京成電鉄は2024年度、鉄道事業で総額243億円の設備投資を実施すると発表した。安全対策の強化、バリアフリー化工事・駅施設リニューアル等に加え、宗吾車両基地における新工場建設工事を推進し、成田空港のさらなる機能強化に対応する。

  • 宗吾車両基地拡充工事計画における新工場完成イメージ

  • 京成本線荒川橋の新橋設置時イメージ

投資額は昨年度実績比83億円増(52%増)とのこと。今年度はより安全・快適な利用のため、安全対策を強化する。具体的には、防犯カメラの新設など車内における安全対策、駅舎・高架橋柱の耐震補強工事と法面補強工事、押上線における葛飾区内(四ツ木~青砥間)の連続立体交差事業、沿線地域防災の取組みとなる京成本線の荒川橋梁架替工事、日暮里変電所の設備機器や青砥駅の連動装置といった鉄道施設の更新・改良に投資する。

人と環境に優しい取組みとして、ホームドア整備(京成高砂駅、青砥駅、鬼越駅)・エレベーター設置等のバリアフリー化、駅施設のリニューアル(市川真間駅、京成中山駅、青砥駅等)、駅・車内照明のLED化、編成車両数が変更できる新形式車両(3200形)の導入に投資。成田空港の機能強化に合わせた空港アクセス強化のため、宗吾車両基地拡充工事計画における新工場建設工事も推進する。