国立西洋美術館は、21組の現代アーティストたちを招き、同館では初の試みとなる企画展「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?──国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ」を3月12日より開催する。

20世紀半ばまでの西洋美術作品を所蔵・公開してきた同館で、現代アーティストとのコラボレーションは、開館以来65年の歴史で初めての試み。館設立の原点を見つめ直し、館の未来を思い描く中で生まれた挑戦的な企画となるという。ロシアのウクライナ侵攻といった問題にも直面する今、美術館が自身とそのコレクションを見つめ直し、新しい可能性を見出す必要があるとの自問から、美術館だからこそできる方法で、アートの力、美術館の力を問い直す。

  • 左から鷹野隆大、小田原のどか、梅津庸一、新藤 淳(国立西洋美術館 主任研究員)

同展には、国内外で活躍する現代アーティストたち21組が参画し、同館の所蔵作品にインスピレーションを得た新作や、美術館という場所の意義を問い直す作品などを展示する。また、モネ、セザンヌ、ポロックなど、同館が所蔵する6,000点を超えるコレクションの中から、アーティストたちが独自の視点で選んだ作品約70点も展示するという。

参加アーティストは、飯山由貴、梅津庸一、遠藤麻衣、小沢剛、小田原のどか、坂本夏子、杉戸洋、鷹野隆大、竹村京、田中功起、辰野登恵子、エレナ・トゥタッチコワ、内藤礼、中林忠良、長島有里枝、パープルーム(梅津庸一+安藤裕美+續橋仁子+星川あさこ+わきもとさき)、布施琳太郎、松浦寿夫、ミヤギフトシ、ユアサエボシ、弓指寛治(五十音順)。

期間は年3月12から5月12日まで、観覧料は一般2,000円、大学生1,300円、高校生1,000円。国立西洋美術館にて開催。