「性を表通りに、誰もが楽しめるものに変えていく」というビジョンを掲げるTENGA社。機能性とスタイリッシュさをあわせもつ同社のプロダクトは、多くの人々の生活に、活気と潤いを与えているのではないでしょうか。

そんな同社から発行されている『月刊TENGA』は、「Z世代のリアルなSEX・恋愛事情」「性生活と美肌の深いカンケイ」などの興味深いトピックスから、「宇宙で性生活を営めるのか」「丸山ゴンザレス氏に聞く!『世界のヤバイ精力メシ』」といった、およそ自分の暮らしには無関係だけれどつい好奇心をかきたてられちゃうユニークなものまで、さまざまな切り口で「性」を特集。最新号の52号では「人には言えないオトコの性の悩み」をテーマに、20代から60代の男性約1,000人を対象にした調査で、男性たちが抱える‟性の悩みの実態”をひも解いています。

  • 男性の7割以上が性の悩みを抱えながらも誰にも打ち明けない、20代も60代も悩みの内容があまり変わらない、男女間の意識のズレにも気づかされた

    『月刊TENGA』web版は、TENGA公式サイトから読むことができる

その発刊を記念して、このほど「森林原人さんと語る TENGA茶会」と題したトークセッションが、TENGA本社で開催されました。ゲストの森林原人さんは1999年にデビューし、出演本数1万本、45歳の現在も第一線で活躍しているAV男優。男性の7割以上が何かしらの悩みを抱えながらも誰にも打ち明けずにいること、20代の悩みも60代の悩みも実はさほど違いがないことなど、女性の筆者には未知の領域だった男性の悩みの実態や、男女間のさまざまな意識のズレと溝、そして男性の‟生きづらさ”にも気づかされた濃密なトークセッションの一部をご紹介します。

  • 【画像]大きさを気にしているのは男性だけということは、撮影現場にいると肌感としてわかります、と語る森林原人さん

    森林原人さん

なぜ‟男性の性”の悩みは、20代から60代までさほど変化しないのか?

今回のアンケート調査では、男性の71%が「自分自身のことについて、以下の項目で今までに悩みを感じたことがある」にも関わらず、それについて友人と真面目に会話をしたことがあるのはごく少数、話をする場合は「笑い話などカジュアルにする」で、男性は性の悩みがあっても真面目には打ち明けないという傾向が顕著にみられました。

「どの年代でも、ほとんど悩みが変わらないのが衝撃でした。僕は今年45歳で男優としてのピークを過ぎていて、男性器の能力は下り坂で老化を体感し、悩みの質が変わってきています。でもこの調査結果では、20代から60代まで、同じようなことで悩んでいるんですね」と森林さん。その原因を、何歳になってもその悩みが解決していないからではと推測します。

「婦人科や泌尿器科の先生から、性教育の現場で『ネットで検索するのはあまりよくない』と話しているとお聞きしたことがあります。なぜなら、自分にとって都合のよい情報でストップしてしまうから。その情報を読んで、これでいいんだなと安心して終わってしまっているんじゃないかな」。確かに悩みのキーワードで検索して出てきた真偽不確かな情報を実践して、実は悩みが解決しないまま止まっている可能性は大いにありそう。

  • TENGA広報の橘涼太さん(右)、⻄野芙美さん(中央)

TENGA広報の橘さんいわく、アンケートでは自由回答の熱量がすさまじく高く、男性たちは自分なりに解決方法を調べてさまざまなことを実践していたそう。例えば「毎日亜鉛を摂取している」(40代)、「サプリを飲んでから実行しているが成果が得られなかった」(30代)、男性器を鍛えるために「お湯と冷水を交互にかけて鍛える」(60代)、「排尿時に出したり止めたりして筋肉を鍛えている」(30代)など、涙ぐましいほどの努力を重ねていたのです。ちなみに森林さんのアドバイスは、男性器の活力アップには、「サプリに頼りきるより筋トレのほうがおすすめ」。筋トレで、活力アップに欠かせない男性ホルモンが増えることが期待できるのだとか。

また「自分自身の性や性生活の悩みや気になることについて、誰の話だと聞きたいと思うか」とたずねた結果では、1位が専門家(32.2%)、2位が友人(16.8%)、3位がAV女優(13.0%)、4位がAV男優(12.1%)。多くの女性が悩みや愚痴を友人同士で語り合い、共感しあって情報交換をしているのに比べて、他人に弱みを見せたがらない傾向が強い男性は、性の悩みを誰かに相談する人はごくわずかで、たとえ話す際にも笑い話や自虐的なネタにしていること、また「話を聞いてみたい相手」の3位・4位にランクインしたAV俳優に直接話を聞ける機会はほぼないわけで、基本ひとりで抱え込んだり、自己流で真偽不明な方法を実践していることを考えると、医師など専門家に相談する以外のやり方でお悩み解消にたどりつくのは、想像以上に難しいことなのかもしれません。

サイズを気にする男性、子宮にやさしい‟エコちん”を望む女性

「女性は産前産後で‟体の感じ方”が変わるし、更年期には膣萎縮やホルモンの変化、閉経後もさまざまな体の変化によって、悩みはどんどん変化します。それに比べて男性の悩みの上位はどの年代も、包茎や早漏、テクニックですよね」と、TENGA広報の⻄野さん。TOP5にランクインしている悩みの多くが‟相手ありき”のものだけれど、実は女性が望んでいるのは「早い遅いとかテクニックではなく、やさしい声がけやエスコートをちゃんとしてほしいということ」なのだと、男女間の意識のズレを指摘します。

ここで森林さんが、40代を除く全年代でTOP5に入った「男性器のサイズ」について、「大きさを気にしているのは男性だけだということは、撮影現場にいると肌感としてわかります。大きいサイズが好きという女優さんはほとんどいません。平均13.5センチと言われますが、むしろそれより小さいくらいでいいんだと。そういう男性器は現場で‟子宮にやさしい『エコちん』”と呼ばれています」と語ると、会場は大爆笑。確かに、大きさにこだわるのは男性だけ、女性で巨大なサイズを求める人はほぼいないというのは、筆者もまったく同意見。「大きいほうが気持ちいいんじゃないの? というのは、男性ならではのマッチョな考え方」という森林さんの言葉に、深く頷いたのでした。

後編では、こうした「男女の意識のズレ」についてさらに深掘り、また性のリアリティ自体が変化している現状もご紹介します。
【後編】興奮と不安の男女差、SNS時代の‟性のリアリティ”


【男性の性の意識に関する調査】
主体 :株式会社TENGA
対象 :1,030人(20~69歳男性)
期間 :2023年12月15日~18日
方法 :インターネット