絆ホールディングスは3月25日、「就活事情調査」の結果を発表した。調査は2月16日~20、全国の就活生から社会人1年目までの男女500名(就活中166名、内定済166名、社会人1年目168名)を対象に、Webアンケート方式にて行われた。

  • 志望業界ランキング

    志望業界ランキング

全員を対象に、志望している(していた)業界について聞いたところ、男性は1位「メーカー」(36.8%)、2位「IT・通信」(20.0%)、3位「官公庁・公社・団体」(17.2%)、女性は1位「医療・福祉」(27.6%)、2位「メーカー」(20.0%)、3位「官公庁・公社・団体」(14.4%)という結果に。

就職先の選定については、雇用や福利厚生の安定を求める「安定志向型」(79.6%)が8割、個人のスキルアップを求める「上昇志向型」(20.4%)が2割。特に大切にしているポイントを聞くと、約6割が「給料」(58.4%)を重視。次いで「業務内容」(53.2%)、「福利厚生」(40.0%)と続いた。

  • 内定者・社会人1年目が就活で後悔していること

    内定者・社会人1年目が就活で後悔していること

続いて、“就活の先輩”ともいえる内定者と社会人1年目を対象に、就活に後悔があるかと尋ねたところ、59.3%が「後悔がある」と回答。特に、3割以上が「大学生活を有意義に過ごすべきだった」(31.3%)と、大学生活の過ごし方に後悔を感じていることが明らかに。さらに、「自己分析が不十分だった」(29.3%)や「業界を絞りすぎていた」(29.3%)といった声も多くあがった。

  • 社会人1年目、今の会社に入社したことへの後悔について

    社会人1年目、今の会社に入社したことへの後悔について

次に、社会人1年目を対象に、今の会社に入社して後悔があったかを聞くと、6割以上が「後悔がある」(66.1%)と回答。理由を聞くと、最も票が集まったのは「給料が少ない」で34.2%。次いで「残業が多い」(29.7%)、「業務内容がイメージと違った」(21.6%)と続いた。

入社後にギャップを感じている人が多いことが分かったところで、会社を辞めたいと思ったことはあるかと質問したところ、約6割が「とてもある」(22.0%)、「ある」(35.7%)と回答。一方、会社を辞めたいと思ったことが「ない」(42.3%)と回答した人からは、「やりがいがあるから」、「居心地がいいから」、「給与もそこそこ良く、人間関係が良好なため」といった理由が挙がった。

  • 初年度の希望年収と実際の年収

    初年度の希望年収と実際の年収

次に、企業選びで重視するポイント、および入社後の後悔として挙げられた「給料」について、初年度の希望年収を聞くと、「300万円以上~350万円未満」(21.2%)が最多に。一方、内定者と社会人1年目に実際の初年度年収を教えてもらったところ、「200万円以上~250万円未満」(25.1%)が最も多く、希望していた「300万円以上~350万円未満」をもらう人は16.5%に留まった。

また、自分の能力・経験に対して、この初年度年収が妥当だと思うかを尋ねると、約3人に1人が「少し低い」(23.4%)、「低すぎる」(10.5%)と回答。実際の初年度年収に対して率直にどう感じたかを聞くと、将来昇給が見込めるかを不安視する声や、物価高な今、生活・貯金のためにも給料を上げてほしいという声が挙がり、反対に、1年目の未経験者がもらえる金額としては妥当と考えている人も見受けられた。