日本テレビ系ドラマ『新空港占拠』(毎週土曜22:00~)で、主人公武蔵三郎(櫻井翔)のバディ・本庄杏を演じる瀧内公美。そのクールで正義感あふれるキャラクターに、SNSでは「俊敏な動きがカッコいい」といったコメントや、第2話ラストでの絶体絶命のピンチに「どうか最後まで武蔵さんの味方でいて!」などの応援の声が寄せられている。

そんな今作に、どのような心境で挑んでいるのか。初共演となる櫻井翔の印象や激しいアクションの裏側など、撮影現場の秘話を聞いた――。

  • 『新空港占拠』に出演する瀧内公美 撮影:蔦野裕

    『新空港占拠』に出演する瀧内公美 撮影:蔦野裕

時間をかけて撮影…最終回は生放送に!?

――前作にあたる『大病院占拠』はどのように見ていましたか?

前作は、(面をかぶった)「鬼」をどなたが演じていたのかというのと同時に、鬼がどうしてあんな行動を取ったのかというのを考察するドラマだったと思うんです。それと個人的に楽しみだったのは、「ウソだろ!?」(※)のタイミングで、あのセリフがいつ出てくるのか待っていました(笑)

それに対して、今回は「獣」をどなたが演じているのかというのも見どころの一つではありますが、お話のスピード感と展開の数に注目してほしいです。1話につき3つ、4つぐらいの展開が生まれるので、撮影していても自分がどこにいるのか分からなくなるくらい。視聴者の皆さんが「これ、どうなっていくんだろう?」と何度か見返していただいて、整理していただくぐらいのスピード感だと思います。

(※)…櫻井翔演じる刑事・武蔵三郎が驚がくの事態に直面した際に発するおなじみのセリフ。

――前作でもそうでしたが、それに比べてもテンポが速いんですね。

すごく速いと思います! できあがった映像を見て、自分でも「こんなの撮ってたっけ?」と、読んでいた台本とは全然違う印象なんです。櫻井さんとも、「あんなの撮ってましたっけ?」と話していました(笑)

――キャストの皆さんがそういう感覚になる作品は、あまりないですか?

ないと思います。1話の台本で150数シーンって書いてあるのを見て、「これ2時間スペシャルですか!?」って思ったんですけど(笑)、それだけ細かく撮っているので、台本のイメージと変わってくるんですよね。

――そうすると、撮影時間も相当かけていますよね。

時間をかけていますし、1つ1つを丁寧に撮っているので、果たして放送に間に合うんだろうかと心配してしまいます。最終回は撮影が追いつかなくなっちゃって、生放送になるんじゃないかって。もうスタジオというスタジオを借り切って、スタジオを“占拠”させていただく豪華バージョンにしていたりして(笑)

  • 瀧内公美

国民的スターは「ウソがなくて自然体でいられる方」

――そんなハラハラする撮影現場でバディを組む櫻井翔さんですが、初共演ということで印象はいかがですか?

自分が学生時代から見ていた国民的スターの方なので、その方と共演するんだと思って、ちょっとミーハーな気持ちだったんですけど(笑)、ものすごく優しい人でした。周りへの配慮があって、スタッフさん一人ひとりのことをちゃんと見ていますし、ウソがなくて自然体でいられる方なので、現場のいい空気感を作ってくださっています。

――バディ役となると、撮影の合間のコミュニケーションも大事ですよね。

そうですね。私はYouTubeを見るのが好きなんですけど、その話をしていたら、櫻井さんがぐんぴぃさん(※前作から出演する情報分析官・志摩蓮司役)のYouTubeを見せてくれて、「ねぇこれ知ってる? 今日これから来るからね」と言ってくれたんです。それは、私が今作からの参加なので、“ぐんぴぃさんはこういう人だよ”というのを、遠回しに事前に紹介してくださる配慮もあると思うんですよ。改めて、気配り、目配り、心配りがある方だなと思いました。

――瀧内さんの大好きな「ウソだろ!?」は、間近で見られていかがですか?

バージョンアップしてます! 視聴者の皆さんも「ウソだろ!?」と思わず言いたくなるような作品ですよね。