反町隆史、同い年の脚本家との作品作りに喜び

――先ほど、黒岩さんが「同世代」とおっしゃっていましたが、お二人は同い年なんですよね。

反町&黒岩:そうなんです。

黒岩:ただ同い年というだけなので、恐れ多いですが(笑)。

反町:脚本家の方は、僕よりも年上というケースが多いので、同い年の脚本家の方とお仕事をする機会は滅多にありません。それぞれの畑で頑張っている同い年の方と一つの作品に取り組めて、本当に楽しいです。あと、脚本が上がってきたとき、黒岩さんが「責任を持って、藤巻をしっかり書きます」とおっしゃっていたと聞いてうれしくて。連続ドラマは話数が多いので、どうしても「この後どうなっていくんだろう」と、疑問を抱きながら進めていくこともあるのですが、今回は黒岩さんが最終的な落としどころやビジョンをしっかりお持ちだということがこの言葉から伝わってきたので、安心して臨むことができました。

黒岩:本当ですか? 良かったです。

黒岩勉、豪華キャストの芝居合戦に「試合を生中継で見ている感覚」

――藤巻はもちろん、登場人物が多いのに、視聴者が一人ひとりの名前とキャラクターを覚えられるくらい、それぞれがしっかり描かれているのも今作の魅力です。

反町:キャラクター一人ひとりの個性が立っていることで、魅力的に成立している作品だと感じます。(佐々木)蔵之介さんは、最初に台本を見て「“はくちょう”か……」と言ってましたけど(笑)。

――(笑)。

黒岩:登場人物が皆、自分の欲望に正直に生きていて、好き勝手に動いているところが僕から見ても本当に面白いです。魅力的な役者の皆さんが演じることで、すごい選手たちが集結して戦う試合のような。中盤から、試合を生中継で見ている感覚が強くなってきて、ラストに向けてさらにぐっと盛り上がっていくんだろうなと感じています。

反町:僕も初共演の方がほとんどという状態で撮影がスタートしましたが、だんだんチームワークが生まれて、今はスタッフも合わせて現場が一つにまとまっています。そんな環境だからこそ、さらにいい芝居をしなきゃいけないというキャストたちの熱量が、画面にも現れていると思います。

――では最後に、『グレイトギフト』これからの見どころを教えてください。

反町:ここからまた、本当にすごい展開が起こりますよね。

黒岩:真相に迫っていきますし、藤巻と久留米の関係にも変化がありますし、白鳥派との対決もありますし、見どころが盛りだくさんです。

反町:実は、友人や俳優の先輩方にも「『グレイトギフト』本当に面白いよ」って声をかけていただくことが多くて。皆、犯人探しで盛り上がっています。「この人なんじゃないか」「教えて」って言われることもあって(笑)。

黒岩:ありがたいですね。犯人探しも、ぜひ楽しんでください。

反町:最後まであっと驚く展開が続きます!

■『グレイトギフト』第7話あらすじ
し烈な権力争いが渦巻く明鏡医科大学付属病院内のみならず、ついには院外にも波及し始めた連続殺人事件。一連の事件に使われた殺人球菌「ギフト」の創造者だと名乗る正体不明の真犯人が、ついに動き出した。あろうことか真犯人は、ギフトを発見し培養してきた病理医・藤巻達臣(反町隆史)に電話で接触し、新理事長・白鳥稔(佐々木蔵之介)が裏で手を付け始めた“ギフトの密売”を即刻中止するよう要求。見せしめとして、明鏡医大の入院患者をまたひとり殺してしまったのだ。しかも、真犯人は新たな殺人に使った球菌を「オクトセブン」と呼び、「ギフトには大きな欠点がある」と言う。今回使われたのは、ギフトとは異なる球菌かもしれないと考えた藤巻は遺体から液状検体を検出。白鳥の極秘指令に従い、検査技師・久留米穂希(波瑠)と共に水面下でオクトセブンの培養および研究を開始するが、やがて“想像を絶する異変”が起こる。一方、娘の命を守るため、白鳥と手を組む警視庁の元刑事・神林育人(尾上松也)は、真犯人探しに奔走。ギフトの第一被害者となった元総理大臣と深い関係を持つ「国立生命理工学研究所」の元職員が、明鏡医大に在籍していることを突き止めるのだが……。時を同じくして、新たなる“女たちの戦い”も勃発。心臓外科医・郡司博光(津田健次郎)と不倫関係にある藤巻の妻・麻帆(明日海りお)に、郡司の妻・佳澄(西原亜希)が牙をむき始める。誰もが怪しい動きを見せる中、ついに真犯人の正体が明らかに!? 藤巻がかつてないほど取り乱す“驚がくの新事実”が判明する。