俳優の吉田鋼太郎が主演を務める、東海テレビ・フジテレビ系ドラマ『おいハンサム!! 2』(毎週土曜23:40〜)が、4月6日より放送される。さらに、映画『おいハンサム!!』が6月21日に公開することも決定した。

  • 前列:左から木南晴夏、吉田鋼太郎、MEGUMI、後列:左から佐久間由衣、武田玲奈 (C)東海テレビ/日本映画放送

■『おいハンサム!! 2』物語

2年前と変わらず、東京の一軒家で、伊藤源太郎(吉田鋼太郎)は妻・千鶴(MEGUMI)と暮らしている。ある朝、3人の娘たちの幸せを願う源太郎は、寝違えて首が回らなくなりコルセットをすることに。まだ独身の長女・由香(木南晴夏)の仕事は絶好調だが、相手には不自由しなかったはずの恋愛は絶不調。次女・里香(佐久間由衣)は夫の浮気が原因で離婚、恋の仕方を忘れたかも……とモヤモヤしている。三女・美香(武田玲奈)は、源太郎公認の恋人で漫画家として軌道に乗り始めたはずのユウジの優柔不断さに「ほぼ結婚はムリ」だという。母・千鶴はいつも通り。

由香はそばが入ってない天ぷらそばを食べる近所の不思議な女性に人生を教えられ、里香には不思議な場所で不思議な男性との出会いが、さらに美香の“一応恋人”ユウジに鼻血出しがちストーカー女が近づき……さまざまな人が入り乱れて伊藤家はあいかわらず波乱万丈。

吉田鋼太郎ら出演キャスト、脚本・監督の山口雅俊氏、エグゼクティブ・プロデューサーの宮川朋之(日本映画放送)、プロデューサーの遠山圭介(東海テレビ)のコメントは以下の通り。

■吉田鋼太郎

2年ぶりに源太郎を演じてみて、一本筋が通っているところが大変共感できるし、素敵だと思いました。一見、日常を描いているようで、実はとんでもないことが起きるエンターテインメント作品だと思っています。どうやって見ていいのか分からないという面白さや、笑って泣けるところもたくさんあります。非常に見どころ満載のドラマになっていると思いますので前作に続き、ぜひ騙されたと思って見ていただきたいなと思います。

■木南晴夏

前作では、付き合う男性がコロコロ変わったものの、ちゃんとお付き合いをしていたのですが、シーズン2は1回デートしたら終わりみたいな形が多く、どんな女性だよ! という気持ちになりながら撮影しています。キャラクターがレベルアップしたというか、すごく奇特な人間になったというか、すごく面白い感じになっていると思います。第2弾を待ち望む声も多いと聞いていますが、その期待を裏切らないほど面白くなっていると思いますので、ぜひ楽しみにしていて下さい。

■佐久間由衣

この作品は、いろんな具材が入っていて、そこから美味しい出汁が出ている1つの鍋のイメージがありました。シーズン2も、新たな登場人物が加わりましたが、「ほっこり温かい家庭の鍋」というのは変わらないなと感じています。じんわりするような気持ちになったり、笑いあり、ドキッとしたり、ヒリヒリしたり……ホームドラマなんですが、ちょっとファンタジーのような不思議な感覚のドラマです。ぜひご覧ください!

■武田玲奈

美香は、シーズン2もユウジとのシーンが多いのですが、山口監督からのいろんな要求、例えばどんなセリフになるのかとか、どんなこだわりがどのタイミングで発動されるのかなど、2人でワクワクしながら果敢についていきました! ストーリーは、世の中の変化に合わせてアップデートされています。でも日常の大切なところ、楽しく思えるような日常を提供してくれているのは変わらなくて、とても好きなところです。

■MEGUMI

千鶴に戻っていく感じが不思議な感覚でもあり、嬉しかったですね。伊藤家が本当の家族のようになっていって、こういう空気感が時を重ねると生まれるんだなと思いました。山口監督が「食べるというのは、その人を写し出す瞬間だから丁寧に描きたい」とおっしゃっていたのですが、本当にその通りだと思いますね。食べ物を通じて人となりを伝える、そういう観点で見て頂けたら嬉しいです。ただ食事のシーンの撮影は本当に大変で強烈に覚えています! (笑)

■山口雅俊氏

『おいハンサム!!』続編を作ることになり、久しぶりに吉田鋼太郎さんたちキャストの皆さんにお会いしてその笑顔にふれ、日の当たる場所に戻ってきたような、まぶしいような、照れくさいような気持ちです。『闇金ウシジマくん』や『新しい王様』や『闇金サイハラさん』みたいなジャンルのドラマや映画を作っていると裏の社会、ダークな世界と向き合い続けることになるからです。こういう晴れやかな気持ちになったのは『おいハンサム!!』と同じ「恋」と「家族」と「ゴハン」の連続ドラマ、竹内結子さんと作った『ランチの女王』以来な気がします。魂を込めて作りました。すべての体力も。

■宮川朋之氏

ここでは書けないような紆余曲折があり『おいハンサム!!』は無事?に放送された。すると「人生の機微を感じる」とか「斬新である」とか褒められ出して、あろうことか立派な賞も受賞したり、想像を超えてヒットした。これはオイシイと思い、山口さんに続編の制作をお願いしたら、「『おいハンサム!!』を作るのはヘトヘトに疲れるんですよ」と、フゥとかハァ~……とか言われ、つまりは断られました。ところがある日、突如、誰とも知れぬホワイトナイトが現れて、監督に「『おいハンサム!!』は見たこともない新しいドラマでしたが、一言でいうと、結局あれはどんなドラマなのでしょう?」と質問したらしい。そこが本人も「よく分からなかった。」そうで(僕も分からないけど)、だから「もう一度作って考えてみることにした。」ということなんだそうです。そういうわけで、『おいハンサム!!』の続編が誕生いたします。さらに、なんと『映画』も。(誰とも知れぬホワイトナイトよありがとう) かように一言でいえないドラマですが、なぜか人をトリコにする『おいハンサム!!』の大ヒットを祈願し、引き続きよろしくお願いいたします。

■遠山圭介氏

「ありそうでなかった」という触れ込みはよく聞きますが、実は意外とそうではない……という経験、よくあると思います。でも2年前に放送した『おいハンサム!!』は正真正銘、「ありそうでなかった」新感覚のホームドラマと胸を張って誇れる作品で、ありがたいことに大きな反響を頂きました。そして今回満を持して続編&映画化という形で戻ってきます。「シーズン1と何が違う?」と聞かれるとはっきりと答えられません。「シーズン2と映画の違いは?」と聞かれてもはっきりと答えられません。だって「ありそうでなかった」ドラマですから。でも声を大にして言えるのは、間違いなくどちらも面白い! ということ。登場するすべてのキャラクターが愛おしい、あの独特の空気感がさらにパワーアップしています。シーズン1をご覧いただいた方はもちろん、今回初めて触れるという方も絶対に満足できる令和のホームドラマ、ぜひご期待ください!

【編集部MEMO】
東海テレビと日本映画放送が共同制作するドラマ『おいハンサム!!』は、漫画家・伊藤理佐氏の複数の作品を大胆にリミックスして実写化。『おいピータン!!』『おいおいピータン!!』を中核原作に、『渡る世間はオヤジばかり』、『チューネン娘。』『あさって朝子さん』などをモチーフに、『ナニワ金融道』『きらきらひかる』『ランチの女王』『闇金ウシジマくん』などを手がけてきた山口雅俊氏が脚本・演出・プロデュースを担当する、家族×食×恋をテーマとしたコメディ作品となる。