認証不正問題からの再出発を図るダイハツ工業が今後の事業方針についての記者会見を開いた。小型車についてはトヨタ自動車が開発から認証までの責任を持ち、ダイハツはトヨタの委託を受ける形で実際の開発を担当する形態に変更。軽自動車については特に変更なしだ。軽商用車の電気自動車(BEV)への挑戦も将来的に再開するという。
軽乗用車のBEVは予定なし?
軽自動車については「ダイハツの強みである良品廉価なクルマづくりを磨き、全国津々浦々のお客様に移動の自由をご提供し続けていきます」とのこと。認証不正問題でいったんはストップしていた軽商用車BEVの開発も、将来的に再開する方針を示した。軽乗用車のBEVについては、社内で実証走行などは行っているものの、市販化に向けて開発を進めるかどうかは現時点で決まっていないとのことだ。
小型車はトヨタが開発から認証までの責任を持ち、ダイハツが委託を受けて実際の開発を行う形態へ手法を変える。今後の切り替えモデルから順次、変更していく方針だ。
この変更に伴い、これまでトヨタとダイハツの橋渡しの役割を担ってきた「新興国小型車カンパニー」(ECC)は解消する。2024年5月からは、「開発から認証までの機能」のレポートラインをトヨタの「Toyota Compact Car Company」に変更する。