年公開)
  2. 『マッドマックス2』(1981年公開)
  3. 『マッドマックス/サンダードーム』(1985年公開)
  4. 『マッドマックス: フュリオサ』(2024年公開)
  5. 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015年公開)

「マッドマックス」シリーズのつながりがわかるおすすめの順番

公開順と時系列を踏まえたうえで、映画「マッドマックス」シリーズは公開順で見ることをおすすめします。

  1. 『マッドマックス』(1979年公開)
  2. 『マッドマックス2』(1981年公開)
  3. 『マッドマックス/サンダードーム』(1985年公開)
  4. 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015年公開)
  5. 『マッドマックス: フュリオサ』(2024年公開)

「マッドマックス」シリーズの初期3部作では、メル・ギブソンが主人公のマックスを演じています。続いて、30年ぶりの新作となった4作目の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』では、トム・ハーディがマックスを演じていますが、続く『マッドマックス: フュリオサ』はスピンオフとなるため、マックスは登場しません。

「マッドマックス」シリーズを鑑賞する場合は、まずメル・ギブソンの初期3部作でその世界観を感じ、その後『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を見ることで、世界の崩壊を実感することができるはずです。

ただ、あまり時間はかけられないけれど、『マッドマックス: フュリオサ』鑑賞前に世界観だけでも知っておきたいという方は、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』だけでも見ておくといいでしょう。

「マッドマックス」シリーズシリーズのあらすじ・キャスト一覧

ここからは、映画「マッドマックス」シリーズ5作品のあらすじやキャストを紹介します。

『マッドマックス』

あらすじ

現代よりそう遠くない未来。オーストラリアでは暴走族による事件が多発し、暴力団に対応する特殊警察M.F.P.が設立される。やがてM.F.P.と暴走族の抗争は激化し、双方で死者が出ることに。M.F.P.の警官であるマックス・ロカタンスキーも暴走族に最愛の我が子の命を奪われてしまう。マックスは特殊パトカー「インターセプター」を持ち出し、暴走族たちに単独で戦いを挑む……。

出演/メル・ギブソン、ジョアンヌ・サミュエル、スティーヴ・ビズレー、ヒュー・キース=バーン、ティム・バーンズ
監督/ジョージ・ミラー
公開年/1979年

見どころ・おすすめポイント

・「インターセプターがカッコイイ」(53歳男性)
・「キャスト、脚本、ストーリーが非常にすばらしい作品だと感じました」(57歳男性)
・「原点の作品であり、面白い。何度も見ています」(50歳女性)
・「最初に見てカーアクションがすばらしくて印象がよかったから」(50歳男性)
・「メル・ギブソンの出世作品で『マッドマックス』シリーズ最初の作品で特殊撮影に感動した」(66歳男性)
・「警察のバトルシーンが最高だったから」(49歳女性)
・「この世界観が始まったのがこの映画からだからです」(54歳男性)
・「単車が好きでマックスターンのシーンが印象に残ったので」(61歳男性)

『マッドマックス2』

あらすじ

世界大戦により荒廃し、資源も枯渇した世界。元警官のマックスは、残された少ない石油を奪おうとするヒューマンガス率いる暴走族と石油精製所の争いに巻き込まれてしまう。やがてマックスは精製所の用心棒となり、ヒューマンガスの一団と対決する……。

出演/メル・ギブソン、ブルース・スペンス、ヴァーノン・ウェルズ、マイケル・プレストン、ヴァージニア・ヘイ
監督/ジョージ・ミラー
公開年/1981年

見どころ・おすすめポイント

・「メル・ギブソンの一番脂が乗った映画」(52歳男性)
・「前作よりスリリングでとても面白かったです」(42歳男性)
・「荒廃した風景や、暴走族がモヒカンヘアで暴れる世界が『北斗の拳』実写版のようで、現実世界を離れた別世界を楽しめた」(51歳男性)
・「名作中の名作。何度見ても飽きません」(51歳男性)
・「独特の世界観が強烈でした」(49歳女性)

『マッドマックス/サンダードーム』

あらすじ

すべてを失い荒野をさまよっていたマックスは、物々交換で成り立つ「バータータウン」にたどり着く。そこでマックスは町の支配者である女性・エンティティに指示され、「サンダードーム」という球状の檻でのデスマッチに参加することに。その試合に敗れたマックスは、子どもだけが暮らす町に匿われるが……。

出演/メル・ギブソン、ティナ・ターナー、アンジェロ・ロシット、ポール・ラーソン、ヘレン・バディ、ロッド・ズァニック
監督/ジョージ・ミラー
公開年/1985年

見どころ・おすすめポイント

・「アクションとストーリーがすばらしいからです」(51歳女性)
・「激しいアクションがよかった」(69歳男性)
・「ティナ・ターナーがすごかった」(67歳男性)

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』

あらすじ

砂漠をさまよっていた元警官のマックスは、愛車のインターセプターごとイモータン・ジョーの軍団に囚われてしまった。その頃、ジョーの右腕の女性将軍・フュリオサが、ジョーの5人の妻たちを連れて砦から脱走してしまう。マックスは、フュリオサたちを追うジョーの配下・ウォーボーイズのニュークスに同行させられる。機会を見つけてニュークスから離れたマックスは、フュリオサとともにイモータン・ジョーに立ち向かうことになるが……。

出演/トム・ハーディ、シャーリーズ・セロン、ニコラス・ホルト、ロージー・ハンティントン=ホワイトリー、ヒュー・キース=バーン
監督/ジョージ・ミラー
公開年/2015年

見どころ・おすすめポイント

・「荒廃した世界観がいいし、キャラクターが立っている」(53歳男性)
・「常に敵から狙われているので、目が離せないから」(48歳男性)
・「カーアクションが派手で楽しめたから」(53歳男性)
・「いい意味でイカれていて面白い」(34歳男性)
・「カーアクションや爆破がものすごかったから」(49歳男性)
・「アクションシーンのクオリティ高く、見応えがある」(60歳男性)
・「初めて見たときの衝撃がすごかった」(40歳男性)

最新作『マッドマックス: フュリオサ』のあらすじ・キャスト

『マッドマックス: フュリオサ』は、「マッドマックス」シリーズのスピンオフ作品です。この作品にはマックスは登場せず、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』でマックスと共闘した女性将軍・フュリオサの若き日を描く、前日譚となっています。

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』ではシャーリーズ・セロンがスキンヘッドで演じたフュリオサですが、本作ではアニャ・テイラー=ジョイが演じています。

あらすじ

世界の崩壊から45年。若きフュリオサは暴君ディメンタス将軍率いるバイカー軍団に連れ去られてしまう。やがて彼らはイモータン・ジョーが牛耳る城砦にたどり着く。ディメンタスとイモータン・ジョーが城砦の覇権をめぐり争うなか、フュリオサは復讐の道を歩き出す……。

出演/アニャ・テイラー=ジョイ、クリス・ヘムズワース、アリーラ・ブラウン、トム・バーク、チャーリー・フレイザー
監督/ジョージ・ミラー
公開年/2024年

見どころ・おすすめポイント

・「ストーリーやキャストがよい」(25歳男性)
・「唯一無二の世界観がすばらしい」(31歳男性)
・「とてもおもしろかったのでまた見た」(25歳女性)

「マッドマックス」シリーズの人気作品ランキング

「マッドマックス」シリーズの映画全5作品を対象とした人気ランキングは以下のようになりました。

1位『マッドマックス』(51.1%)
2位『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(19.6%)
3位『マッドマックス2』(16.4%)
4位『マッドマックス/サンダードーム』(6.2%)
5位『マッドマックス: フュリオサ』(5.8%)

記念すべきシリーズ1作目の『マッドマックス』が過半数の票を集めて断トツとなりました。

「暴力が当然のようにはびこる荒廃した近未来世界」と「V8エンジンを搭載した改造パトカーに乗る警察官」という組み合わせが当時としては斬新で、唯一無二の世界観を提供した『マッドマックス』。苦悩に満ちたマックスに扮した若き日の名優、メル・ギブソンの好演も相まって、後のシリーズ化につながるヒットを記録した同作がランキング第1位という結果に、納得の人も多いのではないでしょうか。

「マッドマックス」シリーズの歴代敵キャラ

ここでは、「マッドマックス」シリーズに登場した歴代の敵キャラを紹介します。特に彼らのファッションやスタイルはさまざまな要素がミックスされた個性あふれるもので、現在の多くの映画や日本の漫画作品などにも大きな影響を与えています。

トーカッター

『マッドマックス』に登場する暴走族のリーダーがトーカッターです。友人のナイトライダーがマックスの追跡から逃げる際に事故死したことを恨み、マックスやM.F.P.に報復しようと、マックスを狙ってきます。

トーカッターは、ボサボサの髪に革ジャンというスタイルで、カワサキ・Z1000というバイクに乗っていました。このトーカッターを演じるのは、ヒュー・キース=バーンです。

ヒューマンガス

ヒューマンガスは、『マッドマックス2』に登場する悪役で、配下の暴走族からは「ロックンローラーの伝道師」と崇められるカリスマ的人物です。石油精製所の人々が石油を独占しようとしていると考え、「おまえたちには失望した」と宣戦布告してきます。

フェイスガードで顔を覆い、鍛え上げた上半身は裸のまま、短パンと皮のサスペンダーだけつけるという斬新なスタイルで世紀末感を盛り上げる、インパクトの強い悪役です。

マスター・ブラスター

『マッドマックス/サンダードーム』でマックスが戦うことになるのが、マスター・ブラスターです。仮面を被った怪力の大男で、マックスを倒すかと思われました。しかしその弱点を見抜いたマックスにより、仮面を脱がされてしまいます。実はブラスターは知的障害を持つ大男で、頭脳明晰な小男の「マスター」により操られていたのでした。

イモータン・ジョー

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に登場する偉大な悪役が、イモータン・ジョーです。核戦争後の砂漠のなかで、水源の上に立つ城砦「シタデル」を支配し、「ウォーボーイズ」と呼ばれる部下たちを従えています。汚染された大地に暮らすため病気を抱えており、完璧な子どもを生み出すために5人の女性たちを妻として監禁していました。

このイモータン・ジョーを演じるのは、『マッドマックス』でトーカッターを演じていたヒュー・キース=バーンです。ヒュー・キース=バーンは2020年に死去しており、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が彼の遺作となりました。

ディメンタス将軍

『マッドマックス: フュリオサ』の敵役となるのが、ディメンタス将軍です。バイカー集団「バイカー・ホード」を率いる支配者で、フュリオサを誘拐します。そして、若き日のイモータン・ジョーとも対決することに……。

ディメンタス将軍役に選ばれたのは、『マイティ・ソー』などで知られるオーストラリア出身のクリス・ヘムズワースです。暴力と狂気が支配する砂漠の世界でのし上がっていく男を、骨太に演じています。

「マッドマックス」シリーズを視聴できる動画配信サービス

「マッドマックス」シリーズを初めて見るという方や、前に見たことはあるけれど、一気に見直したいという方は、定額制の動画配信サービスで視聴するのがよいでしょう。

2024年5月時点で「マッドマックス」シリーズが見られる主な動画配信サービスとしては以下があります。

Amazon・プライム・ビデオ

  • 『マッドマックス』
  • 『マッドマックス2』
  • 『マッドマックス/サンダードーム』
  • 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』

Hulu

  • 『マッドマックス』
  • 『マッドマックス2』
  • 『マッドマックス/サンダードーム』
  • 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』

Netflix

  • 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』

U-NEXT

  • 『マッドマックス』
  • 『マッドマックス2』
  • 『マッドマックス/サンダードーム』
  • 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』

現在、多くの動画配信サービスで、追加費用なく「マッドマックス」シリーズを見ることができます。お好きな動画配信サービスで見るとよいでしょう。

「マッドマックス」シリーズの見る順番やあらすじを紹介しました

1979年に第1作が作られて以降、半世紀近く経ってもまだ色褪せない「マッドマックス」シリーズの見る順番やあらすじを紹介しました。

第2作以降の「マッドマックス」シリーズは、核戦争後の地球を舞台としており、荒廃した世界で欲望のままに他者を支配しようとする者と、その支配に抗う流れ者・マックスの戦いを描いています。マックスは一人のキャラクターというよりも、世の不条理に苦しむ人々のもとに現れる伝説的な存在とも言えるでしょう。

このマックスと敵対する悪役たちも、映画ファンを引きつける魅力にあふれています。終末感あふれる世界で自由に叫び、歌う悪役たちのファッションや言動は、多くのポスト・アポカリプス作品や『北斗の拳』『バイオレンス・ジャック』などの日本の漫画作品にも影響を与えました。

その世界観と濃いキャラクター性で、長きにわたり多くのファンを惹きつけて離さない映画「マッドマックス」シリーズ。この機会にぜひ楽しんでみてください。

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調査時期:2024年6月13日
調査対象:マイナビニュース会員
調査数:男女合計312人(男性: 234人、女性: 78人)
調査方法:インターネットログイン式アンケート