MS-Japanは5月9日、「管理部門・士業の『子育て世帯のお金事情』実態調査」の結果を発表した。調査は4月12日~21日、全国の管理部門・士業162名を対象にWebアンケート方式にて行われた。

  • 子育て世帯の世帯年収

    子育て世帯の世帯年収

子育て世帯に聞いた、現在の世帯年収への満足度に関する項目では、「満足している」人の割合は29.6%にとどまり、「不満」が7割を超えた。

子育て世帯の世帯年収は中央値が900万円台で、「400〜700万未満」(26.5%)、「700〜1,000万未満」(24.1%)、「1,000~1,300万未満」(26.5%)がそれぞれ4分の1ずつを占め、ボリュームゾーンの偏りはなく分かれる結果に。

一方、共働き世帯とそれ以外で働き方別にみてみると、共働き世帯の世帯年収・中央値は「1,000万円台」で、それ以外の世帯は「800万円台」。また、子供の人数別でみると、子供が2名以下か3名以上かで世帯年収の差がみられ、子供が3名以上の世帯の6割が「1,000万円以上」の世帯年収であることがわかった。

  • 理想の世帯年収

    理想の世帯年収

理想の世帯年収については、平均値が1,272万円、中央値は1,000万円。現年収別にみると、現在の世帯年収に+100~300万が理想という回答が多い傾向となった。

  • 子育てにかける費用

    子育てにかける費用

子育てにかけている費用については、1カ月当たり「10万円以上」(33.3%)が最多である一方で、子供の人数や世帯年収別でみると、状況によりかけている金額へのばらつきがでることも判明。また、子育て費用のうち負担の大きい項目についても調査を行うと、84%が「食費」と回答。次いで「習い事等の学校外教育費」(57%)、「保育園・幼稚園・学校教育費」(44%)と続き、子育てにかけている費用に対する満足度を聞くと、「もっとかけたい」(57.8%)が半数を超え、「満足している」(42.2%)を上回った。

最後に、「今の職場で昇給はのぞめますか?」と質問したところ、「期待できない」と回答した方が7割を占め、子育て世帯のお金事情の苦悩が表れる結果となった。