元プロ野球選手で野球評論家の前田智徳氏が16日、YouTubeチャンネル『ダグアウト!!!』で公開された動画「【必見】孤高の天才前田さんが天才だと思うバッターとは!?」に登場。天才だと思ったバッターについて語った。

  • 前田智徳氏 =BSJapanext提供

天才だと思ったバッター

「天才だと思ったバッター」を尋ねられた前田氏は、「僕は西田さんですね。どう考えても」と、西田真二氏の名前を挙げることに。

1982年のドラフト会議で1位指名されカープに入団、13年の現役生活を送った西田氏。1983年には4連続代打本塁打というセ・リーグタイ記録をマークしたほか、90年代はスタメン、時に4番で出場することも。打率.285、402安打、44本塁打、226打点という、通算成績以上に、ファンの記憶に残った選手だった。

そんな西田氏について、前田氏は「あの練習力であの結果はすごい」とぶっちゃけ。「どんだけのセンスと、アマチュア時代の蓄えがあったのかなって」と首をかしげつつ、「もしくは寝ずに隠れて練習してるのかなって」と話すと、小早川毅彦氏が「そりゃない、そりゃないよ」と即否定した。

なお、西田氏のすごいポイントは成績以外の部分、例えば打ち方も当てはまるようで、前田氏は「イチローさんじゃないですけど、足をめちゃめちゃ上げるんです。王さん以上に上げる。それを使い分けるんです。上げるのと、ノーステップにしたりとか。それを試合の中でやる」と、天性の打撃センスの良さを持っていたようだ。

ここで、進行の上田まりえが「ちなみに練習態度っておっしゃったじゃないですか。態度どんな感じだったんですか?」と尋ねると、前田氏は「もうやる気がないです」ときっぱり。これには大のカープファンで知られるアンガールズ・山根良顕も「キャンプとかでも本当こうチンタラと言ったらあれですけど、ダラダラ走ってるのに、代打で出ても4番で出ても結果を出すっていう。掴みどころのない人でしたね」と、ファン目線で西田氏の姿を回想した。

そして、前田氏が「バッティングだけは盗もうと思って、バッティングだけは真剣に見てました。それ以外は絶対に真似しちゃいけない」といい、「1打席の集中力は誰も追いつかないぐらいの集中力。その代わり、たぶん1分ももたないですよね」と予想すると、上田も思わず「ウルトラマンより時間がもたない」と笑ってしまっていた。

【編集部MEMO】
『ダグアウト!!!』(BSJapanext 毎週火曜22:00〜)は、プロ野球選手・OBたちが「ダグアウト」(試合中に監督や選手が待機するベンチ)で話すような球界のアレコレを語る野球トークバラエティ番組。自分が一緒にプレーしたい選手を選ぶ「俺のベスト9」、子どもたちからの野球に関するさまざまな質問にゲストが直球で答えていくコーナー「教えて! 野Q塾」など、野球好きにはたまらない企画が見どころ。番組MCを上田まりえ、スピードワゴン・小沢一敬、ビビる大木らが務め、初回ゲストには上田がアシスタントとして出演するYouTubeチャンネル『上原浩治の雑談魂 』も注目を集めている球界のレジェンド、上原浩治氏が登場した。