映画、ドラマ、舞台と精力的な活動を繰り広げている高杉真宙が、内村光良率いるNHK総合『LIFE!冬2』(2月22日22:00~22:45)でコントに挑戦した。近年、幅広い役柄に挑んでいる高杉にとって、コントに取り組んだことで見えてきたことはあったのだろうか――話を聞いた。

  • 高杉真宙

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■内村光良のトークを満喫「聞き入ってしまう」

高杉と言えば、これまでも日本テレビ系『ぐるぐるナインティナイン』内のコーナー「グルメチキンレース・ゴチになります!」にレギュラー出演を果たしたり、2022年大晦日に放送された日本テレビ系『笑って年越し!世代対決 昭和芸人vs平成・令和芸人』でお笑いトリオ・ハナコとコントでコラボをしたりと、笑いの要素を見せてきたことがあった。

そんななかでの『LIFE!冬2』への出演。高杉が挑戦したコントは「衣装合わせ」や「黒子卓球部」など。コント初挑戦となる桜田ひよりと、「衣装合わせ」ではこれから結婚式をあげるカップルとして、「黒子卓球部」では同じ卓球部員としてコミカルな芝居を見せる。

コント、そして内村らとのトークパートの収録を終えた高杉は「楽しかったです」と笑い、「コントはもちろんですが、内村さんは番組のMCもされているので、おしゃべりもとても面白い。聞いているだけで楽しいですし、つい自分がしゃべる番を忘れて聞き入ってしまうんですよね」と一視聴者として楽しんでいるような時間だったという。

コントは共演者たちのチームワークも大切。普段バラエティ番組に俳優としてゲスト出演するのとは趣が違う。「番組の宣伝などで出演させていただくときは、どこか『お邪魔します』という感じです。今回も最初はちょっと遠慮していたのですが、徐々に内村さんを中心としたチームの一員としてやらせてもらえた気がします」と充実感をにじませる。

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■「緊張感に比例して充実感もありました」

コントも台本をもとに演じるという意味では、俳優業と近い感覚はあるのだろうか――。高杉は「やっぱり普通のお芝居とはテンポが違うのかな」とつぶやくと「どこかコントというのは、気持ち良いテンポがあるような気がしました。いまの自分のテンポであっているのかな……というのはなんとなく意識して演じていました」と語る。

一方で、「コントも芝居もまったく別のものではないと思っています」と述べ、「そのなかで、ずっと僕が課題にしてきた“柔軟性”を、内村さんをはじめ、(ココリコの)田中直樹さん、(シソンヌの)じろうさん、(ハナコの)岡部大さんらは皆さん持っていらっしゃる。ご一緒して、自分ももう少し柔軟性を持てるようになれたらな……と感じました」と学ぶことが多い時間だったという。

高杉が求める柔軟性。「『LIFE!』は自由にやらせてくださる現場でした。そのなかでほかの共演者の方が出されているものをしっかり受け止めて対応できる力というか……。あとは『こんな感じはどうかな?』と言われたとき、すぐに応えられるようなところですかね。ツッコミも難しかったですね」

それでもコントが終わったとき「気持ち良かった」と満面の笑みで語った高杉。「カメラがいっぱいあって、皆さん素敵なコントをされているなかで、自分もその場に混ざってやらせてもらえたというのは、めちゃくちゃ光栄だったし、緊張感に比例して充実感もありました」

コントを一緒に行った内村については「バラエティで司会をされている時と変わらない立ち振る舞いでとても柔らかい雰囲気なのですが、座長という形でいらっしゃるコントでの安心感はすごかったです」と尊敬の念を抱く。同時に「自分のできることをしっかりやりたいと思いつつも、皆さんの作られたリズムや空気を壊さない、邪魔しないという思いもあって……」と複雑な心境も吐露しつつ、「コントはとても面白いです。また絶対やりたいです」と目を輝かせていた。

  • 『LIFE!冬2』場面写真 (C)NHK

■高杉真宙
1996年7月4日生まれ、福岡県出身。2009年に俳優デビュー。近年はNHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』(22~23)、ドラマ『わたしのお嫁くん』(23)、『わたしの一番最悪なともだち』(23)、映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-/-決戦-』(23)、『SEE HEAR LOVE ~見えなくても聞こえなくても愛してる~』(23)、舞台『ロミオとジュリエット』(23)などに出演。現在は大河ドラマ『光る君へ』、ドラマ『となりのナースエイド』に出演中。