アトレティコ・マドリード戦を振り返ったI・ウィリアムズ [写真]=Getty Images

 アスレティック・ビルバオに所属するイニャキ・ウィリアムズが、アトレティコ・マドリード戦の勝利を振り返った。3月1日、スペイン紙『アス』が同選手のコメントを伝えている。

 コパ・デル・レイ(国王杯)・準決勝セカンドレグが2月29日に行われ、アスレティック・ビルバオとアトレティコ・マドリードが対戦した。ファーストレグを1-0の勝利で終え、先勝したなか本拠地『サン・マメス』での決戦に臨んだアスレティック・ビルバオ。試合は、立ち上がりの13分にI・ウィリアムズが先制点を挙げると、42分にもニコ・ウィリアムズが追加点を獲得する。61分にはゴルカ・グルセタが勝負を決める3点目をマークし、2戦合計4-0でアトレティコ・マドリードを撃破したアスレティック・ビルバオが、マジョルカの待つ決勝戦に駒を進めた。

 サッカーでの使用時の最多記録を塗り替える5万2061人のサポーターが駆けつけた『サン・マメス』で、抜群の存在感を放ちクラブを勝利に導いたのは“ウィリアムズ兄弟”だった。弟であるN・ウィリアムズからのアシストで、兄のI・ウィリアムズが先制点を決めると、今度は兄のアシストから弟が2点目を奪った。

 試合後のインタビューに応じたI・ウィリアムズは、「父と母とビデオ通話をしたんだ。すごく誇りに思ってくれている」と兄弟を産んだ両親とのやり取りを告白。続けて、「僕の祖父が亡くなって、その葬式だったからここに来られなかった。これは彼のためなんだ」と逝去した祖父に勝利を捧げている。

 また、2009年以来5度にわたりカップ戦決勝に進出を果たしながら、タイトル獲得には至っていない点について問われると、「ここにいない人たちや、週末に私たちの背中を押してくれる人たちのことを想像してみてほしい」と述べつつ、「簡単ではないことは分かっている。ファンのみんなが僕たちを支えてくれるはずだ」と熱狂的なサポーターとの国王杯制覇に決意を燃やした。

 さらに、「このようなことのためにアスレティックに入ったんだ」と喜びを爆発。「ニコも僕もこのために懸命に戦ってきたし、サッカーはこのような恩返しを与えてくれる。これが生きがいなんだ」と胸の内を明かしている。