なかやまきんに君もマッチョエキストラも、体作りに本気

――第1弾放送前のきんに君さんのXでは「演技よりも体をしっかりと仕上げていきました」とコメントもありました。

本当にすごいんです。僕たちは何もお願いしていないのに、「体ががっつり映るから、仕上がっていた方がいいだろう」と自主的に判断して、撮影が始まる2カ月ぐらい前から大会に臨むレベルで体を鍛えてくれて。もちろん、筋トレを本気でやっているサラリーマンという設定なので、ある程度仕上がっていてくれたらうれしいと思ってはいましたが、そこはご本人にお任せするつもりだったので。

――お忙しい中、自らの意志でドラマのために体を作ってくださるってすごく贅沢なことですね。

エキストラにも、マッチョの方がたくさん来てくださったのですが、皆さん、撮影直前までパンプアップして体を仕上げていて。

視聴者センターに異常な数の反響が

――素人からすると一見分からないような、マッチョの皆さんの筋肉愛が、このドラマだけが持つ面白さにつながっているのかもしれません。今作は、配信も見据えた企画の募集で実現したドラマとのことでしたが、配信の反響はいかがでしたか。

たくさんの方に見ていただけました。バラエティの単発特番でここまで配信が回ることはあまりないので、普段バラエティ畑にいる人間として複雑な気持ちもありました(笑)。SNSでもすごくバズりまして、結果につながってうれしかったです。一番びっくりしたのは、「視聴者センター」に異常な数の反響が届いたことで。

――SNSだけではなく、今も「視聴者センター」というちゃんとした機関に声が届いているんですね。

年々少なくなってきている中で今回はとんでもない数が届いて、しかもポジティブなお声ばかりで。間違いなく、いただいた声の大きさが第2弾につながりました。いただいた評価を「本当に面白い作品なんだよ」と、第2弾で確信にしないといけないと思っています。

――意外な反響はありましたか。

「錯視Tシャツ」があそこまで話題になると思っていなくて(笑)。

――マッチョを隠すために筋太郎が着た錯視Tシャツ、SNSで大バズリでしたよね。すごく面白くて、私も印象に残っています!

何がどうウケるかは、何年やっても分からないものだと感じましたね。

――改めてSNSの反響を拝見していますと、「普段あまりテレビを見ていないけど見ます」「久しぶりにドラマを見ます」という声も多くて、普段テレビやドラマをあまり見ない層を引っ張って来られたのも大きな功績ではないでしょうか。

素直にうれしい声でしたね。YouTubeチャンネルで200万人以上の登録者を持つきんに君のおかげです。

芸能界のあらゆるマッチョを呼ぶのが夢

――今作は豪華なキャスティングも見どころですが、こだわりがあれば教えてください。

芸能界のあらゆるマッチョの方々に出ていただける作品を目指して、お声がけしています。プラス、きんに君が一緒にお芝居をしていて“違和感”が生まれる、「誰と誰が何してんねん!」と思わずツッコみたくなるような画作りも意識していますね。

――では最後に、28日に放送される第2弾の見どころを教えてください。

「はじめまして」だった第1弾からもう一歩踏み込んで、“今、マッチョを取り巻く問題”、「誰のために、何のために鍛えているのか」という“承認欲求”がテーマになっています。第1弾同様、筋太郎たちマッチョの悩みは、世間一般の方の悩みにも置き換えられる身近なもの。鍛えている方はもちろん、鍛えていない方にも楽しんでもらえるドラマを作りました。第1弾に引き続き、芸能界のマッチョの方々含め、豪華なキャストの皆さまに集まっていただいているので、何の先入観も持たず、予備知識ゼロで楽しんでいただけたらうれしいです。

■金井南燮プロデューサー
2006年、読売テレビ放送に入社し、『鳥人間コンテスト』、『YTV漫才新人賞』、『ダウンタウンDX』、『秘密のケンミンSHOW極』など、同局を代表するバラエティ番組の数々を担当。現在は制作局東京制作センター所属でプロデューサー/演出を務めている。