マネックス証券は3月18日、「株主優待と配当金に関する調査」の結果を発表した。調査は3月2日~10日、マネックス証券に口座を保有する株主8,926名(うち、日本株保有者8,510名)を対象にインターネットで行われた。

  • 個別株の保有有無

    個別株の保有有無

まず、個別株の保有状況について聞いたところ、「日本株のみを保有」が62%を占め、「米株のみの保有」はわずか2%。一方で、「日米両方の個別株を保有」している個人投資家は33%と、3人に1人が米国株も投資のラインアップに含めていることが明らかに。

また、日本株の個別株を保有している投資家のうち、88%が株主優待がもらえる銘柄を保有しており、「株主優待が投資をするモチベーションになりますか?」と尋ねたところ、77%の投資家が「なる」と回答。「株主優待は日本独自の制度であることをご存知でしたか?」と聞くと、36%が「知らない」ことが明らかに。しかしながら、年齢が低いほどその認知度は高く、40代は72%、30代は76%、20代では86%にのぼった。

  • もらって嬉しい株主優待

    もらって嬉しい株主優待

続いて、「株主優待と配当金、どちらが嬉しいですか?」と質問したところ、「どちらも欲しい」(61%)が6割を占め、「配当金がいい」(33%)が「株主優待がいい」(3%)を大きく上回る結果に。また、年収別にみると、収入が多くなるほど「どちらも欲しい」割合は少なくなり「配当金がいい」と回答する割合が高くなる傾向が見てとれた。

もらって嬉しい株主優待としては、多い順に「優待券(食事券、施設利用券など)」(54%)、「金券」(50%)、「自社製品」(49%)となり、これらの優待を期待して個別銘柄への投資が行われているよう。

実際に「配当金を受け取ったことがある」個人投資家は97%にのぼり、受け取った配当金は77%が「再投資」に。生活費などで使ういわゆる「配当金生活」をしている個人投資家は2割に満たなかった。

  • 株主優待のある銘柄人気ランキング

    株主優待のある銘柄人気ランキング

次に、マネックス証券の2023年(2023年1月4日~12月29日)に取引きされた日本株銘柄を調査し、ランキングを作成した。

株主優待のある銘柄人気ランキングでは、1位「日本電信電話」、2位「楽天グループ」、3位「INPEX」、4位「日本製鉄」、5位「商船三井」という結果に。2023年は株価が上昇した企業が目立ったこともあり、連続増配していたり配当利回りが高い銘柄が上位にランクイン。

単元未満株(ワン株)で株主優待がある銘柄人気ランキングでは、1位「ラストワンマイル」、2位「上新電機」、3位「ニデック」、4位「SBIホールディングス」、5位「パソナグループ」と、金券や、幅広い内容で割引を受けられる優待銘柄が上位にあがった。