マイナビキャリアリサーチLab編集部は、「起業と従業員の健康に関する調査」などをもとにした「働く女性の健康課題とキャリアの実態」について2023年12月27日に発表した。「起業と従業員の健康に関する調査」は、2023年3月13日〜3月14日の期間、全国の22歳〜65歳の男女1.076名を対象に行われた。

  • 女性特有の健康課題に関する悩み

はじめに、PMS(月経前症候群)や生理・生理痛、更年期障害などの「女性特有の健康課題に関する悩み」があるか聞いたところ、約40%が「悩みがある」(41.8%)と回答をしている。

悩みの内訳は、「PMS」が21.2%と最多に。次いで、「月経」(19.1%)、「更年期障害」(10.8%)と続いた。

  • 女性特有の健康課題に対してどのようなアクションを起こしているのか

これらの症状に対してどのようなアクションを起こしているのか聞くと、60%を超える人々が「何もしていない」(63.7%)と回答。次いで、「婦人科を受診」(20.2%)、「ウェブでできることを調べた」(14.6%)が続いた。

何もしない理由としては、「面倒だから」「どのように対策をとればよいかわからないから」という回答が多く、症状を抱えていても放置している人が多くいることがわかった。

  • 女性特有の健康課題や症状が原因で何かを諦めた経験

また、「女性特有の健康課題や症状が原因で何かを諦めた経験はあるか」という質問をしたところ、「何かを諦めた経験がある」は21.4%という結果に。

諦めたことがあると回答した人の中で、仕事に関するものは「正社員として働くこと」が37.3%で最多だった。次いで「出産・育児」(24.4%)、「希望する職種で働くこと」(20.7%)、「昇進・昇格」(19.8%)、「転職活動」(18.4%)、「管理職になること」(17.5%)が続いた。

  • 女性特有の健康課題や症状を抱えながらキャリアを築くために必要だと感じたサポート

企業に求めるサポートについては、「受診や休暇が取りやすい制度設計」(50.4%)が最多に。次いで「上司や部署内のサポート」(29.7%)、「企業全体の業務分担や人員配置の考慮」(24.7%)が続いた。