東海テレビ・フジテレビ系ドラマ『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』(毎週土曜23:40〜)で五十嵐大地役を演じる中島颯太(FANTASTICS)が、撮影現場の雰囲気や、大地役を演じる上で意識していることなどを語った。
■本当に皆さんが優しい
――現場の雰囲気はいかがですか?
本当に皆さんが優しい。全員が優しくて温かい雰囲気の中で撮影をやらせてもらっていて、(原田)泰造さんのお人柄もそうですけど、監督さん、カメラマンさん、スタッフの皆さんが優しくて和気あいあいと笑い合ったりするシーンもあったり、ここはこうしたらいいんじゃないですか、とかいろいろ相談できる環境だったり、みなさんが本当に一つの作品を温かく作っている感じがしています。
――五十嵐大地役が決まったときの感想を教えてください。
しっかり演技をしてみたいというのが夢であり目標でもあったので、このお話を頂いてすごく嬉しかったです。原作を読ませてもらった時に、まずこのドラマが温かくて、いろいろな方がドラマを見て自信を持てたり、様々なことを知ることができる温かい作品だと感じました。登場人物全員の「好き」をはじめとしたいろいろなものを肯定して、見ている方も一緒にアップデートできるようなドラマだと思います。五十嵐大地はいつも前向きで、それをいろいろな人に伝えられる、そんなところが自分がアーティストとして伝えたいことや理想像にすごく当てはまっています。五十嵐大地は作品の中で特にとても重要な役だと感じました。
■演じる上で意識したことは?
――大地はゲイの青年という役どころですが、役作りにあたって具体的に気をつけたことは?
五十嵐大地という役はすべての人を愛する役だと思ったので、そこを意識して全員に対して人としての良いところや、肯定する部分をとことん愛する。そして、それを全面に出せるのが大地だと思うので、その上で(彼氏役である)円先輩を愛するというところを意識しました。
――大地の爽やかさや全ての人を肯定する感じなど、具体的に演技で気をつけていることは?
爽やかな部分でいうとすごく笑顔を意識しています。誠さんに100%の笑顔を見せて「こういうことがあるんですよ」っていう見せ方。細かいところでは、誠さんが話す時はしっかりと誠さんの方を見て、目線を逸らさないように気をつけています。監督にもアドバイスいただき、下を向くと落ち込んで見えてしまうので、一点を集中して見るなどして目線だけでも力強さを出せるよう意識しました。
■自他共に認めるポジティブなんですよ(笑)
――ご自身と大地の似ている部分、異なる部分を教えてください。
周りの方やFANTASTICSのメンバーからも言われるんですが、僕、自他共に認めるポジティブなんですよ(笑)。学生の頃から生粋のポジティブマンで、前向きなところは大地と似ています。でも大地は自分の想いや好きというものを認めてもらえない過去を乗り越えて今の大地がいると思うので、もっともっと理解しないといけないなと思いました。基本的には大地の全てを肯定するところは、親からの教えであり自分の人生のモットーでもあるので繋がっていてやりやすかったです。この大地を演じるために、これまで親からいろいろな言葉をもらっていたのかなと思うくらいです。「ありのままを信じて」とか、「全員を愛することで自分も愛されるんだよ」とか。大地を演じる以前から教わっていたんだなと感じました。
――最後にドラマを通じて伝えたいことは?
このドラマはすごく温かいドラマです。人それぞれのいろいろな葛藤や想いを全員が前向きに捉えて、そして前向きに肯定できるところにぜひ注目いただきたいです。そのままの君で良い、ありのままの自分を信じてもらえるような、そういう温かい世界が作れたらなと思っています。人生をかけて大地という役をやらせてもらうことで、自分もどんどんアップデートできています。見ていると、自然と一緒にアップデートできる作品なので、たくさんの方に見ていただけると嬉しいです。
【編集部MEMO】
このドラマの主人公は、世間の古い常識・偏見で凝り固まったひとりの中年男・沖田誠(原田泰造)。家族からは「堅物」と嫌われ、デリカシーのないその言動は会社の部下からも敬遠されている。だが、彼は彼なりに自分の信じる道を突き進んできた。それが「たった一つの正解」だと信じて。そんな彼に転機が訪れる。高校生の息子が3カ月前から引きこもってしまったのだが、家に連れてきた友人がゲイだと分かり、誠は反射的にその友人を否定してしまう。息子が告げたひと言に誠はショックを受ける誠。「僕は……お父さんみたいな人には絶対なりたくない!」。そんな誠に、息子の友人・大地がある提案をする。「お父さん、俺と友だちになれませんか?」。偏見だらけのアラフィフのおっさんに、二回り以上年下のゲイの友だちができたことで、彼の「常識」がアップデートされていく。愛する家族のため、そして、周囲の愛すべき仲間たちのため、誠の奮闘劇が始まる。