山崎賢人(※崎は「たつさき」)が主演を務める映画『ゴールデンカムイ』が、1月19日から公開される。野田サトル氏による累計2,700万部突破の同名漫画を原作に、『HiGH&LOW THE WORST』(19)や『小説の神様 君としか描けない物語』(20)などを手掛けた久保茂昭監督がメガホンを取る。

明治末期を舞台に、主人公の元陸軍兵・杉元佐一(山崎賢人)が、アイヌの少女・アシリパ(山田杏奈 ※「リ」は小文字が正式表記)と共に、埋蔵金の在りかが描かれた「刺青人皮(いれずみにんぴ)」を求めて北海道を旅する物語。本記事では同作のあらすじ、キャストを紹介する。

『ゴールデンカムイ』あらすじ

舞台は北海道、時代は激動の明治末期。元軍人・杉元佐一は、ある目的のために北海道で砂金採りに明け暮れていた中、アイヌ民族から強奪された莫大な金塊の存在を知る。金塊を奪った男「のっぺら坊」は、捕まる直前に金塊をとある場所に隠し、そのありかを記した刺青を24人の囚人の身体に彫り、彼らを脱獄させた。囚人の刺青は、全員で一つの暗号になるという。

そんな折、野生のヒグマの襲撃を受けた杉元を、ひとりのアイヌの少女が救う。「アシリパ」という名の少女は、金塊を奪った男に父親を殺されていた。金塊を追う杉元と、父の仇を討ちたいアシリパは行動を共にする。同じく金塊を狙う大日本帝国陸軍「第七師団」の鶴見篤四郎中尉、戊辰戦争で戦死したとされていた新撰組の「鬼の副長」こと土方歳三らも金塊を追い求め、埋蔵金争奪のサバイバル・バトルが始まる。

『ゴールデンカムイ』キャスト

山崎賢人:杉元佐一(すぎもと・さいち)役

鬼神のごとき戦いぶりから、“不死身の杉元”の異名を持つ元軍人。

「『ゴールデンカムイ』は大人気の原作なのでとてもプレッシャーに感じましたが、お話を伺った時に“絶対面白くなる”という確信がありました。信頼しているチームとまた一緒に新しいことへ挑戦できるということも自分の中では大きかったです。今まで成長していく役が多かったのですが、杉元という役では、乗り越えた後の失ってしまったものや忘れてしまった感覚を取り戻していく男を表現できればと考えていました。自分も年を重ねて、今まで見せたことのないものをたくさん出す事が出来たのではないかと思います。原作者の野田先生にお会いした時に『味方ですから』と言ってくださりとても嬉しく思いましたし、心強かったです。撮影は、大自然の中や豪華なセットで1つ1つ丁寧に創り上げてる達成感がありました。完成が楽しみです」

山田杏奈:アシリパ役

自然の中で生きるための豊富な知識を持ち、北海道の過酷な大地で生きるアイヌの少女。

「今回『ゴールデンカムイ』という沢山の方々に愛されている漫画の実写化に携わらせていただくことになり、本当に光栄です。同時に年齢や身長など原作と異なる部分に不安も感じましたが、自分に任せていただいたことに責任を持って演じようと覚悟しました。現場で演じるほどにアシリパの意思を持って進む姿、想いの強さに共感し彼女がより好きになりました。スタッフ、キャスト全員でもっと良いものにしようと話し合い、進めていきました。それぞれの作品に対する愛と役に対する愛に溢れた温かく幸せな現場でした。杉元役の山崎さんと長期にわたってご一緒するのは今回が初めてだったのですが、山崎さんとなら杉元とアシリパとしての、相棒としての関係性を築いていけると撮影が始まってすぐに感じました。映画を皆さまのもとに送り出せる日がとても楽しみです、どうぞよろしくお願いします!」

眞栄田郷敦:尾形百之助(おがた・ひゃくのすけ)役

大日本帝国陸軍第七師団上等兵。兵士として卓越した才を持つ、凄腕のスナイパー。

「原作でも尾形は大好きだったので、演じられて光栄でした。漫画の魅力を活かしながら、魂を吹き込めたらなと。みなさんのリアルかつ再現度の高いキャラクター、原作にも登場するロケ地やセット、雪山などの大自然での撮影はどれも『ゴールデンカムイ』の世界観そのもので、自然と尾形として生きれていたような気がします。が、尾形百之助の魅力はまだまだこんなもんじゃない。今から続編希望です。ご期待ください」

矢本悠馬:白石由竹(しらいし・よしたけ)役

“脱獄王”の異名を持つ天才脱獄犯。

「元々、原作を読んでいて、お話をいただく前から、実写化するなら自分の推しメンの白石由竹を演じたいと思っていたので、こういう巡り合わせは役者冥利につきるというか、役者をやっていて良かったなと感じました。初日は、白石が好きすぎて、勝手に自分でプレッシャーをかけ、ガチガチになっていましたが、見た目は限界があるので、白石が持っている内面をリスペクトし、模写しつつ自分の解釈とオリジナリティを混ぜられたらと演じました。体も鍛えたので、その仕上がりも観て頂きたいですし、ヌルヌルの白石の見せ場もあるので、気持ち悪いシーンになっていたら嬉しいです。『ゴールデンカムイ』ファンの皆さんに楽しんで頂ける、良い出来になっていると思います」

工藤阿須加:月島基(つきしま・はじめ)役

大日本帝国陸軍第七師団軍曹。同部隊上司である鶴見中尉の側近。

「元々原作のファンで、連載当時からずっと読み続けてきた作品だったので、お話をいただいた時は、心から嬉しく思いました。月島役が自分に務まるのかという不安、プレッシャーが正直ありましたが監督やスタッフのみなさんを信じやり切るだけだと思い、参加させていただきました。漫画の世界観やビジュアルを各部署の皆さんが細部に渡って一つ一つ丁寧に作り上げてくださっているので、 その素晴らしさに毎回驚かされていました。 僕も原作ファンとして楽しみにしていますし、観てくださる方にも楽しんでいただける作品になっていると思います!」

栁俊太郎:二階堂浩平/洋平(にかいどう・こうへい/ようへい)役

大日本帝国陸軍第七師団一等卒。外見のみでなく挙動や性格まで似通っている双子の軍人(※一人二役)。

「元々、原作のファンだったので、お話を頂いた時は自分が『ゴールデンカムイ』という世界の中に参加できるという喜びと驚きで、率直にとても嬉しかったです。二階堂兄弟は、魅力的なキャラクターなので、その良さをどう引き出そうかという責任感と、大作なので撮影の空気感を想像してワクワクしていました。原作ファンの方々にも二階堂兄弟を楽しみにしている方が多いと思うので、期待に応えられるよう、狂気を見せるシーンは振り切って、ぶっ飛んで演じました。真冬の北海道ロケは寒さとの闘いでしたが、『ゴールデンカムイ』を撮影しているんだという実感が湧きました。これぞ『ゴールデンカムイ』という世界観で過ごせてとても幸せな現場でした」

泉澤祐希:寅次(とらじ)役

杉元と梅子の幼なじみ。杉元と同じく二〇三高地へ出兵する。

「『ゴールデンカムイ』は元々原作を読んでいたので、出演できると聞いた時はとても嬉しく、キャストを聞いてからは、このキャラクターをこの人がやるのか!と、ワクワクが止まりませんでした。山崎賢人君とは今回初共演となりますが、杉元佐一と幼なじみである寅次役ということで、すぐに打ち解けることができたと思います。共に戦う戦争シーンはとても迫力があり、見応えあるシーンになっているのではないかと思います。是非お楽しみに!」

高畑充希:梅子(うめこ)役

杉元と寅次の幼なじみ。

「元々原作を読んでいたので、あの『ゴールデンカムイ』の世界が実写化されるなんて!と、とにかく驚きが大きかったです。梅ちゃんこと梅子は、杉元さんが金塊争奪に動き出す理由にもなる役柄なので、出番は少ないながら責任重大だぁ、、と、オファーをいただいた時は少し冷や汗をかきました。山崎賢人くんとは以前映画でご一緒していたのですが、素敵で可愛らしい人柄はそのまま、今作ではついていきたい逞しさも加わり、素晴らしい座長でした。現場には数日だけの参加だったので、私もとても完成を楽しみにしています!」

大谷亮平:谷垣源次郎(たにがき・げんじろう)役

大日本帝国陸軍第七師団一等卒。東北マタギの生まれで、山で生きる術を身に付けている。

「多くのファンを持つ人気作品に参加できたことを大変嬉しく思っています。癖の強いキャラクターが多い中での谷垣の実直で誠実な人間性に魅力を感じたので、演じる上で現場にて湧き上がる感情を大切に、その気持ちをなるべくストレートに出すよう心掛けました。原作者の野田先生からも谷垣に関しては格別の愛情を注いでいらっしゃると伺ったので、とにかく彼の良さを消さないように私自身も役に愛情を込めて演じさせていただきました。皆さんにご覧いただける日を楽しみにしています」

勝矢:牛山辰馬(うしやま・たつうま)役

「不敗の牛山」と呼ばれる柔道の達人。大柄で強靭な肉体と石のように硬い頭を持つ。

「『ゴールデンカムイ』が実写化されるニュースを見た時に、『牛山やらせてくれないかな』と別の現場でも話していたのですが、その直後にお話をいただき、大喜びしました。やりたいと思える役をいただき本当に光栄なので、全身全霊全力でやっていきたいと思いました。スタッフ皆さんの力ですごい牛山の外側が出来上がったので、それに負けないように内面も埋めたいと思って演じていました。日本全国から“チンポ先生”と呼ばれるような男になりたいです!」

木場勝己:永倉新八(ながくら・しんぱち)役

元・新撰組二番隊組長で“新撰組最強の剣士”と呼ばれた剣の達人。

「役者になって、53年程経ちましたが、漫画原作の作品に出演させていただくのは、今回が初めてです。共演の舘さんとは、同い年ですが、36年ぶりに現場で再会し、改めて“お互い長いことやってきたんだなぁ”と、しみじみしました。40年以上前、20代の時に『カムイ』というスナックをやっていたので、不思議な縁を感じています。記念すべき作品に出会いました。原作ファンの方がたくさん見ていただくことになると思うので、その方たちの持っている印象に近づけたいと思っていましたが、是非、キャラクターの新しい一面としても観ていただけたらと思います」

大方斐紗子:フチ役

アシリパの祖母で、アシリパを大切に思い、幸せを願っている。アイヌの古い教えを大切にしながら日々を生きている。

「今回アイヌの役を初めてやらせていただきました。アイヌ民族の風習や方言が分からないので最初は苦労しましたがアイヌ語監修の中川先生をはじめとしたスタッフの皆さん、共演者の皆さんのおかげで最後までやり遂げる事が出来ました。ありがとうございました」

マキタスポーツ:後藤竹千代(ごとう・たけちよ)役

北海道に砂金を探しに来た杉元が出会う男。

「今回、人気作の『ゴールデンカムイ』に出演できると聞いた時は、非常に光栄でした。『ゴールデンカムイ』は奇想天外でもありますが、リアリティもあり、人間の欲望が詰め込まれたエンターテインメント作品です。加えて、歴史的な大河も物語には備わっており、色々な角度で味わえる作品に関われたことは嬉しかったです。私が演じる後藤竹千代は、物語の起点となる役です。それゆえ『原作と違うじゃない』と言われないように、でもマキタスポーツらしさは失わないように緊張感を持って演じたのを覚えています。全くの善人がいないところが面白い作品だと思いますので、皆さんも心の向くままに楽しんでください」

秋辺デボ:大叔父(おおおじ)役

アシリパの大叔父。アシリパの幸せを願っている。

「原作の漫画は一見したところ、ハードな描写が多く、俺とは縁遠い世界だと思っていました! それが運命の悪戯か? アイヌ文化監修をすることになり、どういうわけか? 大叔父(原作では叔父)に抜擢され、慌てて原作を読み、手の平返しに好きな漫画となりました(笑)やれる準備は髭を伸ばし髪の毛も伸ばしたこと。アイヌにとって髭は古来から大切なたしなみでした! 撮影は一流のスタッフ、役者、監督に囲まれてアイヌ民族の一人として思いっきりやらせてもらったと実感しました。空想でありながら現実感あふれるこの映画がスクリーンいっぱいに映し出され、映画ファンの皆様に届くことを期待しております!ソンノ・イヤイライケレ!」

玉木宏:鶴見篤四郎(つるみ・とくしろう)役

大日本帝国陸軍第七師団中尉。情報収集や分析能力に長ける情報将校。日露戦争で前頭部を損傷し、プロテクターで保護している。

「僕自身、『ゴールデンカムイ』のファンなので、大変な作品になるということは承知していました。それを踏まえても今作に参加できることが楽しみでした。今回いただいた鶴見中尉という役は、とてもやりがいのあるキャラクターなので、演じることができて嬉しいの一言です。原作を読んでいて感じた、先の読めない怖さや恐ろしさ、一筋縄では掴み切れない所をお芝居でも出せたらと思って演じました。原作へのリスペクトを込めて、原作ファンの皆さんにも満足していただける作品になるよう、キャストの一員として臨みました。出来上がりが楽しみです」

舘ひろし:土方歳三(ひじかた・としぞう)役

戊辰戦争で戦死したとされていたが、政治犯として幽閉され、生きながらえていた元新撰組・鬼の副長。

「有名な原作の映像化に、参加させてもらい大変嬉しい思いです。今作は、実は土方が生きていたら…という設定ですが、土方歳三というのは、常々演じてみたいと思っていた役でした。土方は、誰よりも武士ということに憧れ、武士よりも武士らしくしたいという想いがあったのではないかと、原作漫画に加え、土方の本も読み直し、イメージを膨らませ、演じさせていただきました。漫画を読んだ時に、それぞれがイメージする世界があると思いますが、今作はそれを超えた映像を皆さんにお見せできるのではないかと、今から公開が楽しみです。是非、期待していて下さい」

『ゴールデンカムイ』主題歌

ACIDMAN「輝けるもの」(ユニバーサル ミュージック)

『ゴールデンカムイ』動画

予告(1)

予告(2)

スペシャルムービー

完成披露試写会


『ゴールデンカムイ』
2024年1月19日(金)全国東宝系にて公開
(C)野田サトル/集英社 (C)2024映画「ゴールデンカムイ」製作委員会

原作:野田サトル「ゴールデンカムイ」(集英社ヤングジャンプ コミックス刊)
監督:久保茂昭
脚本:黒岩勉
音楽:やまだ豊
主題歌:ACIDMAN「輝けるもの」(ユニバーサル ミュージック)
アイヌ語・文化監修:中川裕 秋辺デボ
製作幹事:WOWOW・集英社
制作プロダクション:CREDEUS