茨城県のほぼ中央、首都圏から100キロ圏内に位置する笠間市(かさまし)は、古くから、日本三大稲荷に数えられる「笠間稲荷神社」の門前町として栄えたまち。年間を通して穏やかな気候に恵まれた豊かな自然からは、数々の歴史・文化・芸術・おいしい農産物が生まれています。

今回紹介する返礼品は、笠間市にお店がある「うなぎ量深(りょうしん)」のうなぎ。“お店の味を自宅でも楽しめる”というところに重きをおいたうなぎの蒲焼きです。一体どのようなものなのでしょうか。

本稿では、マイナビふるさと納税担当者が、気になった返礼品を紹介していきます。

今回は、「うなぎ2人前セット」の特徴や生産者の商品に対するこだわり、返礼品になった経緯などについて詳しく調べてみました!

笠間市の返礼品「うなぎ2人前セット」について

・返礼品名:うなぎ2人前セット
・提供事業者:うなぎ量深
・茨城県笠間市笠間1253-3
・内容量:うなぎ2人前(200g×2)
・寄附金額:4万2000円

「うなぎ2人前セット」のふるさと納税の寄附金額は、4万2000円。店主自ら、捌き・串打ち・平焼き・蒸し・たれ焼きのすべてを一人で行い仕上げた、うなぎの蒲焼きが2人前届く返礼品です。

笠間城があった佐白山(さしろさん)から湧き出る天然地下水に丸二日泳がせ、身が引き締まった香り高い状態のうなぎを使用。

160年前、時を超えて江戸職人が命懸けで守り抜いた品のある秘伝のたれを使い、さっぱりした味わいと程良い甘さとしょっぱさが蒲焼きの味を引き立てます。食後も脂っこさが残らず、うなぎの香ばしさが口の中に広がる逸品。

“お店の味を自宅でも楽しめる”をモットーに、店主が丁寧に焼いたうなぎをそのまま真空パックに閉じ込めて瞬間冷凍。炭火で炙った香りをほのかに感じられる、焼き立てのふっくらとした厚みのあるうなぎが、湯煎するだけの簡単調理で楽しめます。

「うなぎ2人前セット」がふるさと納税の返礼品になった経緯と実績

本返礼品を提供する「うなぎ量深」は、店主の馬場さんが老舗「田川」の親方より、160年続く秘伝のたれを託されて開業したお店です。

「笠間市が観光地だから人が訪れるのではなく、品の魅力や『本物のおいしさ』で人が集まるようにしたい」「家でもお店で食べたそのままの味を再現したものを提供したい」といった想いから、コロナ禍にオンラインショップでの販売をスタートさせ、全国のファンに届けるべくふるさと納税への登録に至ったそうです。

またコロナ禍では、食べた人が笑顔になるようにと、店主が歌舞伎メイクでうなぎを焼いてテイクアウトに対応したり、たぬきなどさまざまなキャラクターに扮した恰好でデリバリーに対応したりしていたそうです。

本返礼品はメディアでも紹介されたことがあり、笠間市のふるさと納税の中でも大人気の返礼品なのだとか!

事業者「うなぎ量深」について

  • 店主・馬場さん


店主の馬場さんは「麦とろ量深」という店名で、和のコース料理をメインに提供していました。ところが以前修業していた東京の老舗うなぎ屋の主人から突然電話があり、「おまえ明日からうなぎ屋やれ」と言われて急遽、当時提供していた品に加えてうなぎも提供するようになりました。

うなぎの調理はなんとYouTubeから学び、たれをつくってはうなぎ屋の主人からダメ出しをもらって作り直す、という試行錯誤のスタートだったそうです。

その後は、一念発起してうなぎのみの提供に切り替え、調理場をお店の外から見られるようにし、蒲焼きに使う火を炭に変更することでさらに、うなぎに対するこだわりを強くしました。

現在は、メディアでも「うなぎ量深」が取り上げられ、遠方から本物のうなぎを食べに来るお客さんが絶えないとのこと。また、主人の探求心は計り知れず、自ら新しい品の開発、SNSでの発信、さらには短編映画の監督なども手掛けているそうです。今後も「うなぎ量深」の探求に注目です。


今回は茨城県笠間市の返礼品「うなぎ2人前セット」を紹介しました。店主の温かい気持ちと熱い想いが込められた絶品のうなぎが味わえる返礼品です。真空パックのうなぎは、そのまま湯せんで温めた後に炊き立てのご飯にたれをかけて、蒲焼きを乗せるのがおすすめの食べ方なのだそう! 気になった際は、ぜひチェックしてみてくださいね。