日産自動車は2月12日、軽商用EVバン「クリッパーEV」を発売する。

  • 軽商用EVバン「日産クリッパーEV」を発売

クリッパーEVってどんなクルマ?

このクルマは三菱自動車からOEM供給を受けた車両をベースとした軽商用バンの電気自動車(EV)。商用車においてもEVの需要が高まっていることを受け、販売を決定した。

軽商用バンとして必要な荷室性能と積載量を確保しながらも、モーター駆動のEVならではの力強い走りで重い荷物も軽快に運ぶことが可能。また、走行時や起動・停車時の静粛性も高く、早朝や深夜をはじめ、住宅街で使用する際にも安心して使用できる。

  • 必要な荷室性能と積載量を確保しながら、重い荷物も軽快に運ぶことが可能

床下中央にバッテリーを搭載し低重心とすることで、軽商用バンに特有のゆすられ感や段差における跳ね感を低減し、乗り心地のよさと操縦安定性を実現。航続距離は最大180km(WLTCモード)を確保した。

急速充電を使用するとバッテリー80%まで約42分で充電が可能、普通充電では約7.5時間で満充電となるため、業務終了後などに家や職場で充電すると、翌日には満充電状態で使用できる。

走行中の衝突回避を支援するインテリジェント エマージェンシーブレーキを始め、車線逸脱警報(LDW)、ハイビームアシスト、踏み間違い防止アシスト(前進のみ)など、多彩な安全装備を搭載し、いざという時の危険回避や傷害軽減をサポートする(全車サポカーSワイド対象)。

荷室は最大積載容量350㎏を確保。ホイールハウスの出っ張りや後席を倒した際の段差をなくすことで、荷物の出し入れのしやすさなど、軽商用バンのニーズを満たす荷室となっている。

グレードは2シーター、4シーターの2バリエーションを用意、2シーターにはスライドドアガラスとリアクォ―ターガラスが両側共にパネル仕様となっているルートバンも設定した。

エクステリアカラーは全グレードにホワイトソリッドを、4シーターにはホワイトソリッドとスターリングシルバーの2色を用意。インテリアではデジタル表示のスピードメーターを採用し、インジケーターのサイズを大きくすることで視認性を高めている。

センターコンソール部のスイッチ類は、一目でわかりやすいレイアウトにすることで操作性を向上。また、Type AおよびType Cの充電用USBポートも設定した。

キーレスエントリーシステムについているプレ空調スターター機能を使用することで、急速充電中もしくは普通充電中に、乗車前に車外から車内の空調機能をオンにすることができる。

なお、自家用車用途はクリーンエネルギー自動車導入促進補助金、事業用車用途は脱炭素成長型経済構造移行推進対策費補助金の対象となる。

価格は「ルートバン」286.55万円、「2シーター」291.28万円、「4シーター」292.05万円。