女優の石原さとみが主演を務めるテレビ朝日系ドラマ『Destiny』(毎週火曜21:00~※初回拡大SP)第1話がきのう9日に放送され、Xでは世界トレンド2位を獲得。このほど、キャストが第1話の感想を語った。

  • 左から宮澤エマ、亀梨和也、矢本悠馬、田中みな実、石原さとみ=テレビ朝日提供

■石原さとみ、3年ぶり連ドラ復帰『Destiny』

今作は、ドラマ『Dr.コトー診療所』シリーズ(03年ほか/映画は22年)、映画『涙そうそう』(06年)、『ハナミズキ』(10年)などを手掛ける脚本家・吉田紀子氏が、自身初となる検事の世界を舞台にしたサスペンス×ラブストーリー。主人公の検事・西村奏(石原)が、大学時代の恋人・野木真樹と(亀梨和也)と12年ぶりに再会したことを機に、封印してきた青春時代のある事件の扉が開き、二人は20年に及ぶ運命の波に翻弄されていく。

第1話では、切なくも甘酸っぱくてキラキラした青春の日々から一転、物語の核心となる学生時代の事件が描かれ、Xでは“#Destiny”を付けての感想コメントが5万件超え、世界トレンド2位を記録した。来週放送の第2話では、奏が大学時代に起きた衝撃の事件以来、姿を消していた当時の恋人・真樹と再会。12年という長い年月を経て、“再び出会ってしまった”2人の運命が大きく動き始める。

■石原さとみ&宮澤エマ&田中みな実の女子会トーク

また、『Destiny』の放送を記念して、テレビ朝日の公式YouTubeチャンネル『動画、はじめてみました』では、『質問は運命に任せて! 「Destiny」女子会トーク』の前編を配信中。大学時代の仲間を演じる石原、宮澤エマ、田中みな実が、いつ・だれの・◯◯と書かれた3つのボックスからくじを引いてお題を決定する、運命に任せたトーク企画を届ける。「子どもの頃の宮澤エマの意外な一面」というお題では、石原が大学時代の宮澤の意外過ぎる素顔を明かし、亀梨和也や矢本悠馬の知られざるエピソードも続々と飛び出す。

キャストたちの第1話感想コメントは以下の通り。

■石原さとみ(西村 奏・役)コメント

奏に初めて友達ができた。それがどれほどうれしくて楽しかったか。そして、初めて彼氏ができた。それがどれほど刺激的で周りが見えなくなるくらいのめり込んで切なくて幸せだったか。それがたった一瞬で全てを失ってしまったあの奏の気持ちを思い出すだけで苦しくなります。

でも、その後タカシと出会えて、念願の検事にもなれて。努力することができて諦めなくてよかったと心底思う一方、そこには10年の月日がかかってます。そんな第2話、マサキと再会します。奏の感情がぐちゃぐちゃになります。そして第3話、奏が崩れていきます。現場で3話の台本をスタッフさんと一緒に読んだ時、みんな、えーーーーーー! と叫んでいました。4話、5話、どんどんスピーディな展開になっていきます。1話が今後の中心ですので、もしまだ見られていない方はどうか配信で見ていただけたら幸いです。

■亀梨和也(野木真樹・役)コメント

長野でのロケーションも多かったんですが、そういった自然美も含め映像がすごく素敵でした。そして、演じる立場からすると、大学時代と、そこから時を経た12年後の現在を描くということが、実は少し心配だったんです。でも大学時代もちゃんと見られるな、よかったなと、ひと安心しました。僕は出演している立場なんですが、本当に見応えがありましたし、非常に面白かったです。

ある事件の真相というものが今後の大きな鍵になってくるんですが、12年前のそれぞれのキャラクターの心情が現在での鍵にもなっていたりするんですよね。事件同様、なぜこんなにもみんなの心情が複雑に絡み合ってしまったのか……という部分がこの作品の見どころでもあると思います。

さらに2話以降は、ついに止まっていた時間が動き出します。その時に、改めて過去が絡み合い、思いもよらぬ方向に動き始めるさまも大きな魅力になっていると思います!

■田中みな実(及川カオリ・役)コメント

第1話をご覧いただき有難うございます。昨年夏に撮影をしてからしばらく経つので、客観的に作品を観ることができました。画がとにかく美しく、後半になるに連れて怒涛の展開で、映画を1本観たかのような満足感がありました。

長野の壮大な自然の中での撮影は、思い返しても贅沢な時間でした。同級生との掛け替えのない、幸せな空気感がそこには確かに流れていて。そのキラキラした青春時代が丁寧に描かれるからこそ、サスペンスフルな現代のパートがより歪んでみえてくるのだな、と感じました。

プロデューサーの中川さんからは「カオリの事件をめぐって物語が展開していくから、短い時間の中で強烈なインパクトを残して欲しかった。田中さんにやってもらえてよかった」と言ってもらい、役者として求めていただけることの幸せを感じました。そして1話を観て、改めて、大切な役を任せていただいたと実感して胸が熱くなりました。

さて、気になる2話。ストーリーはさらに面白さを増していきます。あの出来事が、大人になった奏たちの心情や生活をどんな風に歪ませていくのか。私も楽しく拝見したいと思います!

■仲村トオル(野木浩一郎・役)コメント

撮影が終わって時間が経っていたので、客観的に、かなり冷静に観られると思っていたんです。でも実際に観るとイライラしました(笑)!「大学で勉強もせずに何をやっとんじゃ!」という真樹の父親としての感情、そして「娘に何をしてくれてるんだ!」という、娘をもつ親としての感覚、それに加えて過去に石原さとみさんの父親役をやったことがあるので、「さとみちゃんが演じる奏になんてことを!」という3方向からのイライラを感じました。でも感情移入しながら没入できる刺激的なドラマでした。

大学時代、彼らがまだ幸せだった頃に、奏が自分の過去を告白するシーンがあるんですが、それを観ながら“僕はもう大学生の役はできないんだな”と実感しましたし(笑)、ああいう友人をもち、幸せな時間を過ごすことができた彼らへのうらやましさも感じました。

そして今を懸命に生きることによって、過去の大きな失敗や過ちを少し良くすることができる。“過去”は変えられないけど、“過去の印象”は少し変えられる……というのが、この作品の軸でもあると思いますので、この先、視聴者の皆さんにもそのあたりを感じながら観ていただけたらいいなと思います。

【編集部MEMO】第2話あらすじ
「横浜地検」中央支部の検事・西村奏(石原さとみ)が担当している違法薬物の売買事件の被疑者が大物政治家の次男ということが発覚。にわかに世間の注目を集めることになる。是が非でも起訴に持ち込まなければならない事件だが、被疑者は逮捕時、薬物を所持しておらず、犯行を否認。共犯者の供述しか取れていない状況の奏は、「これで裁判がもつと思っているのか」と、支部長の大畑節子(高畑淳子)に叱責されてしまう。悔しさと焦りから、帰宅後も事件で頭がいっぱいの奏。すると帰宅した恋人・奥田貴志(安藤政信)から、「そろそろ結婚しない?」と切り出される。突然のプロポーズに、思わずぼう然とする奏だが、ふと12年前、貴志と出会った日のことを思い出す――。長野の大自然の中で、初めてできた仲間と青春を謳歌し、初めて恋を知った大学時代。そしてある衝撃的な事件を境に、当時の恋人・野木真樹(亀梨和也)が姿を消してしまったあの日……生きているのに死んでいるような時間を送っていた奏は、ロースクールの受験にも失敗。絶望と無気力に苛まれた挙げ句、倒れてしまう。そんな奏を助けてくれたのが、当時大学病院勤務の研修医・貴志だった。そんな時、姿を消していた真樹が現れる。衝撃の事件から12年、長い年月を経てついに再会を果たした奏と真樹。これを機に、封印してきたはずの事件の真相を巡り、2人の運命も大きく動き始める。