花岡の初登場シーンでの第一声は、寅子たちに声をかける「ごきげんよう」で、強烈なインパクトを放った。

「変ですよね、いきなり『ごきげんよう』と言うのは(笑)。でも、監督たちがファーストインプレッションのインパクトを作りたかったシーンだと思ったので、僕もそこをくみ取り、なるべく爽やかでいようと思いました。また、それがこの先の展開へのある意味“振り”にもなっていたので、ただただ爽やかに映ることを心がけました。花岡は二面性のある役でもあるので、今後そこが明らかになっていく時に、ギャップを感じていただけたらいいなとも思いました」

主演の伊藤の座長ぶりについては「本当に立派な座長さんです。心身ともに強いし、度胸があって、何なんだ、この人は! というぐらいパワフルな女優さん。演技もどっしりとしているし、現場のムードメーカーでもありつつ、とても安心感のある座長だと思います。もちろん大変なスケジュール感でやられていると思いますが、周りの共演者やスタッフの皆さんにも自分から声をかけたりされるので、この人のために自分も頑張りたいという思いになります」と賛辞を惜しまない。

「寅子との恋愛模様も楽しみにしてご視聴いただきたい」

本日放送の第18回では、寅子たち女子学生たちと花岡たち男子学生がハイキングに出かけ、花岡が寅子と言い合いになり、崖から転落するという衝撃のシーンが描かれた。

「その日の撮影はとても暑かったので、日傘を差して水を取りながらやっていました。崖を登る前のシーンから、僕が転落するまでのシーンを全部1日で撮らないといけなかったので、時間がギリギリになってしまい、最後にワイヤーをつけて落ちていくシーンを撮る時は、僕1人居残りで撮影しました。なんとか日没に間に合い、延泊せずに済みました」

果たしてこのあと、花岡と寅子の関係性はどうなっていくのか。今後の見どころについて、岩田は「最初はすごく鼻につくキャラクターに思えるかもしれない花岡ですが、徐々に自分の内面が描かれるシーンが出てきますし、そこから寅子との恋愛模様も描かれていきますので、そこを楽しみにしてご視聴いただきたいです。学生パートとなりますが、男性女性問わず同じ学び舎で学んだ学生たちが、その後どんな後生を送るのか、そういうところも人それぞれで本当に面白いので、ぜひ楽しんでいただきたいです」と語った。

■岩田剛典
1989年3月6日生まれ、愛知県出身。三代目 J SOUL BROTHERSのパフォーマーとして2010年にデビューし、2014年にEXILEに加入。2021年にソロデビューも果たした。俳優としては映画『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』(16)で映画初主演、『去年の冬、きみと別れ』(18)で初の映画単独主演。近年の主な出演作は、映画『ウェディング・ハイ』(22)、『死刑にいたる病』(22)、『バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版』(22)、ドラマ『あなたがしてくれなくても』(23)、『アンチヒーロー』(24)、Netflix『金魚妻』(22)など。