フジテレビの宮司愛海アナウンサーが3日、オーディオストリーミングサービス・Spotifyで、ポッドキャスト番組『宮司愛海のすみません、今まで黙ってたんですけど…』を配信。スポーツ選手へのインタビューで心がけていることを語った。
「答えてくれる人への思いやり」を意識
2020東京オリンピックと2021北京冬季オリンピックで、同局のメインキャスターを務めた宮司アナ。インタビューでは、「いかがですか?」「どう感じましたか?」など、漠然とした質問をしないように心がけていたそうで、「質問する相手にあまり丸投げし過ぎないようにしたいなと思ってる」とその理由を説明。「“今日どうだった?”って聞かれるよりも、“今日の生放送どうだった?”って聞かれるほうが、仕事のこと聞きたいんだなって」と具体例を挙げつつ、「聞き手が範囲を少し狭めてあげないと、相手に負担がかかるじゃないですか。それは、答えてくれる人への思いやりなんじゃないか」と語った。
また、相手によってはあえて、「いかがですか?」と聞くこともあるそうだが、「基本的にはちょっと狭めた状態で、“こういうことについて聞きたいんですよ”という意思表示を込めて、前置きをして質問することが大事」だと強調。キャスターとして、「“細部に宿る”じゃないですけど、細かな表現までしっかりこだわることを諦めたくない」という思いを明かしながら、「漠然と質問するよりは、ある程度、相手に丸投げしない形でこちら側がちゃんと要点を絞って聞くことが、答えやすさにつながる」と話した。
さらに、インタビューで“難しかった”こととして、「勝つ人よりも負ける人のほうが多い。だから、負けた方に話を聞くことが多い」と打ち明け、「負けた人たちは、何が原因で負けたのか、自分の中でわかっていて。それをこちら側がえぐるように、“何が敗因になったと思いますか?”って聞いちゃうと、“なんで今そんなこと聞くの?”って絶対なっちゃう。それで心閉ざされてしまう」と吐露。そのため、「直接的なことは聞かない」と言い、「基本的には相手の温度感かな。すごく悔しそうだったら、“どんな思いがその胸にこみ上げていますか?”とか。テクニカルなことはあんまり聞かないようにしてる」と明かしていた。
【編集部MEMO】
2023年11月にスタートした『宮司愛海のすみません、今まで黙ってたんですけど…』は、フジテレビアナウンサー・宮司愛海がパーソナリティを務めるSpotifyオリジナルポッドキャスト番組(毎週土曜9時配信)。宮司アナは番組開始前、「入社9年目、会社員として働く毎日で感じたこと、思ったことを話します。アナウンサーとしての私、32歳の等身大の私。背伸びせずありのままの気持ちを言葉で表現したいと思っています。基本的には“ひとりごと”のつもりですが、時々素敵なゲストの方をお迎えしていくつもりです」とコメントを寄せ、「リスナーの皆さまからのメッセージや叱咤(しった)激励も織り交ぜながら、素敵な番組を作っていきたいと思っています!」と意気込んでいた。