カワサキモータースの水素エンジン搭載バイクが「スマートエネルギーWeek【春】/H2&FC EXPO『水素・燃料電池展』」(東京ビッグサイトで3月1日まで)に登場した。「ニンジャH2SX」に水素タンクを取り付けた迫力の姿をお伝えしたい。
水素バイクの発売はいつ頃?
カワサキの水素エンジン搭載バイクは「ニンジャH2SX」がベース。エンジンは水冷4ストローク並列4気筒/DOHC4バルブ(スーパーチャージャー付き)、排気量は998ccとなる。
現場で話を聞いたカワサキの担当者によると、水素エンジン搭載バイクは2030年初頭あたりの発売を目指して開発を進めているとのこと。今は水素タンクを積んだバイクを公道で走らせるのが法律的に不可能なので、そもそも法改正が進まなければ市販化は難しいそうだ。
タンクには高圧の水素を充填するので、こちらのバイクには水素の減圧を行うための専用部品を取り付ける必要があるそうだが、それ以外に普通のエンジンを搭載するバイクとの違いは「ほとんどない」と担当者。電動化と違って、音や振動といったバイクの「味」を残せるのが水素エンジンのいいところだ。