マジョルカ戦に先発した久保建英 [写真]=Getty Images

 コパ・デル・レイ(国王杯)・準決勝セカンドレグが27日に行われ、レアル・ソシエダとマジョルカが対戦した。

 33シーズンぶりの優勝を成し遂げた2019-2020シーズン以来の国王杯4強入り果たしたレアル・ソシエダ。6日に開催されたファーストレグを0-0のスコアレスドローで終え、ホームでの大一番を迎えた“ラ・レアル”だが、指揮官であるイマノル・アルグアシル監督は、日本代表MF久保建英を右ウイングとして先発に起用した。18日に行われたラ・リーガ第25節のマジョルカ戦ではチームに貴重な同点弾をもたらした久保。古巣相手への2戦連発に期待が集まる。

 試合は、スコアレスで迎えた50分にマジョルカがスコアを動かす。パスを繋ぎながらレアル・ソシエダを相手陣内に押し込むと、左サイド深くでボールを受けたハウメ・コスタが大きなクロスを供給。大外から飛び込んできたジョバンニ・ゴンサレスが豪快なヘディングをゴールに叩き込み、アウェイのマジョルカが先制に成功した。

 対するレアル・ソシエダも、71分に久保とのワンツーから中央を突破したブライス・メンデスが、マーカーとの駆け引きを制して裏へと抜け出したミケル・オヤルサバルにスルーパスを送る。そのままダイレクトでゴールに流し込み、貴重な同点弾をマーク。負傷から復帰した“大黒柱”の得点で、レアル・ソシエダが試合を振り出しに戻した。

 1-1のまま突入した延長戦では、95分にレアル・ソシエダが決定機を作り出す。ボックス右でボールを持った久保が、DF2枚を引き連れて柔らかいクロスを蹴り入れると、ファーサイドで待ち受けていたミケル・メリーノがヘディングで反応。ゴールライン上でクリアされたボールをキーラン・ティアニーが押し込むが、またもゴールライン上でブロックされ、惜しくも得点には至らない。

 その後、久保は104分に途中交代でピッチを去り、勝負の行方はPK戦に委ねられた。先攻のレアル・ソシエダで1人目のキッカーを務めたオヤルサバルが痛恨の失敗を喫し、後攻のマジョルカは成功。以降は全員がネットを揺らすなか、マジョルカの5人目を務めたセルジ・ダルデルも成功させて試合は終了。マジョルカが来月6日に行われる決勝へと駒を進め、アトレティコ・マドリードとアスレティック・ビルバオの勝者と対戦することが決まった。

【スコア】
レアル・ソシエダ 1-1(PK 4-5)(2戦合計:1-1) マジョルカ

【得点者】
0-1 50分 ジョバンニ・ゴンサレス(マジョルカ)
1-1 71分 ミケル・オヤルサバル(レアル・ソシエダ)