女優の松本まりかが主演を務める、ABCテレビ・テレビ朝日系ドラマ『ミス・ターゲット』(4月21日スタート 毎週日曜22:00~)の新たな出演者が10日に発表された。
■松本まりか、ゴールデン・プライム帯連ドラ初主演『ミス・ターゲット』
松本がゴールデン・プライム帯連ドラ初主演を飾る今作は、松本扮する結婚詐欺師が本気の婚活をはじめ、それを機に巻き起こるジレンマだらけのラブストーリー。
朝倉すみれ(松本)は、「奈々」の偽名を使い、悪事で儲ける男たちから大金を巻き上げ続けてきた結婚詐欺師。男の価値は金の有無、幸せの尺度も金次第というすみれが、天職から足を洗い本気の婚活に乗り出したとき、彼女とは異なる価値観を持つさまざまな人物たちがその人生に関わり始める。その筆頭は、上杉柊平が演じる和菓子職人の村松宗春。すみれと真逆の価値観を持つ宗春は、金に欲がなく、女性よりも小豆との会話を楽しむ風変わりな一面から、親や友人に将来を心配されているが、仕事に一筋な姿勢と裏表のない人柄で、多くの人から慕われている。すみれは、そんな宗春をある誤解から金持ちと思い込み、本気の婚活相手に定める。突然、現れた美しい女性が垣間見せる、金への執着に戸惑う宗春。宗春の実態に気付き、どんどんテンションが下がるすみれ。幸せの価値観がまるで違うちぐはぐな二人の間に、恋愛が芽生える要素はゼロのはずだったが、理解不能な相手への興味は徐々に増し、やがてすみれが人生で初めて本物の恋をする存在へと変わっていく。
結婚相手を絶賛物色中のすみれには、彼女の背中を追いかけて結婚詐欺師になった妹分の玉木萌が。演じるのは、鈴木愛理。嘘が苦手という結婚詐欺師として致命的な欠点を持つ萌は、まだ詐欺を成功させたことが一度もないが、年相応にマッチングアプリには詳しく、すみれの婚活をサポートする。そんなかわいい後輩に、すみれは結婚詐欺師のノウハウを伝授。未熟ながらも懸命に一端の結婚詐欺師を目指す萌を、鈴木がキュートに演じる。
宗春の幼馴染で夫婦で居酒屋を経営する稲垣謙役として、漫才コンビ和牛として活躍した川西賢志郎が地上波連続ドラマ初出演。既婚者として、宗春に和菓子だけじゃない外の世界を教えてくれるノリのいい友達を演じる。
そしてすみれに騙される男の代表格として登場するのが、八嶋智人演じる闇金業者の轟武蔵。すみれが化けている奈々と結婚前提の付き合いをしていると信じ、すでに多額の金を巻き上げられているが、騙されていることには気づかず、すみれが結婚詐欺師から足を洗った後も彼氏面で絡んでくる。はたして轟の存在は、すみれの婚活にどんな影響を及ぼすのか。部下に見せる強面から一転、すみれの恋愛テクニックにコロコロ転がされる八嶋の演技に注目だ。
すみれの過去を知るスナックのママ、馬淵弥生には、筒井真理子をキャスティング。すみれの亡き母に代わり、すみれの幸せを誰よりも願う弥生だが、実は、すみれを天才的な結婚詐欺師に育て上げた張本人でもある。一抹の後悔とともに、人を騙す生き方からすみれを解き放ってあげたいと望む弥生。哀愁を含んだ人物を、筒井が慈愛たっぷりに演じる。
そして、宗春を男手で育てた父親が村松竜太郎。妻を亡くし独身の今は、マッチングアプリで多くの「いいね」を獲得するイケオジで、自分に似ず、女性にもファッションにも無頓着な宗春の行く末を案じている。親しみやすい朗らかな人柄の竜太郎は、やがて意外な形ですみれと接点を持ち、すみれと宗春の関係を揺さぶる存在となるのだが……。二人の恋物語に大きな波紋を起こすキーパーソンを、沢村一樹が務める。
■上杉柊平コメント
――今回の役どころ、どのように演じたいなど役に対する思いを教えてください。
恋愛に見向きもせず、和菓子だけを愛している男がふとしたきっかけから、誰かとの関わりを求め、恋心が芽生えて悩みながら前に進んでいく役です。考え方の違い、過ごしてきた環境の違い、、違うところだらけの2人が惹かれあっていく様子を丁寧に描いていけたらと思います。
――ドラマの見どころと共に、視聴者の方へメッセージをお願いします。
出てくる全ての人間が愛くるしく、台本を読んでいるだけでみんなの事が大好きになってしまいます。そんな人たち囲まれながら距離を縮めていく2人を見て恋したいなぁ、と思って頂けたらうれしいです。
■鈴木愛理コメント
――今回の役どころ、どのように演じたいなど役に対する思いを教えてください。
松本まりかさんが演じられる"結婚詐欺師すみれ"を尊敬している、結婚詐欺師 玉木萌役をいただきました。なかなか経験する機会のない、そして交わったことのない人柄・環境の役柄なのでとてもワクワクしています。詐欺師をやる割には、嘘が苦手でまっすぐな性格というところに面白さを感じているところです。はじめましての松本まりかさんにしっかりとついていきたいと思っております。よろしくお願い致します!
――ドラマの見どころと共に、視聴者の方へメッセージをお願いします。
完全オリジナル脚本の中でお芝居ができるということ、役に息を吹き込めるということ、とてもうれしく思います。恋愛や結婚に対する価値観は人それぞれ違うと思うのですが、何を大切にするのが自分にとっての宝物なのか、、、そんなことを考えさせられる物語なのかなと思います。ぜひご覧ください!
■川西賢志郎コメント
――今回の役どころ、どのように演じたいなど役に対する思いを教えてください。
関西で幼少期を過ごして東京で居酒屋を営む、上杉さん演じる宗春の親友役です。初めて上杉さんにお会いした日、早朝から和菓子を作る練習をされていたようで、爪に小麦粉をたくさんつけながら本読みをする姿に、本当に親友になれそうなほど好感が湧きました。そのあたりが役に表れたらと思っています。
――ドラマの見どころと共に、視聴者の方へメッセージをお願いします。
詐欺師と聞いて浮かべるイメージとはまた違った詐欺師の物語だと思います。詐欺にも理由があって、正義がある。それらが恋愛や話を動かしていく様を、僕も居酒屋のカウンターから見守っていきます。
■八嶋智人コメント
――今回の役どころ、どのように演じたいなど役に対する思いを教えてください。
大昔、とある食事会で松本まりかさんの無意識な「あざとさ」に心を撃ち抜かれた事があります。その砂粒のような思い出を依り代に一生懸命すみれに恋したいと思います。松本まりかさん演じる「朝倉すみれ」は人生に彩りを与えてくれるでしょう。
■筒井真理子コメント
――今回の役どころ、どのように演じたいなど役に対する思いを教えてください。
最近はディープでヒリヒリとした役が多かったのですが、今回は私の大好きなコメディということでとてもうれしく、今から撮影が楽しみです。私が演じるのは、すみれの過去を知るスナックのママでありながらすみれと萌のボス。社会の裏側も心得ている役で、リアリティーのある面白い人物にできたらと思っています。回が進むごとにストーリーにどう絡んでくるのかも楽しみです。
――ドラマの見どころと共に、視聴者の方へメッセージをお願いします。
松本まりかさんと沢村一樹さんとは以前共演させて頂きました。まりかさんは、芝居に対する真っ直ぐな熱意が伝わってきてとても素敵で、沢村さんは柔軟な瞬発力を発揮されて作品が引き締まる存在感を感じました。きっとお二人がストーリーをぐいぐいと引っ張ってくれると思います。すみれと萌との3人のスナックでの場面は、世代の違う女性たちの本音をぶちまけていますので、そのあたりも楽しんで頂けたらうれしいです。 是非ご覧ください!
■沢村一樹コメント
――今回の役どころ、どのように演じたいなど役に対する思いを教えてください。
私が演じる村松竜太郎は「愛」について語ります。アドリブです(笑)。本当にアドリブなのかは、観てのお楽しみ!
――ドラマの見どころと共に、視聴者の方へメッセージをお願いします。
ドラマのテーマは「愛」なのかな? と思っています。今も昔も、朗らかで清らかで真っ直ぐな「魂」は多くの人に愛されます。真っ直ぐで清らかで朗らかな「魂」がぶつかり合う事で起こるぐにゃぐにゃを楽しんで頂けたらと思います。
【編集部MEMO】
『ミス・ターゲット』は、映画『ハケンアニメ!』(22年)で第46回日本アカデミー賞の優秀脚本賞を受賞した政池洋佑氏によるオリジナル作で、「結婚詐欺」と「本気の婚活」という相反する素材に人間のずるさとかわいさをギュッと詰め込んだポップでライトなエンタメラブストーリー。今作がGP帯連続ドラマ初主演作となる松本。現在同枠で放送中の1月クール作品『アイのない恋人たち』で主演を務める福士蒼汰とは、今年5月に公開される映画『湖の女たち』のW主演同士で、縁ある主演リレーをつなぐことになる。