演じている斉信の魅力については「藤原F4の中で一番の感情型で、喜怒哀楽がしっかり出ていて、出世欲も強くて、プレイボーイ。人間味あふれる人だなと思います」と解釈。ファーストサマーウイカ演じるききょう(清少納言)とのやりとりも注目を集めているが、2人の関係性について「遊びのつもりだったけど、どっぷりハマっているのは斉信のほう。清少納言さんに踊らされています(笑)」と捉えている。

斉信と自身の共通点もあるようで、「斉信が4人の中で話を回そうとしているのは似ているかもしれないですね。あと、物事に対して好きなら好きとはっきりしているのも似ています」と説明。目標や夢を言葉にする点も似ているそうで、「絵馬に(目標を)書いたり、出世欲が強いんでしょうね。願い事に対してのアプローチが真っすぐな感じはもう斉信です」と笑った。

演じる上では「品格」を最も大切にしているそうで、「平安貴族ですから、一つ一つの所作や発言も品格が出るように、佇まいはかなり意識しています」と明かす。

また、「左足で上り下がりしないといけないとか、あまり手が出たらいけないとか、貴族ならではの所作が独特で、そこは苦労しました。書く所作もそうですし、打毬のシーンは馬も片手運転でスティックを。あと、冠がしっくりこない。髻(もとどり)と冠の具合が日によって全然違って。平安貴族を演じるのはこんなにも難しいのかと感じています」と苦労も吐露。「F4はみんな身長が高くて、さらにかぶりものがあるので高さとの戦い。大事なシーンでぶつかってずれることもあります」と語った。

千鳥ノブもドハマリ「おもしろい」 反響明かす

大河ドラマの反響は大きいようで、「けっこう芸人さんに見ていただいていて、千鳥のノブさんも『光る君へ』にすごくハマっていただいていて、『おもろいよな』『清少納言とのやりとりすごくええな』と。この間、飲み屋で飲んでいたら一般の方からも『斉信さん見てます。すごく素敵です』と言っていただきました」とうれしそうにエピソードを紹介。

相方の川島(章良)からは「めっちゃ似合ってるじゃん! 平家」と言われたそうで、「見てくれていますが、川島くんは独特の感性なので、平家だとずっと思っていると思います」と笑い、「僕らはコンビを組んだときからお互いやりたいことを口に出していて、大河ドラマが19年越しに叶ったというのはわかってくれていると思います」としみじみと話した。

大河ドラマという一つの目標が叶ったわけだが、「違う時代にも行ってみたい」とほかの大河ドラマで平安ではない時代にも挑戦してみたいと希望を口に。また、「隣で朝ドラ(連続テレビ小説『虎に翼』)を撮っていて、伊藤沙莉さんは僕の後輩のオズワルド・伊藤(俊介)の妹さん。シソンヌやドランクドラゴンの塚地(武雅)さんもいるので、みんなでお話させてもらっていて、朝ドラのスタッフさんにも覚えてもらい、広がっている感じがしています」と朝ドラにも意欲をのぞかせ、「いろんな時代にタイムスリップしてみたい」と話した。