東急電鉄は、2024年度の設備投資計画について発表した。大井町線の車両新造に着手し、車両のリニューアルも実施。鉄道インフラの維持更新と災害対策、デジタル技術を活用した運営高度化、BCP強靭化など、各分野に総額468億円の設備投資を行うとしている。
安全・安心な鉄道の追求の一環として、今年度は老朽化の進む大井町線9000系・9020系の更新に向けた車両新造に着手。大井町線で急行運転を行う6020系をベースに、設計と機器・車両製作を進めるとした。あわせて今年度以降、目黒線所属車両をはじめ、導入から20年を超える車両を中心にリニューアルを実施し、安全性や快適性の維持・向上を図る。
その他、田園都市線駒沢大学駅・桜新町駅のリニューアル工事、踏切障害物検知装置の高度化、駅ホーム非常停止ボタンの増設、降雨・浸水対策や耐震補強工事の実施など実施。鉄道事業の担い手不足に備えた高度化・効率化の一環として、遠隔対応可能なセミセルフ仕様の窓口処理機の導入に向けた設計・開発、田園都市線での定位置停止装置導入工事、田園都市線・大井町線での無線式列車制御システム(CBTCシステム)の導入推進も行う。
デジタル活用も推進し、クレジットカードのタッチ決済・QRコードを活用した乗車サービスの拡大、東急線アプリの機能向上を進める。ホームと車両の段差・隙間縮小の推進、5G通信網の整備、池上線五反田駅でのホームドア設置等にも取り組む。