H Jungle with T(撮影:渡邉一生)

浜田雅功(ダウンタウン)の誕生日である5月11日と翌12日に大阪・万博記念公園もみじ川芝生広場で音楽フェス「ごぶごぶフェスティバル」が行われた。

「ごぶごぶフェスティバル」は、MBSラジオ「ごぶごぶラジオ」においてパーソナリティの浜田が発した「俺らでフェスやろうや」という何気ない言葉から企画されたフェス。浜田に加えて、彼が出演を熱望したアーティストが続々と出演し、2日間で計3万5000人が来場した。

DAY1

DAY1のトップバッターは、5月にデビュー28周年を迎えるPUFFY。「妖怪PUFFY」でライブをスタートし、生のバンドサウンドに乗って、ゆらゆらと踊りながら、勢いよく歌声を響かせる。その後、2人はTHE HIGH-LOWS「日曜日よりの使者」のカバーをはじめ、「これが私の生きる道」「愛のしるし」「渚にまつわるエトセトラ」「アジアの純真」など、平成のヒットソングを続々と披露。デビュー当時から変わらない歌声とラフな雰囲気で会場を包み込み、フェスの幕開けを大いに盛り上げた。

続いて登場した三浦大知は、オープニングから6人のダンサーとともにパワフルなダンスを披露し、「最後まで音楽と一緒に楽しんでいきましょう!」と気合いたっぷりにバンドセットで攻めていく。照り付ける初夏の太陽をものともせずにステージを大きく動き回り、ハイレベルな歌唱力とダンスパフォーマンスを惜しげもなく見せる三浦は、洗練されたしなやかな動きや、ステージ映えする存在感で観客を圧倒。人気曲「Blizzard」や「(RE)PLAY」、バラード曲「燦燦」、タオル回しで会場をひとつにした「EXCITE」など全7曲で素晴らしいエンターテイナーぶりを見せた。

「浜ちゃんに届けよう!」と呼びかけたコブクロは「YELL ~エール~」「轍-わだち-」と名曲を連投し、客席全員と大合唱。MCで小渕健太郎は、何にも憧れずにアーティストになった黒田俊介が小さい頃からずっと好きだった2人組がダウンタウンだと話し、「ごぶごぶ」のロケで浜田と歌った「桜」を熱唱する。結成25周年を迎えた彼らの軌跡とこれからの決意が詰まった音源化前の最新曲「RAISE THE ANCHOR」に続けて大阪・関西万博のオフィシャルテーマソング「この地球の続きを」が演奏され、小渕は特注の「ごぶごぶ法被」を着て和太鼓を叩くパフォーマンスも披露。かつて万博が行われた場所で未来の万博の歌が披露されるという形で歴史がリンクした。

登場するなり黄色い歓声に包まれた東方神起は、8人のダンサーを引き連れて「B.U.T」「I Think U Know」「Hot Hot Hot」とダンスナンバーを連発。ぴったりそろったキレキレのダンスと大迫力のフォーメーションで会場を魅了した。夕陽が沈む時間にぴったりの「Sentimental Mood」では、観客が手を左右に振り、「どうして君を好きになってしまったんだろう?」を披露する前のMCでは浜田の誕生日をみんなでお祝い。「どうして浜ちゃんを好きになってしまったんだろう?」と曲名でユノがボケて、チャンミンがツッコむなど、テンポのいいやり取りで会場に笑いを起こし、「Why? (Keep Your Head Down)」まで全7曲のパフォーマンスでその魅力を最大限に見せた。

転換中には、ライブを終えたばかりのアーティストと浜田、ごぶごぶラジオチームの井本貴史(ライセンス)、どりあんずの堤太輝と平井俊輔、ゲラゲラ星人による舞台裏トークが中継され、終始盛り上がる会場。DAY1のトリを飾るのは、浜田と相方ゲストの奥田民生だ。「人前で歌うのいつぶりやろ」と緊張していた浜田だったが、堂島孝平(G)、小島翔(G)、村田シゲ(B)、岡本啓佑(Dr)、sugarbeans(Key)、溝口和彦(Mnp)で構成されるごぶごぶバンドメンバーの演奏に支えられて「春はまだか」「ラブレター」を見事に歌い上げ、奥田に「リハと本番が同じなのはすごい」と褒められる。奥田が歌う「愛のために」では浜田もギターを持ってギターコーラスで参加し、「イージュー★ライダー」で本編は終了。アンコールでは、松本人志が作詞、槇原敬之が作曲を手がけた「チキンライス」が披露され、最後は出演者全員で記念写真を撮影した。この日が誕生日当日だった浜田に奥田民生が「おめでとうございます! 松本の代理です!」と大きな花束を渡す場面もあり、浜田の歩んできた道のりと愛される人柄が表されたDAY1となった。

DAY2

DAY2の幕を上げたのはきゃりーぱみゅぱみゅ。「ぱみゅぱみゅレボリューション」に乗せて、不思議の国のアリスのお茶会を思わせる衣装を着た4人のダンサーが角砂糖付きのコーヒーカップ型の椅子が設置されたステージに登場すると、きゃりーは「みんな盛り上がる準備できてますかー?」と高らかに声を上げて「CANDY CANDY」「つけまつける」とポップなナンバーで会場を巻き込んでいく。4月リリースの新曲「OEDOEDO」では「フェスっぽい動き一緒にしてみませんか?」と動きをレクチャーして客席に一体感を作り上げたきゃりー。「ファッションモンスター」で会場をさらに盛り上げると、笑顔でステージをあとにした。

続いて登場したのは湘南乃風。若旦那が「全員タオル掲げろー!」と叫んで「黄金魂」を投下すると、客席一面にタオルが咲き乱れる。あまりの盛り上がりに刺激された浜田とごぶごぶラジオチームも袖から飛び出し、笑顔でタオルを回してステージを駆け回る。HAN-KUNが「ステージの上とお客さん、ごぶごぶの関係だよな? 仲間の証、誰のタオルでもいいから掲げてくれ!」と叫ぶと、さらに会場のボルテージは上昇する。1曲丸々会場の全員で肩を組んで大合唱した「純恋歌」を経て、世代を超えて愛され続けるサマーチューン「睡蓮花」では、再び浜田とラジオチーム、さらにSixTONESの面々も乱入。テンションマックスになった会場は大騒ぎでタオルの花を咲かせ続けた。

降り出した雨もスパイスにして、会場を明るくド派手に盛り上げたのは倖田來未。7人のダンサーと「DO ME (KATFYR Remix)」をダイナミックに披露し、「キューティーハニー」で歌声を気持ちよく響かせる。MCでは浜田と初めて会ったときの思い出も回顧して誕生日をお祝いし、「Butterfly」「Shake It Up」「WIND」のメドレーを歌唱。さらに「愛のうた」をしっとりと歌い上げると、「仮面ライダーギーツ」の主題歌「Trust・Last」では湘南乃風を迎え入れて5人で力強いエネルギーを放つ。TikTokをきっかけに10代にも広がり、ライブでは定番になっているラッツ&スターのカバー「め組のひと」を経て、倖田は疾走感あふれるアッパーチューン「Vroom」でパフォーマンスを締めくくった。

トリ前に登場したのは、野外音楽フェスへの出演自体が初めてのSixTONES。ビジョンに舞台袖のメンバーの姿が映し出されると割れんばかりの歓声が上がる。1曲目のヒップホップナンバー「こっから」で会場を爆発的に盛り上げた6人は「Special Order」「NAVIGATOR」「ABARERO」と荘厳で重厚なナンバーを連続で披露。雨の中パワフルに歌い踊るメンバーの姿はよりセクシーさが増し、息つく間もない怒涛の展開に会場は大興奮だ。自己紹介を経て田中樹が「野外フェス初参戦、(自分たちも)めちゃくちゃ楽しめてますし気合十分なので、雨が気になんないぐらい盛り上がっていきましょう!」と叫ぶとライブは後半戦へ。YOSHIKI作のデビュー曲「Imitation Rain」に続き、「マスカラ」をメロディアスに聴かせた6人はラストに向けてどんどん熱量を高め、クラップやジャンプで客席と一体になりながら「アンセム」までの全10曲を駆け抜けた。

2日間の大トリをつとめたのは、実に29年ぶりの復活となった伝説のユニット・H Jungle with t。ビジョンには結成経緯とその歴史、浜田と相方の音楽プロデューサー・小室哲哉へのインタビューが流れ、万博記念公園という場所でのライブが大きな意味を持つことが明かされる。そしてステージに登場した浜田と小室は当時の思い出を懐かしみ、1995年にリリースされた2ndシングル「GOING GOING HOME」を披露する。会場は2人を温かく見守りつつ、サビでは一緒にシンガロング。さらに浜田と小室は200万枚以上を売り上げたデビュー曲「WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント~」を力強くパフォーマンスし、完全復活した姿を見せる。そして最後はこの日の全出演者をステージに呼び込み、全員で大合唱。こうして第1回の「ごぶごぶフェスティバル」は最高潮の盛り上がりで大団円を迎えた。

なお「ごぶごぶフェス」2日間の様子は、6月29日にMBSテレビ、7月14日にMBSラジオで特別番組として放送される。

「ごぶごぶフェス」2024年5月11・12日 万博記念公園もみじ川芝生広場 セットリスト

DAY1

PUFFY

01. 妖怪PUFFY
02. これが私の生きる道
03. 日曜日よりの使者
04. 誰かが
05. 愛のしるし
06. 渚にまつわるエトセトラ
07. アジアの純真

三浦大知

01. 能動
02. (RE)PLAY
03. 好きなだけ
04. 新呼吸
05. 燦燦
06. EXCITE
07. Blizzard

コブクロ

01. YELL ~エール~
02. 轍-わだち-
03. 桜
04. RAISE THE ANCHOR
05. この地球の続きを

東方神起

01. B.U.T (BE-AU-TY)
02. I Think U Know
03. Hot Hot Hot
04. Sentimental Mood
05.どうして君を好きになってしまったんだろう?
06. Share The World
07. Why? (keep your head down)

浜田雅功 相方ゲスト・奥田民生

01. 春はまだか
02. ラブレター
03. 愛のために
04. イージュー★ライダー
05. チキンライス(浜田雅功)

DAY2

きゃりーぱみゅぱみゅ

01. ぱみゅぱみゅレボリューション
02. CANDY CANDY
03. つけまつける
04. OEDOEDO
05. キミに100パーセント
06. 原宿いやほい
07. ファッションモンスター

湘南乃風

01. 黄金魂
02. Joker
03. 爆音Breakers
04. Born to be WILD
05. 純恋歌
06. 睡蓮花

倖田來未

01. DO ME (KATFYR Remix)
02.キューティーハニー
03. メドレー / Butterfly~Shake It Up~WIND
04. 愛のうた
05. Trust・Last with 湘南乃風
06. WON'T BE LONG
07.め組のひと
08. Vroom

SixTONES

01. こっから
02. Special Order
03. NAVIGATOR
04. ABARERO
05. Imitation Rain
06. マスカラ
07. S.I.X
08. Outrageous
09. WHIP THAT
10. アンセム

H Jungle with t

01. GOING GOING HOME
02. WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント~ With ALL出演者

MBS 「ごぶごぶフェス特番」(仮)

2024年6月29日(土)13:54~16:00
※TVerにて見逃し配信あり。8月に「浜田雅功ごぶごぶフェス完全密着(仮)」の放送も予定。

MBSラジオ 「ごぶごぶフェスティバル 2024~おやじに内緒で大反省会スペシャル~」(仮)

2024年7月14日(日)18:00~20:00

(c)GOBU GOBU Festival