テレビプロデューサーの佐久間宣行氏が18日深夜、ニッポン放送のラジオ番組『佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)』に出演。大ヒット中の映画『国宝』について熱弁した。

  • 佐久間宣行氏

「観てよかった!」「構成的に素晴らしい」

今月6日に公開され、15日までの10日間で観客動員85万人、興行収11.9億円を突破した同作。吉田修一氏による同名長編小説の実写化作品で、任侠の一門に生まれながら、歌舞伎役者の家に引き取られた喜久雄(吉沢亮)が、歌舞伎界の御曹司・俊介(横浜流星)と共に、芸の道を極めていく人間ドラマ。監督は、『フラガール』『悪人』『怒り』などの李相日氏が務めた。

佐久間氏は、「観てよかった! と思いました」「これはもう素晴らしかったです。みなさん言ってると思うけど、本当に大傑作」と手放しで絶賛。同作は、上映時間約3時間の長尺だが、「俺、持って行ったポップコーン食べ切れなかった3時間はじめてだからね(笑)。ホントに。水も全部飲まなかったもん」と打ち明け、「そのぐらい、後半はもう見とれちゃうって感じでした」と感嘆しながら振り返った。

同作について、「『フラガール』のアプローチもちょっとあるなと思ってて」と話した佐久間氏は、「小説では、もうちょっと歌舞伎界の群像劇なのよ。笑える部分とかもあるんだけど。(映画では)2人の物語に集中させてて、歌舞伎の部分のライブ感がすごくて。映画としてすごい成功してると思う」と分析。「鳥肌が立つような瞬間が何度もある。構成的に素晴らしい」と最後まで称賛が止まらなかった。

なお同番組は、放送後1週間以内であればradikoで聴取可能(エリア外の場合はプレミア会員のみ)。また、『オールナイトニッポン0』は、ライブ配信アプリ「17LIVE(イチナナ)」で放送と同時に映像でも配信中。放送後には「17LIVE」限定のアフタートークも配信されている。

【編集部MEMO】
佐久間宣行氏がパーソナリティを務める『佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)』は、2019年4月にスタート。前月に行われた発表会見では、「この年になって、夢がかなうことがあるんだなと。中学時代から聴いていた『オールナイトニッポン』にまさか43歳でオファーがあるなんて」と驚き、就職活動でニッポン放送に落ちたことに触れながら、「『オールナイトニッポン』のディレクターをやりたかったんです。でも、まさか演者として出るとは」と話していた。