元プロ野球選手で野球解説者の山崎武司氏が11日、YouTubeチャンネル『ピカイチ名古屋チャンネル』で公開された動画「【第4話】中田翔に求めるのは打点&威圧与える三振。大ベテラン大島洋平の起用法はコレしかない。【山崎武司さん・ギャオス内藤さん】」に登場。中日・大島洋平の起用法で気になるポイントを語った。

中田翔

立浪監督への“お願い”

動画公開日である11日終了時点で26試合に出場し、打率.236(55打数13安打)、0本塁打、1打点、55打数のうち16打数が代打での出場となっていた大島。この起用法について聞かれると、山崎氏は「大島の起用法については監督も色々考えているんですけど、もし代打の切り札で使うなら、ひとつだけ監督にお願いしたいことがある。しょうもないところ、どうでもいいところで代打を出さない、勝負どころで大島を出してほしい」と要望を打ち明ける。

この意見に、進行の元CBCアナウンサー・久野誠氏が「つまり、彼のプライドもあるし」と発言を咀嚼すると、山崎氏は「そう、そこ」とうなずきながら、「それは立浪監督もやってきた、経験したこと」「レギュラーとしてやってきた人が、最後の数年間、代打で1年か2年やって、結局最後は引退する。ずっと試合出てる人が試合に出なくなると、試合に出てないことで状態が悪くなる。衰えじゃなくて。それは立浪監督も経験してる」と、チームの中心として活躍してきた選手の晩年と、代打出場の難しさについて解説した。

続けて、山崎氏は「だから僕は大島を代打にすることは全然反対じゃない。だけど、しょうもないところで使わないでほしい。もうゲーム決まってるところで『代打大島いけ』っていうのは、もうNG」「ゲームが離れた時に、『試合勘を戻すために行ってこいよ』はいいですけど、みんなが見て『ここ大島じゃねえだろ』ってところで出してほしくない」などとこぼし、「大島しかり中島しかり、ベテランには、そういうところで最後の気をつかってほしい」と、ベテラン選手の起用についての、いっそうの配慮を求めていた。

【編集部MEMO】
打点王3回(2014年、2016年、2020年)、ベストナイン5回(2013年、2014年、2015年、2016年、2020年)、ゴールデングラブ賞5回(2015年、2016年、2018年、2020年、2022年)などの実績を持つ中田翔。昨年11月15日、読売ジャイアンツとの3年契約に盛り込まれていたオプトアウト権を行使して契約を破棄し、自由契約選手となることを選択。翌月6日に中日ドラゴンズと正式に契約し、入団会見に臨んだ。