漫画『マッシュル』は、2023年7月に『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載が完結したファンタジーバトル漫画です。全世界累計発行部数は500万部を突破し、2023年4月にはTVアニメ第1期が、2024年1月には第2期が放映されました。 ファンタジーバトル漫画であると同時に、魔法が使えない主人公のマッシュ・バーンデッドが鍛え抜いた筋肉を武器に、魔法界のトップを目指し活躍するギャグ要素が豊富なコメディ作品でもあります。

作中でマッシュは魔法界で特別な存在である「神格者」を目指しています。本記事では、神格者になるために必要な3つの試験内容や神格者たちの称号、固有魔法などについて紹介します。また、マイナビニュース会員のアンケートをもとにした神格者の強さランキングもまとめています。

『マッシュル』の神格者とは

3つある魔法学校で、最も優秀な年間成績を収めた生徒に贈られる称号です。神格者は神に選ばれた存在であり、貴族階級への昇格や10億ロンドの助成金など、さまざまな特権が付与されます。

国の最高法定機関となる魔法局へ入局し、魔法界の統制に務めるのが神格者の務めです。神格者は魔法局局長よりも上の階級となり、各担当局の業務と並行して民衆を守る役割も担うため、市民からも厚い信頼を集めています。

また、神格者には神に使える者の証しとしてそれぞれの固有魔法に適した「神の杖(ケイン)」の称号が与えられます。

『マッシュル』の神格者一覧

ここからは『マッシュル』に登場する神格者の特徴や能力について説明していきます。

レイン・エイムズ

神の杖 戦の神杖(ソードケイン)
固有魔法 パルチザン、ラピッドパルチザン、パルチザンサーフ、ブラックパルチザンなど

イーストン魔法学校の学生でありながら、魔法道具管理局局長も務める若き神格者。称号は「戦の神杖(ソードケイン)」で、無数の剣を顕現させる魔法を使用します。正義のためにのみ魔法を使う厳格な人物です。

神に選ばれた才能とも言われる3本目のアザを史上最年少で取得したレインは、杖に宿る神の力を呼び起こせます。サモンズ「戦の神(アレス)」により発動する黒い魔法「ブラックパルチザン」は相手の防御魔法を簡単に破り、地面を大きく切り裂く威力です。

自他ともに厳しく、口数が少ないため誤解されることもありますが、真面目で律儀な性格で周囲からは信頼されています。生粋のウサギ愛好家という意外な一面もレインの魅力です。

レイン・エイムズの強さに対する評価

・「言動に強者の風格がある」(53歳男性)
・「超越した神の力を持っていて、作品中でも圧倒的スキルを持っている。作品中の活躍、生き様も好感が持てます」(36歳男性)
・「見た目も格好も強そう」(47歳男性)
・「戦の神様のイメージ」(40歳女性)

ライオ・グランツ

神の杖 光の神杖(ライトケイン)
固有魔法 ライツ、ライツセコンズ シャインプリズム、ライツサーズ ヒュペリオンインクラネイションなど

「光の神杖(ライトケイン)」の称号を持つライオは、神格者のリーダーとして現魔法界を牽引する存在です。

魔法警備隊隊長として自ら現地に赴き魔法犯罪に対処するライオは、民衆からも厚い支持を集めています。尋常じゃない自己肯定感の持ち主ですが、他者の陰の努力や成果に目を向け正しく評価できる先導者にふさわしい人物です。

使用するのは光魔法で、高出力のレーザー放出やバリア、距離の概念を超越した光速の斬撃など、多くの魔法を発動しています。自身の全魔力の消費と引き換えに、サモンズ「光の神(ヒュペリオン)」の力の解放も可能です。

神格者一の実力者として魔法界を統制するライオが、魔法不全者であるマッシュを擁護する姿勢にも好感が持てます。

ライオ・グランツの強さに対する評価

・「魔法警備隊の隊長であるし、実際の戦闘での立ち居振る舞いからも最強の可能性が高そう」(65歳男性)
・「やはり光が一番速くて強いイメージである」(65歳男性)
・「力だけでなく、メンタルも強い」(49歳女性)

レナトス・リボル

神の杖 不死の神杖(イモータルケイン)
固有魔法 アンデッツ、アンデッツスティング、アンデッツウォール、アンデッツサーズ タナトスインクラネイションなど

レナトス・リボルは、不死というチートな肉体を持ちながらも決して能力に奢らない誠実な神格者です。魔法墓地管理局局長として真夜中に勤務しているため、日中は眠気により気怠そうでルーズな態度が目立ちます。しかし、規則には従順で意外と勤勉な人物です。

洞察力や分析力に長けており、戦闘の場では対抗策を練りながら戦います。「不死の神杖(イモータルケイン)」の称号にふさわしく、肉体をバラバラに切り刻まれようとも死ぬことはありません。

魔法により、死者の召喚・使役が可能です。杖を自らの心臓に突き刺すことでサモンズ「死の神(タナトス)」を出現させ、力を解放できます。タナトスの血液に触れた対象者は、攻撃を回避することはできません。

レナトス・リボルの強さに対する評価

・「不死は魅力的なキャラクターで好きなタイプ」(77歳男性)
・「底知れない不気味さがある」(38歳男性)
・「不死は最強だと思います」(57歳女性)

ツララ・ヘイルストーン

神の杖 氷の神杖(アイスケイン)
固有魔法 名称不明の氷魔法

魔法研究の第一人者で、魔法研究管理局局長を務めています。

「氷の神杖(アイスケイン)」の称号を持つ強力な氷魔法の使い手で、広範囲の凍結が可能です。魔法は氷や冷気を扱うことに特化しており、防寒性は兼ね揃えていないためツララは極度の冷え性に悩まされています。

作中では、ツララよりも何倍も巨体なケンタウロス数体をほんの一瞬で凍結させる凄技を披露しました。しかし、本人は自身の魔法をあまり好んでいません。

ツララ・ヘイルストーンの強さに対する評価

・「氷がなんともインパクトがあって印象に残っている」(53歳男性)

カルド・ゲヘナ

神の杖 炎の神杖(フレイムケイン)
固有魔法 黒炎で対象を燃やし尽くすなど(名称不明)

他者の才能や本質を見抜く慧眼を持つ、魔法人材管理局局長。

魔法界の未来をよりよくするためには、若年層の優れた人材確保が必須です。カルドは周囲の声に惑わされず相手を判断できる目を持っています。そのため、魔法不全者のマッシュや、レインの弟のフィンにも一目を置き自ら接触を図っていました。

カルドが使用する剣はゲヘナ家伝統の品です。鞘の中に「炎の神杖(フレイムケイン)」が内蔵されているため、刀身に魔法の黒炎がかかっています。この黒炎は対象が燃え尽きるまで消えないため、触れるだけで致命傷となる強力な魔法です。

しかし、残念ながらカルドが呪文を唱え戦闘するシーンはほとんど描かれていません。

カルド・ゲヘナの強さに対する評価

・「炎が一番強く感じる」(51歳男性)
・「黒い炎の魔法は強い」(56歳女性)

アギト・タイロン

神の杖 竜の神杖(ドラゴンケイン)
固有魔法 ドラゴンズ・トライデントなど

魔法動物を従える能力を買われ、魔法動物管理局局長に任命された神格者です。

「竜の神杖(ドラゴンケイン)」の名に恥じない獰猛なドラゴンを使役しており、高い戦闘力を有しています。他者を傷つけることには強い罪悪感を覚える一方で、自身への痛みや苦しみには喜びを感じる特殊な一面を持つ人物です。

普段はドラゴンを小型化でき、初登場の際には頭に乗せていました。アギトとドラゴンは主従関係ではなく、幾度もの戦いを経て築かれた絆があるようです。魔法を使う描写は少ないものの、町が襲われた際には巨大化させたドラゴンで敵を一瞬にして戦闘不能に追いやりました。

アギト・タイロンの強さに対する評価

・「ドラゴンなので強そう」(66歳男性)
・「ドラゴンを呼び寄せ、一瞬のうちに相手を滅ぼすことができる。精神的に不安定な性格の持ち主で、無慈悲なところがあり、優しそうな顔をしながらも、温情や思いやりの欠片も無いと思っています」(61歳男性)

ソフィナ・ブリビア

神の杖 知の神杖(ノレッジケイン)
固有魔法 禁書の力を最大限引き出す、相手に自分の言った通りの行動を取らせるなど(いずれも名称不明)

「知の神杖(ノレッジケイン)」の称号を与えられた魔法禁書管理局局長で、魔法禁書の捜索や管理を担当しています。

危険度の高い魔法禁書は常にソフィナ自身が持ち歩いており、本自体を武器や盾として活用することも可能です。公式ファンブックでは、同じ神格者であろうとソフィアの読書の邪魔をすると禁書の術で攻撃されると明かされています。

言語能力と読解能力に優れており、他を圧倒する魔法解析力を活かして神格者に上り詰めました。作中での戦闘描写は少ないものの、自身の言葉を相手に復唱させ、その通りの行動を強制する魔法を好んで使用しています。

ソフィナ・ブリビアの強さに対する評価

・「知力を武器に力技をはねのけられる」(33歳女性)

オーター・マドル

神の杖 砂の神杖(デザトケイン)
固有魔法 サンズコンプレションなど

魔法魔力管理局局長のオーターは、神格者の中で最も規律や規範に厳格な人物です。両親ともに魔法局に務めるエリート一家の生まれで、魔法局では魔法の悪用や魔法不全者の取り締まりを担当しています。そのため、魔法不全者であるマッシュの特例的措置は許しがたいようです。

称号は「砂の神杖(デザトケイン)」で、大量の砂を変幻自在に操り攻守一体のバランスのよい戦法を得意としています。汎用性の高い砂を操ることで打撃、斬撃、防御、拘束と幅広い応用技が可能です。

情状酌量は一切認めないため、違反者は徹底的に排除しようします。しかしながら、本来は面倒見のよい性格で不器用なりの優しさも持ち合わせているため、単に冷徹な人物というわけではありません。

・「砂の力を使ってすごく強い」(25歳女性)
・「砂の使者ならではの迫力がすごい」(40歳男性)

神格者の強さランキング

『マッシュル』に登場する神格者を対象とした強さランキングの結果は以下のようになりました。

1位 レイン・エイムズ(27.7%)
2位 ライオ・グランツ(17.6%)
3位 レナトス・リボル(11.3%)
4位 カルド・ゲヘナ(8.8%)
4位 オーター・マドル(8.8%)
6位 アギト・タイロン(5.7%)
6位 ソフィナ・ブリビア(5.7%)
8位 ツララ・ヘイルストーン(1.9%)

1位は、史上最年少で神格者となった3本のアザを持つレイン・エイムズでした。レインは登場回数も戦闘描写も多く、読者に強い印象を残したのでしょう。2位には神格者のリーダー的存在であるライオ・グランツが、3位には気怠そうでありながらも実は勤勉なレナトス・リボルが選ばれています。それぞれ、光と不死という強力な固有魔法を有しているため納得のランキングです。

神格者の試験内容

神格者は望めば誰もがなれるわけではありません。厳しい試験をクリアした者のみが「神」を冠する神格者になれるのです。ここからは神格者になるための道のりを紹介します。

神格者になるためには、次の3つのテストをクリアしなければなりません。

1次 級硬貨(コイン)集め
2次 神格者候補選抜試験
3次 神格者選定最終試験

1次の級硬貨はテストや授業、課外活動、学校生活のすべてが評価対象となり、評価に応じて金銀銅の硬貨が与えられます。2次試験に進めるのは、金の級硬貨を5枚以上集めた者のみです。

5枚以上の金の級硬貨を集めた生徒は、神格者候補選抜試験へと進みます。マッシュたちは乱入者が現れたため中断となりましたが、通常の選抜試験は通過者の数を絞るために、数回の試験が行われるようです。

最終試験は3校対抗で行われます。最終試験で「はじまりの杖」を手にした候補者1名のみが神格者となれる非常に厳しい試験です。

『マッシュル』の神格者や神格者の強さランキングを紹介しました

『マッシュル』には8名の神格者が登場します。中には戦闘描写が少なく本来の強さが描かれていない神格者もいますが、みな優れた固有魔法を有し、民衆のため魔法界のために力を行使する姿が魅力的です。

強さだけでなく、厳格で芯の通った人柄でも人を惹きつける神格者たちの活躍を、アニメや単行本で振り返ってみてはいかがでしょうか。

調査時期:2024年3月8日
調査対象:マイナビニュース会員
調査数:男女合計308人(男性: 217人、女性: 91人)
調査方法:インターネットログイン式アンケート

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