シメオネ監督がグリーズマン欠場を明言 [写真]=Getty Images

 アトレティコ・マドリードを率いるディエゴ・シメオネ監督が、29日に行われるアスレティック・ビルバオ戦の前日会見に出席した。28日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。

 2012-13シーズン以来のコパ・デル・レイ(国王杯)優勝を目指しているが、アスレティック・ビルバオとの準決勝・ファーストレグで0-1の先勝を許したアトレティコ・マドリード。何よりも痛いのが、本拠地『シビタス・メトロポリターノ』での一戦を落としたことだ。今シーズンはホームで公式戦19試合17勝1分1敗と無類の強さを誇る一方で、アウェイでは公式戦18試合6勝5分7敗と負け越し。しかもセカンドレグは、『シビタス・メトロポリターノ』に伍するほど、畏怖される『サン・マメス(アスレティック・ビルバオはここまで公式戦15試合12勝2分1敗)』での戦いになる。

 直近の公式戦5試合にアウェイが3試合あったとはいえ、1勝1分3敗のアトレティコ・マドリード。窮地に追い込まれているが、シメオネ監督は「アウェイでの成績が悪い? 明日、我々が思い描く良いものをすべて実現させられるといいね」としつつ、「ファイナルに進出することは、選手たちはもちろん、サポーターにとってもクラブにとっても素晴らしいことだ。(スタジアムは)ビルバオの人々が慣れ親しんだ最高の雰囲気になるだろう。この試合が、激しくならないわけがない。我々はホームでプレーするときと同じように、開始直後からアグレッシブさを発揮するつもり」と意気込みを示した。

 また、左足首の捻挫により別メニューが続いていたFWアントワーヌ・グリーズマンについては、「いや、出場しない。彼は間に合わせようと努力していたけど、しっかりと回復させることが優先と判断した。それに、代わりに出場するチームメイトがベストコンディションであることに安心感を抱いている」と断言。一方で「想定外なんかではない。この試合に彼を起用することを初めから考えていなかったし、彼がグループに加わるために多大な努力を払ってくれたことは別として、私はすでに他の状況を念頭に置いていた」と明かしている。

 苦手としているアウェイで、それも“絶対的エース”不在のなか、アトレティコ・マドリードは逆転突破を成し遂げることができるのだろうか。注目の一戦は、日本時間1日の5時30分にキックオフを迎える。