試合を振り返ったシメオネ監督 [写真]=Getty Images

 アトレティコ・マドリードを率いるディエゴ・シメオネ監督が、29日のアスレティック・ビルバオ戦を振り返った。同日、スペイン紙『アス』が伝えている。

 アスレティック・ビルバオとのコパ・デル・レイ(国王杯)・準決勝に臨んだアトレティコ・マドリードだが、本拠地『シビタス・メトロポリターノ』でのファーストレグを0-1で落とすと、29日のセカンドレグでは、序盤にゴールを脅かすシーンを作ったものの、13分の失点を境に“ラ・カテドラル”に呑み込まれていく。最終的に0-3の完敗となり、2戦合計0-4で敗退となっている。

 試合後、シメオネ監督は「我々が別の結果を生み出せる状況にあったメトロポリターノで0-1で負けたことが、ライバルの強さを物語っている。今夜も0-3で負けた。少しの差があったと思う」としつつ、「(今日の試合は)うまく解決できたはずの3つのチャンスから始まったけど、1点目を取られ、2点目も取られ、難しくなっていた。3点ビハインドとなった後には、メンフィス(・デパイ)、サウール(・二ゲス)、(ロドリゴ・)リケルメに少なくともゴールを決めるチャンスがあったね。ただ我々は、それらをものにできなかった。決定力が乏しく、守備も弱かったからだ。ライバルを称え、ベティス戦に集中しよう」と勝負の明暗を分けたポイントを振り返った。

 また、アトレティコ・マドリードを苦しめたのが、クラブの史上最多入場者数(52061人)を塗り替えた『サン・マメス』の雰囲気だ。同指揮官は「メトロポリターノの雰囲気に似ているよ。ファイナルが懸かっていたからというわけではなく、相も変わらず、スタジアムが選手にとても近い。アスレティックのサポーターはいつも力強い声援を送っているけど、ここではそれが顕著に感じられる」と明かしている。

 現状、最も獲得が近づいてた国王杯のタイトルを逃したアトレティコ・マドリードだが、今月13日に控えているチャンピオンズリーグに向けて、立て直しを図りたいところだ。

【ハイライト】完敗を喫したアトレティコ