広島電鉄は、市内線全線・宮島線のダイヤ改正を3月25日始発から実施すると発表した。利用実態に合わせた運転本数および行先の見直しを行い、一部の号線で最終便を繰り上げる。1号線の広電本社前~広島港間で連接車のワンマン運転拡大も予定している。

  • 広島電鉄が市内線全線・宮島線で3月25日にダイヤ改正を実施

市内線はおもに早朝・夜間の運転本数および行先の見直し、最終便の発車時刻繰上げ、連接車の運転本数変更など行う。9号線(八丁堀~白島間)は上下方面ともに最終便を30分程度繰り上げ、八丁堀電停の発車時刻を現行の21時30分から21時0分、白島電停の発車時刻を現行の21時38分から21時10分に変更。5号線(広島駅~比治山下~広島港間)も上下方面ともに最終便を20分繰り上げる。

3号線(広電西広島~広電本社前間、日中時間帯は運転なし)は平日の朝ラッシュ時間帯に広電西広島発日赤病院前行の最終便が30分繰り上げられ、土休日の朝も広電西広島発日赤病院前行の最終便が約60分、広電本社前発広電西広島行の最終便が約50分繰り上げられる。平日の夕夜間も、広電西広島発日赤病院前行の最終便が1時間20分繰上げ、広電西広島発広電本社前行および広電本社前発広電西広島行の最終便がそれぞれ約1時間30分繰上げとなる。

現在、3号線において連接車の運転本数は朝の1本(7時台の広電西広島発日赤病院前行)のみだが、ダイヤ改正後は朝の2本(5時台の広電西広島発広電本社前行1本、7時台の広電西広島発日赤病院前行1本)を連接車で運転。5号線も平日朝7時台の広島駅発広島港行を見直すとともに連接車の運転本数を増やし、現行の連接車4本・単車4本(計8本)から連接車5本・単車2本(計7本)の運転とする。

1号線(広島駅~紙屋町東~広島港間)は平日21時以降に運転される広島駅発の運転本数を見直すとともに連接車の運転本数を増やし、現行の連接車4本・単車4本(計8本)から連接車のみ6本の運転に変更する。なお、1号線の広電本社前~広島港間において、2023年8月から一部の連接車で実施していたワンマン運転を拡大し、ダイヤ改正後は同区間を走るすべての連接車(平日110本・土休日94本)でワンマン運転を実施するとのこと。

  • 宮島線も一部の便で運転区間を変更するほか、最終便の繰上げも行う

宮島線は一部の便で運転区間を変更。商工センター入口駅を5時39分に発車する現行の広島駅行は運転区間を短縮して広電西広島行とし、広電西広島駅で3号線の広電本社前行と接続を図る。深夜の時間帯、広島駅発広電廿日市行の最終便が8分繰上げ、広電宮島口発広電西広島行の最終便が60分繰上げとなるほか、広電西広島駅を24時17分に発車する商工センター入口行が廃止に。土休日の9時から10時30分にかけて、広電宮島口発広島駅行の本数を現行の9本から10本に増便する。