テレビプロデューサーの佐久間宣行氏が4日、フジテレビのトークイベント『久保みねヒャダこじらせライブ#40』の昼公演にゲスト出演し、コロナ禍での『ゴッドタン』終了危機を明かした。

  • 佐久間宣行プロデューサー

    佐久間宣行プロデューサー

「楽しくなかったらやる意味なくね?」みたいな空気に

漫画家の久保ミツロウ、コラムニストの能町みね子、音楽クリエイターのヒャダインによる同イベント。佐久間氏は『まつもtoなかい』(フジテレビ)に出演した際、松本人志に「僕のダメなところを教えて」と聞かれ、映画などにおける“ブレーン”の不在と回答したが、その真意を明かしたことを受け、能町が「『久保みねヒャダ』のダメなところなんですか?」と尋ねた。

佐久間氏は「“経済圏”が成立してる番組ってほぼないから、ダメなところはあんまりないです。ただ、出演者が番組を必要としているか、番組が出演者を必要としているかのパワーバランスがあって、今ちょうどお互いを見合ってる状態な気がする。そういう時って、急に終わったりするんですよ。この半年くらいは、その危険性を常にはらんでると思います」と分析。

その感覚は、自身がプロデューサー・演出を務める『ゴッドタン』(テレビ東京)でも経験したのだそう。「コロナルールが厳しすぎて、何にもできないっていう時期があって、演者のテンションがどんどん落ちていったんです。深夜番組だからギャランティも少ないし、スタッフもゴールデンで演出やるような年次で10分の1の金額でやってて、みんな趣味でやってるようなもんだから、“楽しくなかったらやる意味なくね?”みたいな空気が流れちゃって。俺も局の人間じゃないから支えられないし、そんな空気だと終わっちゃうと思ったんですけど、1個か2個、とてつもない面白い企画があって、それで戻ってきた感じですね」と打ち明けた。

本気で朗読劇「全力でやるっていう気持ち良さ」

ほかにも、地域の市民サークルの演劇発表会を観て触発された久保が「朗読劇をやってみたい」と言い出し、様々な文章をパート分けし、感情を込めて読み上げる企画を敢行。まずはヒャダインの提案で、『クイズ!ヘキサゴンII』発の音楽ユニット・Paboのデビュー曲「恋のヘキサゴン」の歌詞で実践することになった。

「絶対佐久間さんがやることではない」(ヒャダイン)、「劇団ひとりとか千葉(雄大)くんでやる企画」(佐久間氏)と腰が引ける中、久保の「最後はすごくハキハキとやっていけたらいいなと思います」という演技指導を受け、本気の朗読を披露した一同。

久保は「演劇楽しい!」と大満足で、佐久間氏も「全力でやるっていう気持ち良さはありました」と率直な心境を。能町とヒャダインは「何なのこれ(笑)」「何このエンタメ(笑)」と困惑しながらも、その後は佐久間氏が25歳で初めて通った企画書や、観客参加で『笑っていいとも!』終了発表シーンの朗読劇もプレイした。

スシローカフェ部『久保みねヒャダ』ファン説

久保みねヒャダの3人トークでは、警察から長期逃亡犯の現在の容姿像作成オファーを待つ能町、実家で「特級呪物」を見つけたヒャダイン、「情報を食う」グルメ、スシローカフェ部『久保みねヒャダ』ファン説、未解決事件に遭遇したヒャダイン、ヤン坊マー坊の本名推察…といった話題を展開。

会場限定の夜公演では、放送で全く使えない暴露合戦に突入し、ゲストにリアルすぎるタモリものまねのジョニー志村、志村けんものまねのレッツゴーよしまさを迎えた後半パートでは、志村けんゲスト回の「テレフォンショッキング」再現に加え、こちらでも『いいとも』終了発表シーン再現が行われた。

昼公演の模様は、2月18日まで追っかけ再生が可能(チケットは同日18時まで販売)。地上波放送は、3月9日、23日、4月6日、20日の深夜を予定している。また後日、同局の動画配信サービス・FODで配信される。

次回のライブは4月21日に開催し、昼公演は門外不出の会場限定トーク。夜公演は有観客&オンラインでゲストに清水ミチコを迎えて行われる。