「東日本大震災」「阪神・淡路大震災」を経験…FMふくしま三吉梨香アナが推す“必須の防災グッズ”とは?
山崎怜奈(れなち)がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「山崎怜奈の誰かに話したかったこと。(ダレハナ)」(毎週月曜~木曜13:00~14:55)。3月11日(月)の放送は、ふくしまFMの三吉梨香(みよし・りか)アナウンサーをリモートゲストに迎えてお送りしました。

(上から)三吉梨香アナウンサー、パーソナリティの山崎怜奈

◆「東日本大震災」当時を回顧

兵庫県出身の三吉アナウンサーは、1995年に発生した「阪神・淡路大震災」を大阪で経験。大学卒業後にふくしまFMに就職後、2011年3月11日に「東日本大震災」を経験しました。

東日本大震災が発生した瞬間は、福島・郡山市にあるふくしまFMのスタジオで収録していたそうで、「緊急地震速報が届いたのと同時に、大きな揺れを感じました。現実とは思えない揺れに“只事ではない”と即座に感じ、子どものときに体験した阪神・淡路大震災以上の地震が起こっていると、恐怖を感じずにはいられませんでした」と当時を回顧。

そして、揺れがおさまった後は、社内にいたスタッフ総出で情報収集に奔走しますが「とにかく各役場に電話が通じなくて、電話が通じても『こちらでも詳しい被害情報は分かりません』という回答ばかりでした」と言います。

そんななかでも、ふくしまFMでは“自分たちが今、何ができるのか”を考え、震災直後からアナウンサー3人がローテーションで緊急情報やライフライン情報を24時間体制で放送し続けました。

「その体制を4月1日まで続けて、4月2日から通常の放送体制に戻したんですけど、それでもまだまだ伝えなければならない情報があるので、(情報が届いたら)その都度、番組中に割り込んで情報を届ける形を取っていました」と振り返ります。

◆声を届けるなかで“心がけていること”は?

続いて、東日本大震災を経てアナウンサーとして変化したことを伺うと、三吉アナウンサーは、震災から1年後の2012年3月に福島県・南相馬市で開催された音楽イベントの司会を担当したときのことを語り始めます。

「1人の女性が声をかけてくださって、その方は海外から南相馬市に嫁がれた英語教師の方だったのですが、『東日本大震災が起きて(環境が)何もかもが変わってしまったが、同じ時間にいつもと変わらないあなたの声が流れてくるのを聴いて、“すべてが変わったなかでも変わらないものもあるんだ”と(あなたに)支えられました』という言葉をかけてくださったんです」と感動し、それからは、毎日ラジオで声を届けるうえで、「“どんなことがあっても、いつも同じテンションで元気にリスナーさんと触れ合う”ことを心がけています」と力を込めます。

◆三吉アナウンサーが断言“必須の防災グッズ”は?

最後に、この日の番組テーマでもある“防災グッズ”にちなんで「被災時に必要だったもの、あると便利なもの」を聞いてみると、三吉アナウンサーは「やっぱり一番が“お水”、二番が“簡易トイレ”、三番が“食品”ですが、先日スタッフと話したなかでいいなと思ったのは“カセットコンロ”」と言います。

「ライフラインの復旧が長期化することもあるので、そうしたときにカセットコンロがあれば、簡単にお湯が沸かせますし、レトルトのパウチを温めたり、簡単な調理も可能です。なんといっても、温かい食事は不安な気持ちを和らげてくれますし、体もしっかり温めてくれます。私自身も、震災から1週間後くらい経った頃にカセットコンロでお味噌汁を作り、スタッフと食べたら本当に心が落ち着きました。衛生面でも役に立つので、カセットコンロとカセットボンベを6本くらい用意しておくべきだと思います」とオススメしていました。

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<番組概要>

番組名:山崎怜奈の誰かに話したかったこと。

放送日時:毎週月~木曜 13:00~14:55

パーソナリティ:山崎怜奈

番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/darehana/