何気なく見ている営業車やトラックなどに書かれた文字。一般的にはカッティングシートなどで文字入れをするかと思いますが、こちらは……えっ、まさかの手書き!?

#本日の書き作業
たまに雪がちらつく中、ダンプカーに社名を書いて来ました。
170角の角ゴシックと50角の丸ゴシックでした。
ダウンを着込み、貼るカイロを仕込み、その上にツナギを着て挑みましたが、全然ダメでした。
あと、足湯さえ有ればなあ。と考えながら書いていました。
(@signsshuより引用)

ポストの主は大阪で看板店を営み、ご自身を“手書きが出来る看板屋の最後の世代の職人”と称する「サインズシュウ【絶滅危惧種】(@signsshu)」さん。

ダンプカーに会社名を書いた際の作業風景を動画で投稿しています。

映像を見てみると、手作業でダンプカーに文字を書いている様子が見て取れますが、その文字の精巧さたるや、まるでプリンター級。パソコンで打ち込んだとしか思えないクオリティです。

  • (@signsshuより引用)

書体は「170角の角ゴシック」と「50角の丸ゴシック」とのことですが、こんなにキレイな文字を書けるなんて、まさに熟練の職人技。スゴすぎます!!

さらに投稿主のサインズシュウさんは、このようにもお話されています。

この様な焼付塗装面は書いた直後なら簡単に消す事が出来ますので、ノンストレスで書けます。
でも、木・紙・布など絶対に失敗出来ない面に書く事も有ります。
その時は気合いで何とか乗り越えるんです。
(@signsshuより引用)

この作業風景の動画は大きな反響を呼び、ポストは1.6万件のいいねを獲得(2月27日時点)。「凄いです。見入ってしまいました。」「すごい! 手書きなんですね。素晴らしい職人芸です」「職人技…尊敬と感動です」「え、凄すぎます!!! これ手書きでこんなに綺麗に書けるなんて!!!」「うは~~ いつ見ても素晴らしい、職人さんの仕事 それは ずっと見ていられる、ではなくてずっと見ていたい超絶技巧 本当に格好良いな.. 寒い中、お疲れ様です」など、数々のコメントも寄せられました。

投稿主さんに聞いてみた

今回は、この神がかった職人技を披露してくれたサインズシュウさんに、書き方のコツなどについて話をお聞きしてみました。

ーー何年くらいこのお仕事をされているのでしょうか?

20歳の時に弟子入りしましたから、今年で38年になります。

ーー書く際に気を付けているポイント、こだわっているところや、楽しいところなどをお聞かせいただけますか?

今となっては時代遅れの感覚になりますが、私が習い始めた頃は看板への文字の出力法は手書きしか無く、『手書き感の無い、機械で打ち込んだ様な文字』を書く事が目標でした。

いかに『手書き感を無くすか』『印刷された様な文字を書けるか』が、職人の目指す所でした。私もそこを第一として研究に打ち込みました。今も変わりません。

ただ、時代は変わり機械で文字を出力が可能になり、『手書き感のある文字』に人気が出ています。でも私は相変わらず『機械の様な文字』を書く為に考える事や、発見する事が楽しくて好きです。

ーー今回のポストが大きな反響を生んでいますが、率直なご感想などはございますか?

私はこの絶滅危惧種の職が、世間に再発見される事を期待してこのアカウントを運営しています。ある程度狙って投稿してる所もあります。私の様な文字書き職人の生き残りが存在する事を知らしめ、また需要が出来る事を狙っております。


サインズシュウさんは、InstagramやYouTubeでも発信されています。その様子は驚くものばかりで、見いってしまいますよね。

その他にも《suzuri》の【サインズシュウのグッズショップ / signsshu】にてグッズも販売されているとのこと。気になったかたはぜひチェックしてみてはいかがでしょう♪