JR貨物は3日、能登半島沖を震源とする「令和6年能登半島地震」(1月1日16時6分頃に発生)の影響について発表した。1月3日18時30分現在、氷見線・新湊線の高岡駅から高岡貨物駅までの区間で貨物列車の運転を中止しており、運転再開の見込みは立っていない。

  • 新湊線を走る貨物列車。DD200形に牽引され、高岡貨物駅へ

運転見合わせとなっている路線のうち、新湊線は能町駅(氷見線)から分岐し、高岡貨物駅まで1.9kmを結ぶ貨物専用線。2018年3月のダイヤ改正で定期運用がなくなり、臨時運用のみになったとのことだが、夕方頃になると高岡貨物駅へ向かう貨物列車を見ることができる。近年はDD200形の牽引で貨物列車が運転されていた。

旅客列車も運転する氷見線は全線(高岡~氷見間)で運転見合わせに。国土交通省は氷見線の被害状況を「能町駅~伏木駅間、路盤損傷」(1月3日12時30分時点)と発表している。JR西日本は列車運行情報にて、「線路設備に被害が確認されており復旧工事を行うため、1月5日まで終日運転を取り止めます」と説明。1月6日の始発列車から運転再開を予定しているとのことだった。

なお、JR貨物は日本海縦貫線(北陸本線、IRいしかわ鉄道、あいの風とやま鉄道、えちごトキめき鉄道、信越本線、羽越本線、奥羽本線)の貨物列車に関して、「年末年始期間の計画通り1月4日より運転を行います」と発表している。